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いいや!「限界」だッ!押すねッ!

 高校3年生になっていよいよ進路を考えるとき私には不安があった。

 地元から遠く離れた地域だからこそリセットできた人間関係だが地元に戻って進学すればまた嫌な思いをするのではないかということだ。しかし高校卒業後は地元に帰ってきてほしいという両親の強い要望もあって地元に帰る事は決まっていた。


 高校は無事に出席できたし成績も地を這うようなものでもない。難易度がそう高くない学校であれば入れるくらいにはなっていた。問題はどんな勉強をしたいか。どんな資格が欲しいのか。色々な職種を浮かべてみたが福祉系に進みたいという気持ちは固まってきていたので地元で資格の取れる学校を探した。


 3年の担任はこれまた個性的な先生で、受験生の学年なんだからもっと進路指導を真面目にやってくれよと言いたくなるような緩すぎる先生だった。実際、願書の提出を忘れられて受験できない生徒も出たくらいだった。ひどい話だ。

 私はその担任に任せては絶対に駄目だと思い願書の提出や必要書類の準備を出来るだけ自分でして、担任でないとできない作業については顔を見る度にせっついた。「提出期限はこの日です」とあえて早めの日程でしつこいくらいに言った。担任にとっては迷惑極まりないだろうが私の条件に合う学校は他になかったので絶対に受験したかったのだ。「いいや!「限界」だッ!せっつくねッ!」と担任にだって言ってしまいそうだ。



 こういう時、寮生活じゃあなかったら親の協力も貰えるのかもしれないが数か月に一度しか会わない両親に頼れることはあまりない。寮生活3年目にもなると洗濯や掃除の他にも自分でできる事がどんどん増えていった。というか自分でするしかない事ばかりだった。


 受験対策の面接や小論文も担任では役に立たないので他の先生に頼んだ。小論文の添削や疑似面接も頼んだ気がする。担任のことは嫌いじゃあなかったが思い出してみてもなんだか腹が立つ…が自分でやれるだけのことをやってやるという闘志が湧いたのは担任が手助けしてくれなかったからだ。もしかしてそこまで計算して放置した?…それはないかな。


 受験の日は特別に帰省したのか、そもそも帰省しているタイミングだったのかは覚えていなかったが会場も自分で調べ用意し一人で試験会場に向かった。推薦枠に入れたので試験内容は小論文と面接。面接はともかく小論文は私の得意分野。高校の国語の先生に散々添削してもらったおかげである程度の自信も身についていた。

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