転機
遅れてしまい申し訳ありません。初めてポイントが付いたのが嬉しかったです。もっとついたら私のモチベーションが上がるかもしれません。ぜひともお願いします。
それから2週間2日に1回、丸一日ラビットを狩っていた。いつも通り冒険者ギルドに討伐証明部位を提出していた。そろそろラビットの毛皮以外でもアクセサリーを作りたいと思っていたときだった。
「今回の依頼でランクアップのポイントがたまったのでロイスさんはDランクとなり、これからはCランクまでの依頼が受けれるようになります。」
(よしこれで他の素材で作れるぞ。素材によっては素材にステータスが上がる効果のものもあるからな、早く作りたいものだ。それにマジックバックも欲しいな。もしものためのお金を稼ぐためにアクセサリーに使う以外の素材を売りたいところだ。)
今日もいつも通り帰ると師匠が作業場で何かを作っていた。素材を見る限りかなり良いものを使っているので貴族用のものかなと思い、作業場で作業をし始めようとすると
「ロイス帰って来たか」と呼ばれたので行ってみるとなんとマジックバックを渡された。なんで俺に?と思ったが、先に師匠が
「お前冒険者専業になりたいんだろう」
急に言われたので黙っていると
「お前は私のところにアクセサリー士になりたくて来たのに最近は冒険者の仕事の方が嬉しそうだった」
「私は無理矢理やらせるつもりはないから好きにやってこい。それで駄目だったらまた戻ってくればいい。人生はお前の自由だ。縛られてはならない。」
(師匠は俺が強い冒険者になりたくていつ辞めようか迷っていたのを知っていたのか?いや感じとったのだろう。なんて良い人なんだ)
俺は師匠に再度言うことにした。
「師匠にアクセサリーについて教わらなければ俺は冒険者になれなかったと思います。でも俺は強い男になりたかった。だから、これからは冒険者として頑張っていきたいと思います。」
言い終えると師匠が
「これからもここに住むといい。それに作業場も使ってかまわないよ」
懸念点もなくなり、俺は明日からDランク冒険者として活動していくことになる。
翌日、今日はCランクの討伐依頼を受けようとしていた。今のステータスは
ステータス
ロイス LV6
職業 アクセサリー士
技能 隠蔽
装備付与
器用
体力:130 筋力:17+516 防御:18+420 魔力:19 器用:68+132 敏捷:20+444
この世界ではステータスが500程で一流と呼ばれるので、俺はもうその部類に入っていた。ただそれはアクセサリーを沢山つけているだけであって真の実力ではない。それに俺の恰好は周りから見たらやばいやつである。アクセサリーを250個もつけてうろついているのだから。最近は、アクセサリーに隠蔽をかけて一個だけつけているように見させている。隠蔽は自分のLVより高い鑑定や看破などの見破る技能がない限り見られないのでいまのところ大丈夫だ。見破る系技能に見られるのが怖いので、早くLVを上げたいものだ。
ステータスも確認しギルドに着いた。アクセサリーが作れそうな素材が手に入るCランクの依頼はないかなぁと探していると、なにやらもめている人たちがいた。
「なんでよ、ずっと一緒にやってきたじゃない」
「それは同じ街に生まれて、昔からよく遊んでた幼馴染だったからだろう」
「別に私足手まといではなかったでしょ」
「足手まといだったに決まってるだろう」
「なんでよ」
「そりゃ、ステータスが体力以外1でレベルアップしても体力しか上がらないんだから、そのせいでCランクに上がるのがどれだけ大変だったか、我ながらCランクに上がるまでよく我慢したものだぜ」
「本気で言ってるの?」
「本気だ、お前は今日俺たちのパーティーから追放だ。他のパーティーにでも拾ってもらえ。拾ってくれたらだけどな」
このような会話がギルドに響いた。俺は人だかりのせいで顔までは見れなかったがパーティーも大変だなぁぐらいにしかこのときは思っていなかった。このパーティーの別れが俺の今後の人生の転機になるとは、このとき、俺は知る由もなかった。
次は気が向いた時に出そうと思います