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ポケットから虫かご!?

お越しいただきありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。

 なんにしたって今日の機嫌はとてもいい。


 なんせ梯子のレシピがもらえたからだ。


 「これでがけの上の雑草すら駆逐して見せるっ!」


 気分は例の巨人である。待っていろよ雑草ども。


 そんなことを思いつつも海岸沿いの雑草を討伐……もとい草抜き推していると波打ち際で何かチカリと光った。


 「貝殻かなにかかな?さすがにこの世界でシーグラスはあるまい。」


 ふと興味尾引かれて海岸まで下りて行ってみる。


 ざくざくとした踏みごたえのある砂からさらさらとした砂に変わり、ザリザリとした海水を含んだ素直踏みしめるころにはその正体が分かった。


 「ボトル……?うわ~硝子だぁ。この世界何でもありだなマジで。神様貪欲すぎじゃない?」


 透明なワインボトルのような形の瓶の中には丸まった紙が入っている。


 「これは……救難信号!?……いやいやいやいや。むしろこれが映画のパターンなら私の方が助けてくださいじゃない?無人島にたどり着いたんだし。」


 ただし遭難はしていない。


 にしても。


 「はぁ~実物初めて見た。風船に花の種とか、川に流した秘密の手紙とかそういうやつ?あれ絶対物語の中だけだと思ってたのに。現代日本でやったら住所ばれして詐欺の餌食は間違いないもんね。やっぱ異世界だわ。」


 異世界の感じるポイントがおかしいということには気づいていないことにした。


 「にしても読んじゃっていいのかなぁ?」


 ボトル片手にしばらく見つめあう。ボトルに目はないけど……。なぜか無駄に周囲をきょろきょろしてみる。


 人の手がみそ勝手に見るというそこはかとない罪悪感から挙動不審になってしまう。


 しかし、ここで発見したのも何かの縁。思い切ってコルク栓っを抜いてひっくり返してみると中から丸まった紙が出てくる。細い糸で結ばれたそれをほどくと何とも鮮やかな便箋に丸まったかわいい文字で季節の話題と近況、そしてレシピを添えるから使ってみてね。と書かれている。


 「なんと、まさかのレシピゲット!……ふむふむ。木製のベッド!やった!これであの毛布なしキャンプの簡易ベットとおさらばだ!どれどれ材料は木材?ってことは木を切るのかな?これは斧を作らねば!」


 新しいレシピを入手してご機嫌の私は早速共有地になる狸たちのテントを目指す。


 なんせDIYできる場所はあそこしかない。若干人様のテントに勝手に出入りして勝手に机使ってってのは気が咎める。


 これでも純粋培養日本人。遠慮と建前というのに気を遣う民族である。


 そこで私は付近に目怒らしバッタとモンシロチョウを捕まえてとりあえずの手土産?とすることにした。


 テントにいたポンキチ君はこっちに気づいたようだが多だ抜きの方はとくに気にした様子もないので特に気お使う必要はなかったらしい。


 ち。


 そんな大狸に近づいて二匹の虫おポケットから取り出すと、難度勝手に虫かごに入っている。


 まって。それなら捕まえた時点でそうなってよ。虫そのままおポケットに入れるってかなり抵抗があったのに!まさかこの感じで行くと差かな捕まえてもあの塗れて美ちびちした状態のあいつらをポケットにしまうの!?それは嫌だ。


 しかしちゃんと容器に入って出てくると言うことはポケットの中で潰れたりとかいう最悪の事態は避けれると思えばご都合主義万歳である。


 そんなことを悶々と考えながらできたダサい斧片手に「次は気を使ったりしない」とよくわからない決意お胸に手テントを出るのであった。


ご覧いただきありがとうございます。


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