シーズン振り返り
アガーラ和歌山
リーグ戦 6位 17勝5分12敗 勝ち点56 得点81 失点64 得失点+17
寸評:総得点81はリーグダントツトップ。得点王剣崎を筆頭に、竹内、野口という強力なストライカーをそろえ、彼ら3人で50得点を叩きだした。それ以外の選手もコンスタントにゴールを挙げ、リーグ戦全試合で得点を挙げるという破壊力は新風を吹き込んだ。はまった時の爆発力は手が付けられないレベルであったが、上位躍進を阻んだのは失点リーグワーストの守備力。セーブ率リーグ1位の友成の奮闘なくしてこの順位、さらに天翔杯優勝はなかったといっていい。ACLも並行する来シーズンは、守備の安定が急務となる。
順位「A」J1初年度という事を考えると、記録を含めて躍進といっていい部類
采配「C」的確な選手交代は多々あったが、選手任せな部分が多すぎた
選手層「C」薄いわけではないが、現状ではACLは難しい
補強「B」小宮、ソンがチームにフィット。仁科、野口も及第点だった。
ポジション別
FW「A」得点王剣崎を筆頭に文句なしの出来。リーグ史に大きな足跡を残した
MF「C」小宮が目立ったがそれ以外は横ばい。サイドハーフはFWの竹内がメイン
DF「E」個々は光ったが組織としての守備は崩壊状態。大森、関原の離脱をどうカバーするか
GK「B」セーブ率リーグ1位の友成が守護神に。天野移籍の穴は成長著しい本田に期待
個人寸評
GK
1 天野大輔
出番は限られたが安定感抜群。移籍先でレギュラーつかめば代表も視野に
20 友成哲也
ビッグセーブを当たり前のように連発。最後尾からのキックも効いた
30 本田真吾
リーグ戦未出場も成長は右肩上がり。来季は友成に挑戦状
40 吉岡聡志
若いGKたちに経験、技術を伝授。来季はコーチという立場で指導する
DF
2 猪口太一
主戦場はボランチに。インターセプト率はリーグでも上位で来季の守備のキーマン
5 大森優作
失点に比例して確実い成長を重ねた。移籍は間違いなく大ダメージ
6 川久保隆平
レベルの差痛感し引退決意。それでも空中戦は強く辞めるのは惜しい
15 ソン・テジョン
右サイドバックに君臨。リーグでただ一人10枚以上カードをもらうなど、警告を減らしたい。
22 仁科勝幸
シーズン後半は存在感取り戻すも、年齢的に来年計算が立つかは疑問
23 沼井琢磨
ベンチ入りもままならずシーズン途中に青森へレンタル。その後金沢に完全移籍
26 バゼルビッチ
現役A代表の力量は垣間見えたが定着とは至らず。固定すれば必ず働く
32 三上宗一
シーズン終盤はサイドバックのバックアッパーとしてベンチに定着した
33 村瀬秀徳
最後までチームのスタイルになじめず1年で戦力外に
MF
3 内村宏一
膝のコンディションに左右される。来年はどこで戦うのか
4 江川樹
歴史的開幕戦にスタメン出場もそれが頂点。以後はベンチ入りもままならず
7 桐嶋和也
起用法に泣いた面もあるが、それ以上に伸び悩んでベンチからはじき出された
8 栗栖将人
アシストを記録するなど随所に活躍したが、昨年ほどのインパクトはなし
10 小宮榮秦
チームになじんで司令塔として完全復活。彼なくして躍進はあり得ないといっても過言ではない
11 佐川健太郎
左サイドに定着。好クロスを連発し、ストライカーとしての嗅覚も光った。
14 関原慶治
不動の左サイドバックは攻撃に欠かせない存在。移籍は大森以上に大損失となる
17 チョン・スンファン
守備固め的起用が中心だが腐らずこなす。キャプテンとしての存在感も光った
19 手塚弘幸
競争から完全にはじき出された格好。戦力外となり古巣福岡に指導者として復帰
21 長山集太
ムードメーカーもソンの壁はあまりにも厚く戦力外に
24 根島雄介
壁は厚かったが、個性的な先輩たちの技術を吸収。来季は武者修行の予定
27 久岡孝介
シーズン途中に復帰。特にアンカー起用時にその存在が生きた。ボランチの最右翼
28 藤崎司
右サイドに新鮮な風を吹き込ます。サイドハーフ定着は至上命題
31 マルコス・ソウザ
万能さは健在だったが、要所で衰え否めず。引退し通訳に。
35 毛利新太郎
その汎用性ゆえ一定しない起用法にコンディションを崩した。
FW
9 剣崎龍一
堂々の得点王。Jリーグを一身に背負う覚悟で来季は代表での活躍も期待
13 須藤京一
天翔杯で得点。来季は佐川のポジションを狙う
16 竹内俊也
パス、ドリブルなど攻撃のほとんどの数値でチーム一位。残留したことが来季への大きな補強
18 鶴岡智之
タイプの被る野口の加入で不遇を買う。DF転向に活路求めるも、原点回帰喫して松本に移籍。
25 野口拓斗
印象的な活躍もあったが、『第3のFW』という立ち位置に定着してしまった
36 矢神真也
活躍の場求めて夏に香川にレンタル。J2残留というミッションこなして帰還




