プロローグ 終わりはまだまだ先ですが?
━━━━━プロローグ━━━━━
~終わりはまだまだ先ですが?~
「これで終わりっ!」
鋭い刃の一撃が魔王の体を貫いた。
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私は神巫 秋菜ごく普通の高校生だったんだけど今は勇者だ。私はよくネット小説なんかで見る異世界に召喚されたらしい魔王を倒すためだとかなんとかで、異世界召喚なんてラノベなんかでは帰る方法がないって言われてるから私は召喚された当初はおちこんだんだけど帰る方法は確立されてると言われて今日からまで頑張ってきたけどそれも終わりようやく魔王を倒したんだから!
「ありがとうございました。シューナ様のおかげでこの世界に平和が訪れました。」
「気にしないでください。私は自分の世界に帰りたかっただけなんですから。」
そう私にとって重要なのはそれだけだったのだ。元の世界に帰るそれだけを目指して剣を振るってきた。
「もう、かえってしまわれるのですわね。」
私に話しかけてくるのは私を召喚した張本人シルフェーナ王女だ。彼女は私が落ち込んでいる時には「私のせいで貴女に悲しい思いをさせてしまった。」と、涙を流しながらあやまってくるような人だった。そんな彼女が今こんな風に話しかけてくるのは単に私と彼女が友達になったからだろう。私も彼女と別れるのは心苦しいがこればかりは譲れないのだ。私には帰るべき場所があるのだから。
「うんごめんねシルフェーナと別れるのは寂しいけど、私の家族や友達をいつまでも心配させるわけにはいかないから。」
「そうですね...引き止めるようなことを言って申し訳ありませんでした。シューナとお友達になれて私とっても嬉しかったです。そんなお友達の帰還なんですもの、湿っぽくせず、盛大に送り出して差し上げなければなりませんね。」
「あははーそんなにきをつかわなくてもいいよぉーシルフェーナが見送ってくれるだけでじゅーぶん今まで…ありがと…ね」
「はい。こちらこそありがとうございました。私達の世界を救っていただいて」
なんだ結局湿っぽくなってるじゃないか…私はそう思う。だが、それも仕方のないことだ私が帰ったらもう会うことは叶わないのだから、でもだからこそこの世界の最後はいい思い出にしたかった。
「シルフェーナ湿っぽくなっちゃってるよー私は笑って送り出して欲しいのーだからさ笑ってよ」
シルフェーナは目に涙を浮かべながらうっすらと笑みを浮かべた。
「そうですね。私が湿っぽくしないと言ったんですものね。本当に貴女には迷惑をかけてばかりです。」
「うんうんシルフェーナは泣き虫だからなぁ私はそこが心配だよ。」
「まぁ、そんなことを言うのですか。いいでしょう。その言葉を撤回させるくらい強い女になってみせますわ」
「その心意気なら問題ないね。楽しみにしてるよ。っと話が長引きすぎちゃったかなそろそろ行くね。」
「ええ、まだまだ言いたいことはありますが今回はこれで終わりにしておきます。では、どうぞお気をつけて貴女のこれからの生に幸あらんことを」
「じゃあ最後にこれだけしとこう」そう言ってぎゅーっとシルフェーナにハグをした。
「バイバイまたいつかね!」
「はいっ!またいつか!」
私はこうして長かった異世界での生活を終え懐かしい我が家に戻れるはずだった.........
「懐かしい我が家にかえったぞぉー」ってあれなんで召喚される前のクラスみんながここにいるの?ていうかなんでみんな呆然としてるの?えっ?っていうか家じゃないしあれお城?ここどこ?まさかまた.........
異世界カヨォォォ‼︎‼︎
投稿してしまった......