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ファウスト ~FIRST HEROS~  作者: 地理山計一郎
第2章「出会いと過去の激闘編」
17/38

第15話「錬金武闘術」

今回はまたも新キャラの登場です!今回も癖のあるキャラです。


こんにちはー!私、メアリ・エイマーズ!ファウストことルーク・エイマーズの娘で・・・ってことは、もう知ってるよね。

今回は私のお話。学校に来た転校生と、私の物語!



その日はとっても晴れた一日だった。

「おはよー!」

「メアリ、おはよー!」

私は友達に朝の挨拶をしながら自分の席に座って、朝のホームルームの準備をした。

5分ぐらいして、チャイムが学校中に鳴り響いてホームルームの開始。


「みんな、おはよう!」

担任の先生が挨拶をしながら教卓に移動する。

『おはようございまーす』

先生の挨拶に私も含めて、みんな挨拶を返す。


「突然だが、今日はみんなに大事な友達が増えるぞ!そう、転校生だ!さぁ、入ってきてくれ!」

先生の合図で、転校生がドアを開けて入ってきた。教室に入ってきたのは、黒と灰色の堅苦しそうな制服(しかも男物)を着て、両手に革の手袋をした銀色の短めのポニーテールをした子だった。顔立ちは男の子とも女の子ともとれる顔立ちで、中性的。

転校生は教卓の横に立ち、私達の方を向いた。こっちを向いた顔を見てみると、すごくキリッとしてて凛々しい顔つきをしていた。


「さっ、みんなに挨拶を。」

「イギリスから来た、レオノール・ブロードベントです。向こうでは『レオナ』と呼ばれていましたので、気軽にそう呼んで構いません。以上です。」

レオナは自己紹介・・・・というより名前を言っただけで終わり、みんな肩すかしを食らった。

「あ、あれ?趣味とか、好きなものとかは・・・・?」

「これ以上は個人情報ですので。」

先生からの質問に、レオナは素っ気なく返す。


「何よ、あの転校生・・・・」

「生意気な野郎だな。」

小声でみんなのギスギスした声が聞こえてきて、いきなり教室が険悪なムードになっちゃいました・・・


「じゃ、じゃあ、レオノールは・・・あのピンク髪のメアリの隣の席だ。」

「はい。」

レオナは先生の指示通り、私の隣の席に座った。


「あっ、私、メアリっていうの!よろしくね!」

「・・・・」

私が挨拶すると、レオナはちらっとこっちを見てきた・・・と思ったら、しばらくこっちを見た後、すぐに正面を向き直した。

(知らんぷり・・・)


その後、午前の授業を終えてお昼休みに入った。


「ごっ飯~♪ごっ飯~♪」

私はスキップしながら、足早に食堂に向かう。なぜなら、今日のお昼はリンお姉ちゃんが作ったお弁当なのです!朝からずっと楽しみにしてて、遂にその時間が来たのです!


「さーて、どこに座ろっかな~♪・・・・あっ!」

私はどこに座ろうか迷っていると、転校生のレオナの姿を見つけました。どうやら学食を食べてるみたい。

「レオナ!」

私はレオナの側まで寄り、声をかけた。


「ここ座ってイイ?」

「・・・構いませんが。」

私はレオナの許可を取って、レオナの隣に座る。


私は隣に座るなり、いそいそとバッグから弁当箱を取って、蓋を開けた。蓋を開けた瞬間、私の目はキラキラと輝いた。

「おお~っ!」

弁当に入っていたのはサンドウィッチ。タマゴサンドにハムサンド、野菜のサンド、フルーツのサンド、それに簡単なおかず。でも、私が驚いたのはそこじゃなくてサンドの形!なんと、サンドの形がハート形になってる!それだけじゃなく、星形に猫みたいな形も!


「・・・かわいい・・・・」

その時、隣から声が聞こえてきた。間違いなくレオナの声。

「えっ?」

私はそれを聞いて、レオナの方に顔を向けた。すると、聞かれたのが恥ずかしかったのか、レオナはカーッと顔を赤くさせ、そっぽを向いてしまった。

レオナって中性的だから女の子か男の子かわからなかったけど、この反応からして、女の子なのかもしれない。


「おい、転校生。」

その時、男子3人組が私達の前に現れた。この3人は学校の生徒の中でも有名な不良達で、私も昔、いじめられた事がある。


「・・・・」

レオナは3人を無視して食事を続けてる。

「おい、聞こえてんのかよ!俺が呼んでるだろうが!」

「今は食事中です。」

「ああ?」

「食事中に暴力的な言動を吐くとは・・・・よっぽど育ちが悪いようですね。」

「ププッ、言えてる!」

レオナの言い分に、私は思わず笑ってしまった。


「うるせぇ!!」

「キャッ!!」

怒った不良の一人が両手で私をドン!と突き飛ばし、私は椅子ごと後ろに倒れた。

「イッタ~!なにすんのよ!」

「俺らを笑った罰だ!」

不良の一人がそう言うと、3人が私のことをいじめようとにじり寄ってきた。

(や、やっば・・・)

私はこれから自分がいじめられてしまう様を予想して、思わず全身に鳥肌が立つ・・・


でも、こんなことになってるのに、誰も助けないなんて、ひどい。ただこいつらを倒すんじゃなくて、「やめろ!」って言って止めるとか、先生を呼んできたりとか・・・それだけで人を助けるヒーローになれるのに、どうしてみんなやろうとしないんだろう・・・

私は心の中でそう思いながら、いじめに耐えようと身を強張らせた。


すると、

「よしなさい。」

「あん?」

レオナがガタッと立ち上がった。


「か弱くて小さい女の子に卑劣な行為をするなど、男のやることではありませんね。正直言って最低ですね。」

「なんだとぉ!?だったら先にお前から片付け・・・・るっ!!?」

不良の一人がレオナの方を向いた瞬間、レオナは目にも止まらない速さで足を振り上げて、不良の股間を蹴飛ばす!

「~~~~~~ッ!!」

不良は股間に来た激痛に、その場でのたうち回った。


「て、てめぇ!」

もう一人の不良がレオナに襲いかかる!でも、レオナは両手でいじめっ子の腕を掴んで、軽ーく投げ返した!

「ふぅ。」

レオナは一息つくと、肩の骨を鳴らしてみせた。


「お、俺、知~らないっと・・・・!」

最後に残った不良はこっそりとその場から逃げ出した。

「す、すごい!すごいよレオナ!」

レオナの強さに驚いた私は、レオナの手をギュッと握った。すると、何故かレオナはさっきみたいに顔を赤くさせた。

「そ、それほどでも・・・・」


「コラ!!何をやってる!?」

その時、食堂の向こうから先生の声が聞こえた。その先生は、私の学校の教師の中でも一番おっかなくて説教が長いと有名な人。


「やっば、説教受けちゃう!レオナ、逃げよ!!」

「えっ、あっ、は、はい・・・」

私は素早く弁当をバッグにしまうと、レオナの腕を引いてその場から逃げ出してしまった。


そして、逃げた先は学校の屋上。

「はあ・・・はあ・・・ここまで来れば追ってこないと思う・・・」

「・・・っていうか、あれ私達悪くないですよね?むしろ被害者ですよね?」

「・・・・そう言われてみれば・・・・!」

私はレオナの一言で、もしかしたら説教を受けるのは不良達の方なんじゃないかと思い、さらに、逃げる必要もなかったんじゃないかと言うことにも気づいた。


「・・・まぁいいか。せっかくだし、ここでご飯食べよっと。レオナも一緒に食べよ!お弁当分けてあげる!」

「い、いや、でも・・・」

「いいからいいから!」


私はレオナと二人、屋上のついたての側に座り、私は再び弁当箱を開けた。慌ててバッグに突っ込んだけど、なんとか無事だった。私はサンドウィッチとおかずを半分ずつにして蓋の裏に乗せて、レオナに手渡した。

レオナはそれを受け取ると、ぺこりと一礼してサンドウィッチを私と一緒に一口食べ始める。


「・・・美味しい・・・・!」

「でしょ!?お姉ちゃんの料理おいしいでしょ!」

「はい!いいお姉さんがいるのですね。」

「って言っても、私が勝手にそう呼んでるだけで、本当のお姉ちゃんじゃないんだけどね。」

「義兄弟ですか。」

「うーん、それとも違うかなぁ・・・・」

私とレオナはたわいない話をしながら弁当を楽しみ、10分ぐらい経った後、私達は弁当を食べ終えた。


「ふーっ、ごちそうさま。」

「ごちそうさまです。とても美味しかったです。」

ご飯の終わりの挨拶を終えた時、私はあることを思い出した。


「あっ、そうだ。ねぇレオナ、ちょっと確かめたいことがあるんだけど・・・・」

「はい、なんで・・・」

レオナが「なんでしょうか」と言おうとした瞬間、私はあることを確認するべく、スッと手を伸ばして、レオナの胸に手を触れた。

「柔らかい・・・・」

私は至極全うな真面目な顔つきで呟く。

「ななななな、何をするんですか!?」

レオナは顔を真っ赤に染めて私の手を払い、庇うように両腕で自分の胸を覆った。


「なんで胸を触るんですか!?」

「いや、レオナって男の子か女の子かわかんないからさ。それに・・・・」

私はそう言うと、次に自分の胸に手を伸ばし、大きさを確かめる。

レオナの胸に触ったときの感覚と、自分の胸を触った感覚から比較して・・・・

「うん・・・私の方が大きい・・・!!勝ったァッ!!」

私は思わずガッツポーズを取った。私は自分の小さい胸がコンプレックスだったので、胸の大きさで勝てたのは純粋に嬉しい。

「ヨ、ヨカッタデスネ・・・・」

レオナは何故か片言混じりな口調で呟いた。


「でも、レオナが女の子だって分かって、ちょっと安心した!」

「えっ、それはどういう・・・・?」

「だって・・・レオナの笑った顔、すっごくカワイイもん!」

「ッ!!」

私はニコッと笑って、レオナに言った。

「・・・ありがとう・・・ござい、ましゅ・・・」

すると、レオナはそっぽを向いて、私にお礼を言ったけど、最後の最後で噛んでました。


「ましゅ?」

(~~~~~ッ!!?か、噛んだァッ!!?)

レオナは噛んでしまったことが恥ずかしかったのか、顔に大量の汗を掻いて、顔が真っ赤に染まった。

私はそんなレオナのことを純粋に「カワイイ」と思い、

「カワイイ~!!ねっ、今のもう一回言って!」

ギュッと抱きついてレオナにすり寄る。

「い、嫌ですよぉ・・・・」

「お願い!もう一回だけ!」

「うう~~~っ」


その後、私達は午後の授業を終え、二人で一緒に帰ることにした。

「う~~ん、やっと終わった~~!遊んでる時の時間と、授業と受けてる時の時間って全然違うと思わない?」

「そうですね。しかし、学生足るもの、学業をおろそかにしてはなりません!」

「レオナは真面目だな~、うちのパパみたい。それよりもさ、今日は二人でどこかに遊びに行こうよ!」

「えっ、そんな急に・・・・」


私の突然の申し出に、レオナは戸惑ってたけど、私は無理矢理レオナの腕を引っ張って、遊びに連れて行った。

行きつけのゲームセンターに、カラオケ、コミックショップ・・・・いろんな所に回って遊び歩いた。

気がつけばもう夕暮れ時。そろそろ帰らなきゃいけない時間。


「もうこんな時間・・・結構遊んじゃったね。」

私達は人気の無くなった公園で一休みした。

「はい・・・でも、今日は楽しかったです。私、こんなに長い時間、誰かと遊んだのは初めてで・・・・」

レオナは友達と長い時間遊んだのは初めてだったみたいで、すごく嬉しそうだった。それを見て、私も思わず嬉しくなって、ニコッと笑った。


と、その時・・・

「メアリ?」

後ろから聞き覚えのある声が聞こえて、私は後ろを振り返る。すると、そこにいたのは、私のパパ、ルーク・エイマーズ。


「パパ!」

「もうこんな時間だぞ、ここで何をしているんだ?」

パパは私に指を差しながら、質問してきます。と、そこにレオナが私の前に出た。

「御父様ですか。メアリをこんな時間まで長居させてしまったのは、私の責任です。」

「レオナ?」

「君は・・・誰だ?っていうか、御父様って・・・・」

パパは自分が「御父様」って呼ばれたことに違和感を感じながらも、レオナに質問を投げかけた。


「申し遅れました。私は、このたびメアリと同じ学校に転校してきた、レオノール・ブロードベントです。『レオナ』で構いません。」

「そ、そうか、よろしく・・・レオナ。」

「実は、学校の帰り、レオナと一緒に色んなとこ遊び歩いてたの。」

「そうだったのか・・・・だからこんなに遅く・・・・すまないことをしたな、レオナ。」

パパはレオナに一言謝った。


「お詫びに、君を家まで送ろう。親御さんも心配しているだろう。」

「いえ・・・家に帰っても、誰もいませんから・・・・」

「?」

レオナの一言に、私とパパは顔を見合わせた。


「それはどういう・・・?」

「静かに!」

レオナは突然声を上げた。


「何かが・・・来る!」

「まさか・・・!!」

パパとレオナが真面目な顔つきになって身構える。

「メアリ、私の後ろに。」

「うん!」

私はパパの言いつけに従い、後ろに隠れた。


その時、公園に並ぶ木の一つが、静かに揺れた。二人はそこに顔を向ける。

すると、木は揺れなくなり、しばらくその場が沈黙した。

「・・・・もう大丈夫?」

私がそう言った次の瞬間!

「グオオオオオオオオオオッ!!」

木の陰から、全身真っ黒の狼のような化け物が飛び出した!


「フンッ!!」

化け物は私達に襲いかかるけど、パパがストレートパンチを繰り出して、化け物を殴り飛ばした。殴り飛ばされた化け物は、宙でくるくる回って、キレイに着地した。


「デーモン・・・!!倒すべき敵・・・・!!」

レオナが眉間に皺を寄せながら化け物を睨みつける。まるで、親の敵を殺そうとするかのようだった。

(レオナ・・・?)

『奴は・・・ケルベロス!?何故こんなところに・・・・!!』

パパの影の中からメフィストがヒョコっと顔を出した。

「ケルベロスって・・・あの首が3つある奴?」

『それは人間が想像上で作り出した偽物だ!本物のケルベロスはあのように1体だけだが・・・』


メフィストがケルベロスの説明をしようとしたその瞬間、レオナがケルベロスの前に出た。

「レオナ!?危ないよ!!」

「レオナ、こっちへ来るんだ!」

私とパパはレオナを呼び止めようとした。すると、レオナはこっちに顔を向けて、優しく微笑むと・・・

「大丈夫。君と御父様は、必ず守る。」


レオナはそう言い終えると、ケルベロスの方に再度顔を向き直し、両手にした手袋を取った。そして、手袋を取ったレオナの両手の甲を見てみると、何か円形の模様のようなタトゥーが彫られていた。


『あ、あれはまさか・・・・魔方陣!?ということは、まさかあの女は・・・・!!』

「そこの悪魔、この紋章を知っているのなら、私がどういう者なのかは・・・もうわかるな?」

レオナは正面を向きながら、メフィストに話し掛けた。メフィストのことはあんまり驚いていないみたい。多分驚いてるのかもしれないけど、目の前にもう1体悪魔がいるから、そっちの集中してるのかも。


「御父様、後でそっちの悪魔のことも詳しく聞かせてもらいます。」

レオナはパパに向けてそう言うと、上着のポケットから拳銃の弾込めに使うマガジンのような物を取り出した。マガジンの中には弾丸・・・というよりBB弾ぐらいの鉄の球が入っていて、レオナがマガジンの背の部分にあるスイッチを押すと、鉄の球は勢いよく真上に飛ぶ。


「弱き者を弄び、私欲の限りを尽くす卑しきデーモンよ・・・・今、神の名において、貴様を滅殺するッ!!」


レオナはその叫びと一緒に両手を叩くように鉄の球を包む。すると、レオナの両手の甲に刻まれたタトゥーが白い光を放ち始めた。

そして、その光が現れると同時に、両手をゆっくりと横に広げる。すると、両手で包んだ鉄の球が液体状に変形して、段々と棒状の形に変わっていく。


「”聖武装ナイツ・オブ・ラウンド”、第1形態『ランスロット』!!」

鉄の球は棒状に変わり、さらにそこから神々しい装飾が施された一本の槍に変わった。

「鉄の球が槍に!?」

「すごくキレイ・・・」

『やはり奴は・・・錬金術師か!!』


私達が驚いていると、レオナとケルベロスが遂に戦いを始めた。

「はあああああああっ!!」

「グオオオオオオオオオオッ!!」

ケルベロスはレオナの周囲を跳びはねながら両手の爪と自前の牙でレオナに襲いかかる。レオナはそれに慌てることなく対応している。


「彼女・・・女の子でありながら、かなりの場数を踏んでいるな・・・・!冷静沈着で、それでいて防御も正確だし、敵の隙を見つけようと目を配っている。あんなに若いのに、なんて集中力だ!」

パパがレオナを賞賛してる。かなり強いパパにここまで言わせるなんて、レオナはただ者じゃない。

(レオナ・・・あなたは一体何者なの・・・?)

私はそう思いながら、戦いを見守っていた。


「今ッ!!」

レオナは一瞬の隙を突き、槍を横に一閃。ケルベロスを横にまっぷたつに切り裂いた。

「やった!」

『いや、まだだ。ここからが、ケルベロスの恐ろしいところだ!』

メフィストがそう言うと、切り裂かれて地面に倒れたケルベロスは立ち上がった。


「なに!?」

それだけじゃなく、斬られた面から体が復活して、2体に増えた!

「増えただと!?」

『これがケルベロスのアーツ、「増殖」!自身の体を分裂し、増殖することができる!そして、元に戻るのも自由自在!人間が描いた3つ首のケルベロスは、奴が元の1体に戻るとき、たまたま頭が3つになっていたところを絵にしたのだ!』

「こ、これがケルベロスの真相・・・!!」

メフィストが解説していると、ケルベロスはさらに増殖を始めた。2体だったのが4体・・・8体、16体、32体・・・・どんどん増えていく!


「このままじゃ彼女も危険だ!メフィスト!」

『応ッ!!』

パパはメフィストに合図を出して、メフィストはファウストのスーツに変化、パパはファウストへ変身。


「あれは・・・ファウスト!?テレビのニュースで出てた・・・・!」

レオナはファウストに変わったパパの姿を見て驚いている。レオナもファウストのことは知ってるみたい。

「後で説明する!今はこいつらを倒すのが先決だ!」

パパはそう言うと、私の前に立ってかがんだ。


「メアリ、掴まれ!」

「うん!」

私は言われるままパパの背中におぶさった。すると、スーツの背中からメフィストが作った触手が伸びて、私の手足とお腹を縛った。


「これでちょっとやそっとでは振り落とされない。念のため、私の体から手を離さないようにな。」

「うん、わかった・・・って、来たよ!前!」

私と話している隙に、ケルベロスの1体がパパに襲いかかってきた。でも、パパは素早いジャブを繰り出してケルベロスを殴り飛ばした。


「来い・・・!!」

パパは手首を捻って、ケルベロス達を挑発する。すると、無数のケルベロス達がパパと私、レオナを取り囲んだ。

ケルベロス達は牙を向いて私達に襲いかかる。


襲いかかってくるケルベロスに、パパは緩やかに動いて、かつ正確にケルベロスに攻撃を加えていく。相手が牙で噛みついてくるなら、横に少し動いて腹に向かってアッパーカット。爪で切り裂いてくるなら、かがんでくぐり抜けて、尻尾を掴んで地面に叩きつける。

パパの動きはいつもよりも緩やかで、まるでスローモーションみたいだった。理由は多分、私を背中に背負ってるからだと思う。この状態でパパがいつもみたいに激しく動いたら、私は掴まることができずに振り落とされていると思う。だからこそ、パパは私の安全を第一に考えて、自分の動きを制限しているんだ。


(動きが緩やか・・・なのに、確実に敵を倒している・・・・それも全て娘への配慮か。さすがはファウスト・・・噂通りの戦士!)

レオナもパパの動きが緩やかなことに気づいているみたいだった。


「ならば、私も・・・いいところを見せなければ!」

(メアリの為にも・・・・)

レオナがそう言うと、また両手の魔方陣が光り始めた。すると、手に持っていた槍が変形し始め・・・・


「第2形態『トリスタン』!!」

今度は翼のような装飾が施された鉄の弓に変形した。

レオナが弓の弦を引くと、前方に5つほどの光の矢が現れ、レオナが弦から手を離すと、その矢は見た目と同じ、光の速さでケルベロスに突き刺さる。


『あの女・・・錬金術師としては、なかなかのレベルだ・・・!』

(放っておけば、私の目的の障害になるか・・・もしそうならば、早めに潰しておかねば・・・)

「それよりも、この数・・・・キリがないぞ!メフィスト、こういう時はどうすればいい?」

『うーむ・・・』

パパからの質問に、メフィストは唸り声を上げる。


『こういう時は核である本体を仕留めればたやすいが、本体も他の者とうり二つ。見分けるのも難しい。片っ端から攻撃しても、ケルベロスは増殖を続ける。故に、本体を見つけるのは困難・・・・』

メフィストはケルベロスを倒せる可能性を一言言ってみせた。とは言っても、かなり難しいみたい。と、その時・・・パパが笑った。


「フフッ、なーんだ!簡単じゃないか。」

『ああっ?』

「全部倒せばいい!」

パパはとんでもないことを言ってのけた。

「な・・・!?」

『何ィッ!?』

戦いながら聞いていたレオナと、メフィストは驚いている。私はそこまで驚いてなかったけど。「パパらしい」ってちょっと思っただけ。


『バカか貴様は!?状況を考えろ、状況を!この状況でどうやって全部倒す気だ!?ああっ!?それに!ケルベロスは倒せば倒すほど増殖するんだぞ!?』

「なら、”いっぺんに纏めてしまえばいい”。」

『いっぺんに・・・!!』

メフィストはパパの一言を聞いて、あることに気がついた。それに気づいた瞬間、メフィストは驚いて、さらにニヤリと笑った。


『なるほど、そういうことか・・・・』

「だがこれは、私一人ではどうにもならない。君の力を借りたい。」

『ふん、よかろう。』

「二人とも、来たよ!」

二人が話をしているにも関わらず、こっちに襲いかかってきた。と、その時、ケルベロス達はレオナが放った光の矢に射貫かれた。


「レオナ!」

「その作戦、私も協力させてください!」

「本当か!?なら、こいつらを空中に打ち上げることはできるか!?」

「もちろん!”聖武装ナイツ・オブ・ラウンド”!!」

レオナの手に刻まれた魔方陣が光るとともに、手に持っていた鉄の弓が変化を始め・・・

「第3形態『ガウェイン』!!」

鉄の弓は凶悪そうな装飾が施された巨大な斧に変化した。


「メフィスト、『筋力強化』だ!!」

『わかってる!!』

メフィストは前にパドロっていう悪魔から奪ったアーツ「筋力強化」で、パパの筋肉を2倍にまで肥大化させて、体を大きくさせた。


「いくぞォッ!!セイヤァァァァァァァ!!」

「タアァァァァァァァッ!!」

パパは思いきり拳を、レオナは斧を両手で持って一気に振り下ろし、地面に叩きつける。

すると、二人の一撃によって地面が下から噴出するかのように、一瞬激しく揺れ、私達を囲んでいたケルベロス達はその揺れによって宙に舞い上がる。


「!!?」

ケルベロスはこれを予感していなかったのか、心底驚いているみたいだった。


「今ッ!!」

全てのケルベロスが宙に舞い上がった瞬間、パパは両手を上に上げた。すると、それと同時にメフィストがスーツの両腕部分を巨大な二つの口に変化させた。


『喰らい尽くせ!!』

巨大な口に変化した両腕は、大口を開けながら宙に浮いたケルベロスを次々と飲み込んでいく。50体以上もいるケルベロスの群れ・・・・それを捕食するかのように次々と飲み込んでいく黒い口。それはまるで、地獄の食事風景みたいだった。


『さぁ、ここからだ!!』

黒い口はケルベロスを全て飲み込み、水風船みたいに膨らんだ。すると、黒い口は徐々に縮んでいく・・・というより、メフィストが黒い口を縮めているんだ。中には大量のケルベロスが入っているのに・・・・

・・・私は何故か嫌な予感がした。


「これはあまり、私的にもあまり気持ちのいい勝ち方ではないが・・・・」

パパも私と同じ予想をしたのか、眉間に皺を寄せ始めたけど、逆にメフィストは嬉々として黒い口を縮めていく。

「グオアアアアアアアアッ!!」

『いいぞ・・・!もっと・・・もっと!もっと苦しめッ!!フハハハハハハハハッ!!』

中からケルベロスの叫び声が聞こえ、メフィストはそれを聞いて嬉しそうに高笑いを浮かべている。


そして、縮んだ黒い口の中から「プチッ、プチッ」という音が聞こえてくる。口が縮んだことで、中でケルベロス達の肉が段々と潰れているんだ。多分、中でケルベロスの肉が潰れて、内蔵とかの臓器が露出して、それも・・・・!!想像したらスッゴイ怖い!!グロイホラー映画思い出しちゃった!!

「ヒイィィ・・・!!」

私は思わず悲鳴を上げてしまった。


「グアアアアアアアッ!!」

ケルベロスの最後の悲鳴が上がったと同時に、「プチッ・・・」と最後に静かに音が流れ、その場が静まり返った。


「終わったか・・・・我ながらに残虐な倒し方だったな・・・・」

パパは自分が立てた作戦の残虐性に反省しているみたいだった。反省しつつ、腕を元に戻すと、両腕は紫色の液体に濡れていた。多分、ケルベロスの、悪魔の血液・・・


「くっ・・・!」

パパは両腕を振って、腕についた血を振り払った。


「メアリ・・・・ごめんな、怖かったろう?」

パパは私に謝りながら、私を背中から降ろした。

私は首を横に振った。

「ううん、全然!だってパパがいたもん!それにメフィストも!」

「そうか・・・」

私がニコッと笑って言うと、パパは変身を解いて微笑んだ顔を見せて、私の頭を撫でた。

「お前は強い子だな。」

「えへへ・・・」


(・・・父親か・・・・)

私とパパのやりとりを、遠巻きから見ていたレオナは胸苦しそうに拳を胸に当てた。


「でも・・・さっきので前に見たホラー映画思い出しちゃったから・・・ちょっと怖いかも・・・・メフィスト、今日一緒に寝ようよ。」

「な、何ィッ!!?」

私の一言に、レオナは声を上げて驚いた。


『何?お前の大好きなお姉ちゃんのところにでも行ってろ!』

「ダメ!だって怖がらせたのメフィストじゃん!」

『知るか!とにかく、私は嫌だぞ!またお前に抱き枕みたいにされるのは!』

と、メフィストがそう言うと・・・

「だ、抱き枕・・・!?」

レオナは落胆したかのような顔を見せて、その場に膝をついた。


「ま・・・待てぇぇぇい!!」

レオナは突然突撃してきて、私とメフィストの間に入り、メフィストの胸倉を掴んだ。


「なんで貴様みたいな悪魔がメアリと一緒に寝てるんだ!?ああっ!!?」

『知るか!なんだ貴様は!?いきなり入ってきおって!!』

いきなりのことにメフィストは驚きながらも怒鳴ってる。


「レオナ、大丈夫だよ!メフィストは私達の味方!」

「大丈夫じゃない!」

レオナは私の方を振り向いて、私の肩を掴んだ。

「こんな悪魔と一緒に寝てたら、何をされるかわかったもんじゃありません!こんなわけわからない悪魔なんかと一緒にいたら・・・絶対、メアリに対していやらしいことしてきます!絶対!確実に!間違いなく!」

『食い殺されたいのか貴様ァッ!!』


「私的には・・・レオナのことが”わけわからない”・・・かなぁ・・・」

私はレオナに関して思ったことを、レオナ本人に言い放った。


「えっ?」

「レオナ、あなたは一体・・・何者なの?」

私はレオナの目をまっすぐ見つめて問いただした。すると、レオナは私の肩から手を離した。


「そ、それは・・・・」

私に見つめられたせいか、レオナは戸惑い始めた。

「何か深い事情があるようだな・・・・場所を変えて話そう。」

私とパパはレオナに詳しい事情を聞くため、場所を変えることにした。



私達はファミレスに訪れた。ちょうど夕ご飯時で人が多かったけど、返って好都合かもしれない。みんな食事とか会話に夢中になってるだろうし。

「カフェオレ一つ、それとドリンクバーを二つ。」

「はい、かしこまりました。」

パパはウエイトレスさんに注文を通して、ウエイトレスさんが去った後に、レオナへの話を始めた。


「レオナ、さっそくだが・・・・メフィストは君のことを錬金術師だと言っていたが、本当か?」

「ええ、本当です。」

レオナはそう言うと、手袋を取って手の甲に刻まれた魔方陣を見せた。


「元々錬金術というのは、このように魔方陣を作る必要があります。地面や壁といった物体がほとんどです。しかし、後の実験や研究で、人体に魔方陣を埋め込むとその術の強さが倍増することが分かったのです。人体に埋め込めば、いちいち地面などに描く必要もないし、すぐに錬金しなければならない時にも役立ちます。」

「なるほど・・・・」

「ですが、当然これを悪用しようと、我々錬金術師を狙う者達も現れました。それに対抗するために、錬金術師達は錬金術と戦闘技術を組み合わせた武術を作り出したのです。」

『錬金武闘術・・・・』

その時、メフィストが姿を見せずに声だけ発した。


「その通り。私もその錬金武闘術を使う一族の一人で、父から教わったのです。」

「そうか・・・・君の強さを見るに、師匠でもある君の父も、かなり強いのだろうな。今も錬金術師として活動しているのか?」

「それは・・・」

パパがそう言うと、レオナの表情が曇った。


「父は・・・・殺されたんです、悪魔に・・・!」

『・・・ッ!!』

メアリの一言に、私とパパは驚いて言葉を詰まらせた。


「3年前、私の父は悪魔に最強の武器を創るように恐喝されていたのです。ですが、もちろん父はこれを拒否しましたが・・・・悪魔は拒否された腹いせに、父を・・・・!!」

レオナは歯を食いしばり、眉間に皺を寄せた怖い顔を浮かべて、拳を強く握った。すると、パパが拳でテーブルを「バン!」と叩いた。


「なんて奴だ・・・!そんなことの為に人を殺すなんて・・・!」

『全く・・・悪魔の風上にもおけんな。』

「じゃあ、レオナはその悪魔を倒すために、ニューヨークに・・・・?」

私がそう聞くと、レオナの顔は真面目な顔つきに戻った。


「いや、実は・・・・その悪魔はもう滅殺したんだ。」

「えっ?じゃあ一体、何のために・・・・」

レオナの一言で、私の頭は混乱しそうになった。「殺された父の敵を討つためにニューヨークに来た」というワケだと思ったのに、もう敵を討ったのなら、レオナがニューヨークに来る理由がなくなってしまう。


「父の敵を討った時、私は思ったのです。『全ての悪魔を滅殺することが、自分自身に与えられた使命なのではないか?』と思ったのです。」

「なるほど・・・しかし、それがニューヨークに来る理由には・・・・」

パパが「ならない」と、続けて言おうとした瞬間、レオナはそれに被さるように話を続けた。


「1ヵ月前、私が所属している、錬金術師委員会『ホーリーナイツ』の団長から、ニューヨークに行くように命じられたのです。団長が言うには、『ニューヨークに不吉な予兆あり。入念の準備の後、ニューヨークへ渡り、調査及び悪魔の討伐の任に就け。』とのことです。」

「不吉な予兆・・・・?」

「それは一体なんのことだ?」

「私にもさっぱり・・・」


団長という人が言う、「不吉な予兆」・・・・なんのことなのか、今の私達にはわからなかったけど、まさか、後々になってこの意味を理解することになるなんて、思ってもみなかった・・・・


「しかし、おかげで悪魔を討滅できる機会も得られましたし、それに・・・・」

レオナはそう言いながら、私の方をチラリと見て来た。すると、レオナはポッと頬を赤く染めて、そっぽを向いてしまった。

(好きな人が出来たなんて・・・・言えない・・・)

なんと、レオナは私のことを好きになっていたみたいだった。しかも、「友達」としてじゃなくて、「恋愛対象」としてみたいだった。


「?」

私はそんなことにも気づきもせず、何故レオナが赤くなったのかも理解できず、ただ首を傾げるだけだった。


「とにかく、私は全ての悪魔を討滅するつもりなので・・・・御父様に取り憑いているその悪魔も・・・と思いましたが、倒したら倒したでメアリが悲しみそうな気がするので、とりあえず保留にしておきます。」

「本当!?ありがとう!」

私はメフィストを倒さないと言ってくれたレオナの優しさと気遣いに喜び、喜びのあまり、レオナのことをギュッと抱きしめた。


「こ、これくらいのことならいつでも・・・・」

(い、いい匂いがする・・・)

ハグされたのが嬉しかったのか、レオナはにやけ顔をさらした。

『ぐぬっ・・・何故かこの女は気に入らん・・・・!!』


「ところで、君はこれからどうする気だ?」

「とりあえず、昼は学業とバイトに専念して、夜は悪魔退治に専念しようと思ってます。」

「うわっ・・・随分ハードなんだね・・・・」

私はレオナの生活の忙しさに驚き、思わず声に出た。


「一応、イギリスにいる母から仕送りは来ますが・・・・それだけに頼ってはいられないし・・・・」

「ふむ・・・・なら、こうしよう。レオナ、悪魔のことはしばらく私達に任せてくれないか?」

「えっ?」

パパの突然の提案に、レオナは声を上げた。


「昼は学校とバイト、夜は悪魔退治・・・・それじゃ生活リズムはガタガタになってしまうぞ。早起きもできないだろうし・・・・それに、君はまだ・・・15?16?」

「16です。」

「16歳か。君はまだ子どもだ、そんな危険な戦いをさせるわけにはいかない。危険な戦いは大人に任せておきなさい♪」

パパはそう言うと、ニッコリと笑って親指を上に立てる。


「私もそれがいいと思う。レオナ、女の子だし・・・すごく危険だよ!」

「しかし・・・ドラゴンガールだって女性だし、スティール・キッドとエレメント・ガイだって若いじゃないですか!」

と、レオナが反論すると・・・

「ドラゴンガールは18歳、エレメント・ガイは19歳だから、二人とも一応大人だ。スティール・キッドは17歳で君とは大差ないが・・・・あの子は一応、更生の目的で置いてるワケでもある。」

パパはカフェオレを飲みながらさらに反論する。


「うっ・・・」

流石に何も言えなくなったのか、レオナは口を紡いだ。

すると、間を置かずフッとため息をついた。


「・・・仕方ありませんね。御父様の頼みとなれば、断れません。従いましょう。」

「ありがとう、レオナ!ところでその『御父様』というのは・・・」

レオナが「御父様」って言ったことに対して、パパは尋ねようとしたけど、

「しかし、私は悪魔討伐を諦めたワケではありません。必ず倒してみせます。」

それよりも早くレオナが喋り始めたため、遮られてしまった。


「あ、ああ、もちろんだ。あっ!」

その時、パパは声を上げた。


「どうしたの?パパ」

「しまった・・・・実は今日、私が買い出し当番だったんだが・・・その最中に君達2人に会ってしまってな・・・・まだ品物も買ってないのに!こんなに遅くなったら、リンはカンカンだぞ!」

「じゃあ早く買い物して帰らないと!!」

私とパパはガバッと席から立ち上がる。


「すまん!レオナ!お金ここに置いてくから!!」

「レオナ、また明日ね!じゃね!」

テーブルの上にお金を置いて、私達はそのままバタバタとファミレスを後にしたのでした。


「・・・・変わった親子だな。」

レオナは小さく呟きながら水を飲んだ。

「せっかくだし・・・ここでご飯食べよ。」

その後、レオナはファミレスでしっかりご飯を食べて帰ったのでした。



翌日、私はいつものように学校に登校した。

「ふぁ~、眠い・・・」

私があくびをしながら自分の席に座ると、同じ時間にレオナが教室に入ってきた。


「あっ、レオナ!おはよ!」

「おはようございます。」

「あれ?メアリ、もう転校生と仲良くなったの?」

私がレオナに挨拶すると、後ろの席にいた友達が声をかけてきた。

「えへへ、すごいっしょ?」

私は後ろを向いてニカッと笑いながらピースサインを出した。


(メアリ・・・今は私の想いなんて伝わらないかもしれない・・・・だけど、私は必ず君に・・・!)

「レオナ、どうしたの?」

私の前で立ち尽くしているレオナに、私は尋ねた。


「えっ、あっ、な、なんでもないです。」

レオナはそう言うと、自分の席に座って授業の準備を始めた。

(いつか言ってみせる!「好きです!」と・・・・!)

レオナは拳を握りながら、目を瞑り、何かを決心しているようだった。

私はレオナが何を考えているのなかわからなかったけど、それが少し面白くも感じていた。


(また変わった人が増えたなー、私の周り・・・・)

と、私は自分の周りの変化が、少し楽しく思えていた。これからどんなことが起きるのか、どんな人が私の前に現れるのか・・・・そんなことを考えていると、毎日がちょっと楽しくなる。

その内の一部が・・・レオナ!私の友達!



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