表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

先生って

本鈴の10秒くらい後、担任の鍵山先生が入ってきた。見た目は普通。化学の先生なのに決して白衣を着たがらないし、緩い体育会系というギャップ。化学の先生のイメージを壊してくれた人だ。


「HR始めるぞー、日直ー。」


きりーつ


れーい


おはようございまーす


「はい、おはよう。今日は終業式だからな。まず、大掃除からだぞ。さぼるなよー。」


「掃除の後は、体育館で終業式だぞ。校長とかの話よく聞けよ。」


「以上、朝のHR終了。掃除の時間まで自由にしてていいぞ。静かにな。」


HRってこんなんで良かったっけ?

必要な情報はもらっているけど釈然としない。

こんな人でも教師になれるんだから不思議だ。

そんな性格だからこそ他の先生達より人気がある。

私も嫌いじゃない。

授業は面白い方だし、実験したがるし。白衣は着たがらないけど。


キーンコーンカーンコーン


HRの時間の終わりを告げるチャイムが鳴る。


「んじゃ、行きますか。」


後ろから圭太が声を掛ける。


「はいはーい。」


掃除の班も出席番号順で決められているから自然と圭太と同じ班。

私達の班は今週の担当は化学室だから移動しなければいけない。

教室は南舎3階で、化学室は中舎の2階にあり、少し距離がある。


「暑いからゆっくり歩いていこう。」


振り返りながら圭太に言う。


「りょーかい。」


そう言う圭太の右手には団扇が握られていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ