やった!間に合った!「運命」に勝った!
入学して嬉しかったこと…それは制服が可愛かったこと。私の中学校は進学校に一番近い中学校であるのと同じくらい有名なことがあった。それは制服が壊滅的にダサいこと。なので制服が可愛いことは私の中でかなり嬉しかった。
同室の生徒たちとは初日から打ち解けられた。自己紹介の時の枕詞に「何年学校に行かなかった?」が付くくらい学校に行っていない生徒が多かった。学校に行けないなんて自分だけの特別駄目なことなんだと思っていたのに、なんだ他にもいたんじゃあないか!と安心感があった。この安心感は小学校の保健室登校以来だった。これが嬉しかったことの2個目。
1年生の担任は2人いた。1人はこの年度に移動してきたばかりの女性の先生。もう一人は個性的な髭を蓄えた40歳くらいの男性。校風も個性的なら担任も個性的だ…と第一印象を持った。緩い感じで始まった新学期だが「みんな同じにして」のいう謎の圧迫感で息苦しかった中学生活に比べだいぶ気楽に思えた。中学生の時はこの先真っ当になんて生きられないんじゃあないかと思っていたのに。やった!間に合った!「運命」に勝った!と言いたいくらいに私は舞い上がっていたんだと思う。
寮生活での話し相手は同室の生徒だ。家に居れば親に話したであろう話も同室の友だちと話す方が早いし楽だ。先生に相談する場合もあるかもしれないが早く聞いてほしい!といった内容は同室の友だちと話す方が圧倒的に早い。ちょっとした日常の出来事を話していくうちに同室の友だちとも打ち解けていったように思う。
学校のクラスでも仲のいい男女混合のグループができていた。
友だち付き合いに加え、片思いとか付き合うとかの話にも発展した。普通の高校生みたいじゃあないか!出来事全てがわくわくした。片思いの相談なんかを打ち明けてくれた時は同性、異性関わらず話を聞いた。だって話してくれることが嬉しかったから。
こんな事、私の人生には二度と起きないことだと思っていた。嬉しくてわくわくしてずっといいことしか起きないんじゃあないかと錯覚してしまっていた。
しかし、ずっといいことばかり続くわけじゃあないんだと入学して数か月で知ることとなる。




