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転送方法とアイテムとスキル

「えっと説明をおねがいできるかな?」

 僕は、本、羊のぬいぐるみ、トラックの模型という三つの選択肢についての説明を求めた。


「では表示するね」


不死の魔導書:対象者が本を通して契約をすれば、不老不死の秘術を覚えた状態で異世界に転移できる。

羊のぬいぐるみ:対象者が寝ている間に、パラメータボーナスを付与した状態で異世界に転移もしくは転生ができる。

転生トラック:対象者をトマトケチャップにする代わりに、ランダムで特殊能力を付与した状態で転生させることができる。


 やっぱりトラックはだめだ。だって、これって殺人だよね。転生するにしても、自分の決定で人が死ぬわけだしね。

 二度と、目玉焼きとソーセージをケチャップ味で食べられなくなりそうだし。

 じゃあ、不死の魔導書か羊のぬいぐるみだけど、う~ん、不死の魔導書が一番心理的な負担がない気がする。私の罪悪感的に。異世界に転移しても絶対に死なないわけだし。

 「じゃあ、不死の指導書で?」


「OK。では不死の魔導書を対象者に送るね」

「それから、本来神様が取れる行動は、①転移OR移転②スキルORアイテムの授与③おつげのどれか一つなんだけど、今回は初回ボーナスってことで、スキルとアイテムをそれぞれ一つずつあげてもいいよ」

「じゃあ、まずはアイテムを次の中から選んで」


源氏の小手:防御力を高める。壊れることは決してない。

リア•ファルの欠片:エリンの4秘宝の一つリア•ファル(運命石)から作られた指輪。契約者が50メートル以内にいる場合、契約者の運命力を大幅に高める。

なまくら:切れ味の全くない剣。

こんにゃく:ほんのりと出汁が染みたこんにゃく。日本の味。


 えっと、こんにゃく?こんにゃくとなまくらはもともと選ばせるつもりがなさそう。

 まあ、源氏の小手か、リア•ファルの欠片がよさそうだけど…そういえば、さっきも気になったけど運命力って何だろう?

 「運命力って何?」


「運命力というのは分かりやすく言うと主人公補正だね。これが高いとピンチの時に各能力が上昇したり、とんでもない幸運が舞い降りたりするよ。自分にってためになる人に巡り会いやすくもなるね。逆に、通常ではありえない出来事に巻き込まれやすくなるのは欠点かな」


 それって、実はかなり重要なパラメータなんじゃないだろうか。

 ピンチも乗り越えられるし、いい仲間ができやすくもなるわけだから。考えてみれば、この人、不死の能力を持つわけだから防御力なんてたぶんいらないわけで、これで決定でしょ。

 「じゃあ、リア•ファルの欠片で」


「じゃあ、スキルも選んでね」


無我の境地:不死者専用スキル。効果は不明。

零の太刀:戦士の上級スキル。神速で放つ居合。高い攻撃力を持つ。

須臾しゅゆの守り:戦士の上級スキル。防御力を一時的に急速に高める。

特級厨子の印:料理人の最上級スキル。最上級の中国料理を作ることができる。

 ※専用スキルは神による授与でしか会得することができない。

 ※最上級スキルは才能があるものがレベルを極限まで上げることで会得できる。

 ※上級スキルは凡庸な才能のものでも高レベルになれば会得できる。


 う~ん、やっぱ、不死だし防御スキルもいらないよね。

 特級厨子の印は、あったらあったで便利そうだけど、優先順位は高くないね。

 零の太刀は中二心をくすぐるけど、上級スキルはレベルを上げれば会得できるみたいだし、頑張ってもらえばよくない?じゃあ、無我の境地だな。効果が気になるし。

 「無我の境地で」


「ではでは、転移イベントを開始といきますか~」

 




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