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ストロボ・キリエ・カンタータ

騒々しいアウトロ

フラッシュバック

意味ありげなインスタントカルチャー

色彩の迷路

生温い風


君の住む街にはそんなものが溢れていて、騒々しくておちおち目も閉じていられない。


記憶が墜落して、上手く思い出せないけれど、君の好きだったやけに固いクッキーの甘さは、まるで二人の日々の様だった。


だ、なんて、反吐が出るほどの安いセンチメンタリズム。


曖昧さを盾に身を守る君の、せめてもの攻撃。

7フレット目の染みと、良く分からない言葉の羅列と薄暗いフロア。

難しげに縫合してみせた音階で誰が救えるのと問う私への蔑んだ目


そんなに誰かを救いたいなら、肩から下げた御大層なもん売り払って戦場にでも行けよ。

ぬるま湯の街で見る夢、風邪っぴきの妄想。



膨らんだ妄想は電波に乗って、ラジオから鼓膜を突き刺す。

つぎはぎの音階は、誰かの憂鬱な通勤の時間を少しだけ、塗りつぶす。


私の寧言より、よほど、有益。

私の鼓動より、よほど、生産的。


騒々しいアウトロ

フラッシュバック

意味ありげなインスタントカルチャー

色彩の迷路

生温い風


君の住む街にはそんなものが溢れている。

君の体と、同じ匂い。


騒々しいアウトロ

フラッシュバック

意味ありげなインスタントカルチャー

色彩の迷路


あの時私が好きだったすべて。

今思えば、すっかり疲れ果てていた毎日でした。というお話です。

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