episode7-移りゆく季節-
ARJは夏休みをたっぷり満喫し、夏休みを無事終えた。そして季節はあっという間に過ぎて秋になった・・・。そして沖縄から帰ってきた転校生もやってきてさらなる盛り上がりを見せる山野高校!大晦日も少しずつ近づいてきた。
-登場人物-
・真田純
・坂本連
・井上理子
・百合咲友里
・伊達響
・佐々木大河
・三浦実成
・大野弘昌
・花野美咲
・山口立花
2010年9月20日 月曜日
-アメリカン・ロック部・部室-
夏休みも終わって季節はだんだん秋に近づいてきた。
♪~
俺たちはカウントダウン・ライブの練習をしていた・・・。
episode7-移りゆく季節-
ジュン:ふぅ~いい感じ。
レン:そうだな。だいたい出来てきたな。
サトコ:ほんと・・・疲れたわ~。
ユリ:そういえば、カウントダウン・ライブの詳しいこと分かったの?
ジュン:あぁ!どうやら5曲演奏したのを審査されて、最後に全バンドの順位が決まるらしい。で、優勝したバンドはカウントダウンの時に演奏が出来るらしいぜ!
レン:それは盛り上がりそうだな・・・。
ユリ:絶対にカウントダウンの時に演奏してみたいね!
サトコ:そういえばこの曲の名前ってなんや?
ジュン:ここは曲名係のユリに頼んだ!
ユリ:5曲演奏するとして・・・。
レン:さすがに「Summer Challenge」は、サマーソングだし真冬に演奏したら季節外れだよな・・・。
ユリ:だったら!ウィンターソングということで「Snow Sky」なんてどうかしら?
ジュン:おっ、なんか無難だな!じゃあ、それで決定!
レン:あと1曲か・・・。
こうして、俺たちのカウントダウン・ライブの時に演奏する曲がある程度決まった・・・。ちなみに俺たちARJは、オレジナルソングを作曲する時は、まず歌詞なしの曲を作って。その後に曲名を作って。最後に歌詞をつける。という順番でいつもやってる・・・。
2010年10月4日月曜日
-山野高校・1年1組-
ワイワイ ガヤガヤ
ジュン:なんかさあ・・・やけに騒がしくないか?
10月の朝、少し肌寒くなってきた北海道の山野高校・・・今日はやけに教室が騒がしい。
レン:どうやら今日はここに転校生が来るらしい。
ジュン:えっ!誰だ!女か!男か!
レン:まあ、落ち着け・・・。お前の知ってるやつだからさ・・・。
そして矢島先生と、その転校生が教室に入ってきた。
矢島:おはようございます!今日は、はるばる沖縄から転校生が来ています!紹介します。伊達響君です!
響:みんな、久しぶり!
ワーーー!!! キャーーー!!! おかえりーーー!!!
ジュン:おおっ!まさかあの響か!
この男は、伊達響だ!俺たちが小学6年生の卒業式の後に親の仕事の都合で沖縄に引っ越して行ったのだ。俺とは幼稚園からの友達だった。どうやら親の仕事の都合で一時的に北海道に戻ってきたらしい・・・。
5分後
朝のホームルームが終わり、早速だが響に沖縄の話などを聞きに行った。
ジュン:やあ!我が親友よ!久しいな!
響:やあ!ジュンじゃん・・・て言うか何その話しかた・・・。
レン:で、沖縄はどんな感じだったんだ?
響:あっちは、本当に暑かったよ・・・だって夜になっても外は暑いんだからさ・・・。
レン:マジか・・・。
響:だって夜に窓なんて開けたら逆に暑くなるし・・・。あっちに行ってエアコンの大切さを学んだよ・・・。
ジュン:でさぁ、高校卒業したらまた沖縄に行っちゃうのか・・・。
響:まあね・・・。親の仕事の都合だからね・・・。こっちにまた来られると分かった時は本当にうれしくてさ!飛び上がっちゃったよ!
レン:そう言えば、いつものメンバーに顔合わせしたのか?
響:まだなんだ、丁度いま顔合わせしに行くところだよ。
ジュン:じゃあ、丁度そこに美咲いるから。顔合わせしろよ!
響:そうだね、今行って顔合わせするよ。
すると響は美咲の席まで歩いて行った。
響:やあ、美咲!久しぶりだね!
美咲:あっ・・・久しぶり・・・。
この子は、花野美咲だ!響とはとても仲が良かった。そして、ユリに匹敵するぐらい美人である。また、この学年一の勉強家である。毎回テストでは学年1位を取っている・・・。その代り運動が苦手。
とつぜん美咲は、教室から早足で出て行った・・・。
響:美咲・・・?
ジュン:ん、なんだなんだ・・・?
レン:まあ、そっとして置いてやろうぜ。
ジュン:ん~?そうか。(よくわからん!)
大河:おおっ!帰ってきたか響!
この男は、佐々木大河だ!美咲と同じく響とは仲が良い。テンションが高くノリがいい。
立花:久しぶりだね響!えっと・・・約3年ぶり?
この子は、山口立花だ!前の2人と同じく響とは仲がいい。美咲とは正反対に女子の中ではスポーツが一番できる。そしてこの4人がさっき言っていたいつものメンバーである。
2010年10月29日 金曜日
-山野高校・1年3組-
つい先日マラソン大会があって筋肉痛がまだ治ってない。足の爪なんかも変な形になるくらいだ・・・12キロというものは予想をはるかに超える強敵だった。今日は俺が昼休みに残りの一曲の発表曲のイメージが湧かないかと、1年3組に来ていた。
ジュン:何かないか~?
サトコ:あれ?珍しく3組に来たのかいな。
ジュン:なんかいい曲のイメージが湧かないかな~ってさ・・・。ん?
サトコ:どした?
そこには実成が何かのゲームをやっていた・・・。
ジュン:何やってるんだ?
実成:戦闘機のゲームだよ!友達に借りてやらしてもらっていたんだよ。そう言えば、カウントダウン・ライブに出るんだったよね?
ジュン:まあ、そうだけど。あと一曲演奏しないといけない曲があるんだが・・・あと一曲のイメージが湧かないんだよな~。どんな曲がいいか・・・アメリカンロックで・・・。
実成:じゃあさ!このゲームのテーマソングを歌ってよ!いろんな人を引き連れて見に行くからさ!
ジュン:どれどれ、聴かせてくれ!
♪~
ジュン:わぁお!いい感じなアメリカンロックだ!
レン:でも難しくないか・・・。曲名は「In The Zone」(イン・ザ・ゾーン)か・・・。
サトコ:これでイイやん!
ジュン:そうだな!この曲を最後の一曲としよう!
レン:じゃあ早速今日から練習だな。(本当にできるのか?)
サトコ:そうやな!
3時間後
-アメリカン・ロック部・部室-
♪~
サトコ:この曲・・・ドラムいじめ・・・やん。
ジュン:俺も手が死にそうだ・・・。
レン:無茶苦茶だ、こんなハイレベルな曲弾けるのか・・・?
ユリ:頑張って練習しましょう!ハァハァ
ジュン&レン&サトコ&ユリ:ガンバローーー!
まさかの壁にぶち当たったが、カウントダウン・ライブに向けて練習の日々が続いて行く。
2010年11月15日 月曜日
-アメリカン・ロック部・部室-
♪~
あれからもう18日も経った。俺たちは相変わらず、カウントダウン・ライブに向けて練習をしていた。
ジュン:ふぅ~疲れたぜ・・・。「In The Zone」もだいぶ良い形になったじゃん!
レン:にしても今日は冷えるな・・・。
サトコ:うちはドラム叩きまくってるから寒くならないで!
ユリ:あっ!雪だよ!
ジュン&レン&サトコ:マジでぇ!!!
そしてARJメンバー全員が部室の窓に駆け寄った。するとパラパラと雪が降っていた。今シーズン初の雪だ。最近は登校する時に水たまりが凍っていたのでそろそろ雪が降るとは思ってはいた。
ジュン:冬だな~。
レン:なんか・・・カウントダウン・ライブが近く感じるな。
サトコ:そうやな!なんかいきなり近くなった感じや!
ユリ:あと46日ね・・・。
ジュン:そう聞くとなんだか長く感じるな・・・。
初雪を見た後にも俺たちの練習はひたすら続いてゆく。気が付けば12月の中旬になっていた。
2010年12月17日 金曜日
-山野高校・体育館-
ジュン:パスだ!弘昌!
弘昌:おうよ!
バン!
弘昌の華麗なシュートが入った。そう、今日は球技大会の日だ!球技大会は学校全体が熱気に包まれる行事だ!この3日間は学校全体が球技一色に染まる!今は3日目のバスケをやっているところだ。
弘昌:じゃあ!アレやっちゃいますか!?
ジュン:まさか・・・あの一撃必殺技を使う気か・・・!?
弘昌が相手のゴール下からそう言った。
弘昌:せいりゃあーーー!!!
ヒューーー・・・バン!
ジュン:やりやがった・・・。
なんと弘昌は相手のゴールから自分のゴールまでボールを入れてしまった。これがバスケ部の時に言われていた一撃必殺「Super Hiromasa Ball」である。相手チームはポカーンとしていた。そして球技大会は終わった。もちろん俺たちのところが優勝した。
-アメリカン・ロック部・部室-
♪~
ジュン:じゃあ、みんなも疲れてるだろうし・・・今日はこれくらいにしておくか。
レン:そうだな。俺もバスケで疲れたし・・・。
サトコ:ふぅ~。ドラム疲れるわ~。
ユリ:もう後15日切ったわね・・・。
ジュン:まあ明日も頑張っていこうぜ!
そしてクリスマス・イブがやってきた。もう少しで2010年も終わってしまう・・・。
2010年12月24日 金曜日
-真田家・リビング-
ジュン:じゃあ!メリークリスマス!
レン&サトコ&ユリ:メリークリスマス!
つい2日前から俺たちは冬休みに入っていた。そして今は俺の家でクリスマスパーティーをしているところだ。
ジュン:ついに1週間後に迫ったな!カウントダウン・ライブ!
レン:いよいよって感じだな・・・。
サトコ:あーーー緊張するわ!!!
ユリ:大丈夫よ!学校祭みたいに上手くいくわ!
ジュン:そうじゃぜ。ムシャムシャ 今まで練習して来たんじゃから。ゴクリ
レン:物食いながらしゃべるなよ・・・。
ジュン:ハハハ スマン!
15分後
サトコ:いやぁー・・・。にしても美味いなー、ジュンの母さんの料理!
母は朝に料理作っていって、今は仕事に出かけてる。母は飲食店で働いているので料理はウマイ!
ジュン:この後さ、町民会館に会場の下見しに行かないか!?
レン:そこまでしなくてよくないか・・・。
サトコ:うちは賛成やで!
ユリ:久しぶりに町民会館に行くのもいいかもしれないわね!
レン:まあ・・・そうか・・・。
30分後
-町民会館-
ジュン:それにしても久しぶりだな。
レン:中学校から近かったからな、中学校の時はたまに来ていたけれど。高校生になったらあまり行かなくなったよな。
サトコ:ここでカウントダウンライブが行われるんやな!
ユリ:えーっと・・・あっちのホールで発表よね。
俺達はホールに移動した。ここのホールは結構広い。少なくとも山野高校の体育館よりは広い。
-町民会館・ホール-
ジュン:あのステージでライブか。
レン:なんか本格的だな。学校祭とは違って・・・。
サトコ:何言ってるんや!武道館でライブするんやろ!
ユリ:そうよ!このARJで武道館行くんだから!
ジュン:そうだぜ!じゃあ先ずはカウントダウン・ライブを成功させるぞ!
ジュン&レン&サトコ&ユリ:オーーー!!!
そして今年のクリスマスイブは終わった。翌日も高校での練習は続いて行った。そしてカウントダウン・ライブの日が来たのであった・・・。
ToBeContinued
第7話、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。今回は、いっきに12月になりました。北海道はこの時期になると雪がひどくて・・・あたり一面が雪景色になります。そして地獄の雪かきが・・・。昔は10月の下旬にもなれば、雪が降っていたそうなのですが、今は地球温暖化で12月にもならないと雪が積もらなくなってしまいました。
次回予告
ついにカウントダウン・ライブ当日!ARJはどんな演奏をするのか!?ライバルバンドも登場!2010年の占めを飾るこのイベント!いったいどうなるのか!?次回episode8-カウントダウン・ライブ-お楽しみに!!!