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あしたっていまさっ!

 保健室登校が快適なのは間違いなかったが、元は真面目で正義感強めの私は、教室に行かないことに罪悪感がなくなっていた訳ではなかった。

 当たり前のように教室に入ることができない自分を自分で責め、勝手に落ち込んでいた。

 かといって教室に行けるわけでもなく保健室に行く。そんな毎日だった。


 保健室登校にとっての事件は体調不良の生徒が保健室に来たときだ。

 カーテンで区切られた区間で過ごしては居たが、他の生徒が保健室に来れば攻撃された側の生徒は固まり息を殺し、カーテンのこちら側に来ませんようにと震える。逆に攻撃しまくった側の生徒は我が物顔で「私の部屋に入ってきてんじゃねぇ」と偉そうに振舞っていて「違います。この人関係ない人です。他人です」と弁明したい衝動にかられた。


 教室には行けないが保健室には行けることが自分でも理解できた私はほぼ毎日保健室には登校していた。教室に行けない罪悪感と、熱い感じの担任と話すしんどさはあったがとりあえず登校はできていた。数か月経った頃には完全に保健室のみではなく、時々は教室に行く日もあったように思う。


 そして修学旅行の日が近づいてきた。楽しくなる想像は一切なかったが小学生にとっては一大イベント。参加しないなんて選択肢があるのか?休むなんてありなのか?

 色々なイベントがある学校生活。いつかは参加しなくちゃあいけない。参加する明日っていつか?

 「あしたっていまさっ!」っと自分を奮い立たたせて結局修学旅行に参加した。

 全然記憶にないが、とりあえず参加した。


 楽しい思い出とか一切ない代わりに「行くんじゃあなかった」と記憶してなかったのだからそこそこ楽しんだのかもしれない。覚えてないけど。


 修学旅行に参加できたことが一つの自信に繋がったのか行事には参加するように気持ちが変わった。


 合唱に力を入れていた学校だったので何校か他の中学も集まる合唱コンクールも参加しようと思ったら「練習にも参加してないのに」と音楽の先生に渋られたが何故か「参加したいです」とお願いした気がする。そこまでして参加したいと思った当時の自分に疑問を持つが何故か参加した。

 運動会なども参加したように思う。「練習してないのに」という陰口も聞こえていたがとりあえず参加はしようと頑張っていた。


 時々教室に行き、時々保健室に行く。行事は一応参加する。そんな感じで6年生を過ごしていた。

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