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新章に入るのはキャラを出し切ってからです(常識その1)
如月とのひと悶着があった後、教室に向かった俺はたっぷりと教師のお説教をいただいた。(手錠付き)
午前は普通の授業だったのでそのまま教室に入る。(手錠付き)
みんなの見る目が犯罪者のそれだったのは凄く辛かったなぁ……。(手錠付き)
4限目を知らせるチャイムが響く。
いつもならすぐに昼食を食べるはずが、俺だけがそれを楽しめない。
なぜかって?
手錠付きだからねッ!!
……って言うか、和葉さん。遅刻の件ごまかしといてくれてないのかよ。
「で、なんで手錠つけてるのさ?」
そう俺に笑いかけてきたのは、夢島桜羅だった。
まるで美少女かと思われるほどの容姿は男女問わず魅了し、Fクラスだけでなく『情報科』の人気者である。
あ、言っとくが桜羅は男だからな。
もともと俺がまだ『情報科』にいた頃からの知己であるが、大輝のせいで『戦闘科』に転科してしまったせいで桜羅とはクラスが離れてしまった。
それでも昼食だけは一緒に食べる約束をするくらい仲がいい。
……言っとくが、俺はホモじゃないからな!