ATMがるって本当に異世界かよ!?
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異世界物の定番をそろそろ別の流れ場欲しいなぁ~。という個人的な思いから自給自足?の異世界なのに島転生を描いています。え!?某有名動物ゲ……気のせいですおぉぉぉぉぉ~。初めてやって突っ込まん才だったのは私だけではないは……ゲフンゲフン。
ってなわけで楽しんでいただけると幸いです。
それはもう心の中で盛大に突っ込んだ。
子、このたぬき守銭奴かっ!!
収入方法が雑草の買い取りしかなくて……
「ちなみに島でできたものは特産品として島外に売り出すからこの島でできたものは何でも買い取り可能ですから、いつでもそこのポンキチが買い取りしますので持ってきてくださいね。」
何でも買い取るのか。意外と親切だな……。や!絆されないぞ!
私の労働アリ気じゃないか畜生め。
「そうだ!この島の生態を調べたいんですが、ユリさんよかったら協力してもらえませんか?」
「生態調査……。まぁ、確かに危ない物とかいたらまずいですからね。」
「ええ。危険のない生き物かどうかは僕の知人に百武区間の調査員さんがいますからその人び依頼をしますので……。」
たぬきが外注を出すとは……。そもそもこのたぬき一応神様縄枝から外注も神様行きなのだろうか?生物の神とか?それってどんな姿なの?
「そうですね……ひとまず10種類ほど持ってきてっください。」
あ、話が進んだ。やるとかやらないとかって話なくなった。うやむやにしやがったこのたぬき。
「ついでに釣り竿と高跳び棒と梯子のレシピも挿絵げますね。スマホを出してください。」
促されるままにスマホを出すとたぬきもスマホを出して通信を始めた。
ってか、おまえ!ついでにって言った!ついでってなんだ!出し惜しみせずに最初から渡せよ畜生め。
まぁ、多少癪ではあるものの当面の目標ができるというのはいいことである。
「あ、それからそこにある機械のカタログから買い物や貯金もできるから活用してね。」
テントの入り口を短い指が指し示したので、そちらを振り返るとデーンとそこには四角い機械が鎮座している。
スマホに続いてATMかよっ!?
本当にここ異世界なの!?忘れそうになっちゃうよ!ただの地方の地誌開発押し付けらえた下っ端役人の間違いじゃないかな!?そんなとこに就職した覚えもないけどね!?
「わかりました。」
「じゃぁ、明日からも頑張ってね。」
たぬきとの会話を終わらせてポンキチ君に歩み寄る。
「こんばんわ、ユリさん。今日はどうされました?」
「雑草の買い取りをお願いできるかな?」
ポケットから出した雑草の束を丸みのある小さな手に乗せていく。
「かしこまりました。では……すべてで3000ポコーになりますよろしいですか?」
よろしいもよろしくないも他に選択肢など私にはない。転生一週間もたっていないというのに早くも借金生活なのだ。
正直嫌だ。借金と出世払いは私の社会人の言ってはいけない言葉ベスト5に入る禁句である。あとの3つはそのうち機会があればつぶやこう。
早く終わらせたい。とにかくこの借金早く終わらせたい。枕高くして寝れない。テントに枕なかったけど。
よろしいですか?とききつつもすでにポンキチ君の手には緑の紙切れが三枚握られていて、それをスッと差し出された。
お前も人の話聞かない系かよっ!!親玉とそっくりだな畜生め。
渡されたお札と思われる紙幣には先ほど話をしていた大狸(今は本を読んで優雅に腰掛けながらコーヒーを飲んでいる)が肖像画っぽく描かれている。小癪なことに真ん中には月が描かれており、その中には透かしでたぬきが描かれている。
この世界にニセ札防止をしないといけないくらいの印刷技術があるだと!?
異世界ものにおいての印刷技術低下は鉄板なのに!!
つくづくこちらの期待とワクワクを裏切ってくれるたぬきどもである。
ポンキチ君に買い取ってもらった後に教えてもらったATMに近づいてぽちっと推してみると項目が三つ。マイルで買う、ポコーで買う、預金の項目だ。
……マイル?あのカードとかのポイントでつくやつ?
とりあえず好奇心で押してみると何やら色々商品が出てくる中には島土産にしたいの観光地にありがちのご当地Tシャツっぽいのがある。正直ダサイ。
しかしまぁ、たぬきの顔Tシャツじゃないから幾分かましなのかもしれない。
とりあえず紛失防止のためにも預金を開いて2000ポコー貯金して私はテントを出た。
はぁ~。今日はよく働いたぁ~。
見上げた月が明るいからか、足元が歩きやすくなったからか、私の気宅?する足取りは軽かった。
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