尾道との馴れ初め
今回は番外編。ストーリーとは全く関係のない作者の独り言です。
オーバーヘッドも気がつけばサードシーズン真っ最中。ファーストシーズンを書いたころ、筆者は念願の新聞記者を一年余りで「戦力外」になって傷心しており、再就職活動も光明すら見出だせない状態だった。
オーバーヘッドはそんな時期に自己啓発の一環で奈良県天理市で三ヶ月のセミナー(新興宗教によるものだが、私は「これいいよ〜」と言う気は毛頭ない)に参加している最中に書いた。
もともとなろうのリニューアル前に別のペンネームで書いていたのを選手と和歌山以外を刷新し、原稿用紙に殴り書きしたものを掲載した。いつぞやに書いたが、これの骨子自体は大学時代に出来ていて、まとまった時間のあるあの時期に一念発起して今に至るのである。
沼田政信さんの「幻のストライカーX」と出会ったのは、連載の直前直後の頃だった。
いざ書き始めたはいいが、元来野球少年だった筆者はサッカーに関する知識はまだまだ付け焼き刃。同じ感じの小説はどんな感じかと、なろうでのJリーグ系の小説を探す過程で、最初に出会ったのは、イコさんの「アンダードッグ」であった。しかし、Jリーグクラブを舞台としているものの、(個人的主観で)物語は人間模様に重きが置かれ、時系列も独自のもので進んでいるので自分の書きたいものと「ジャンル」が違っていた(それでもお気に入り登録をし、結構楽しんでいる。しかし、チーム数がやけに少ないのが不満)。
一方で沼田さん(当時は別名)の「幻」は、まさに自分が書こうとしているストーリーに近かった。同じような小説の作者が次々とフェードアウトする中で、「幻」はきっちりしたペースで更新し、自分の連載のモチベーションとなった。
んで、コラボを思い付いたのは互いの連載間もない頃。猫型ロボットのアニメに出てくるガキ大将風に「心の友よ!」と勝手に思って「是非コラボをっ」と押し掛けた。沼田さんは得体の知れない和歌山県民のアプローチを快諾してくれ、同じ年の夏ごろには「幻」にアガーラ和歌山が総出演。セミナーを終え、スポーツジムでダイエットに励む傍らで再三読み返し興奮した。
「幻」とのコラボを思い付いたのは、同じようにJ2が舞台であったことも一因だが、一番の決め手はそれが尾道であったことだ。というのも、筆者の弟がそこにある大学にいて馴染みがあり、何かしら運命に似たような感覚があった。その後「幻」は不定期更新となったものの、今でも筆者の活動源として忘れたころに更新され(コラ)、作中では互いのキャラクターを交換するなど多彩な広がりを見せている。
普段から何かと脅は…もとい、メッセージをやり取りしているが、改めてここに感謝の意と末永いお付き合いの願いをここに記したい。
沼田さん、今後もよろしくお願いいたします。
作者
次回、ガリバー大阪との試合をお送りします。




