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episode6-サマーバケーション-

 学校祭も終わり、夏休みが始まった。ジュンが学校祭前から計画を練っていた、キャンプ計画が夏休み中に実行されることとなる。そして新たなる目標をこの夏立てることとなる・・・。

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

三浦実成みうらみなり

2010年7月24日 土曜日

 夏休みも今日から始まって、ARJメンバーでキャンプ計画の話し合いを俺の家でしていた。

episode6-サマーバケーション-

-真田家・ジュンの部屋-

レン:で、キャンプの日は2日後の月曜日でいいんだな?

ジュン:おうよ!

サトコ:1日泊るのに何円くらいかかるんや?

ジュン:俺たちは男女分かれてコテージを2棟借りる。1棟10000円かかるから。1人5000円だな!

ユリ:お風呂はどうするの?

ジュン:風呂はキャンプ場にないから、「山の温泉」で済ませること!

レン:メシはどうするんだ?

ジュン:朝メシは何か買って食うとして・・・。晩飯はバーベキューとかどうだ!・・・あっ!

ユリ:結局焼き肉関係につながっちゃたね・・・。

レン:別にいいんじゃないか?優勝こそできなかったけれどもイイ演奏が出来たんだし。

サトコ:どうせ楽しむなら、ごっつ楽しまなアカンで!

ユリ:それもそうね!夏休みだしね!

ジュン:もちろん、合宿でもあるから楽器も持ってきてくれ!

サトコ:ドラム大変やけど・・・まあ合宿やしな!

ジュン:学校祭も終わったしな!よし、じゃあキャンプ計画の話し合いは終了!

 そして3人の送り出した。その頃俺の頭はキャンプの事でいっぱいだった・・・。

ジュン:キャンプの準備しておくか・・・。

 俺はキャンプの準備を済ませた。

2010年7月26日 月曜日

ジュン:12時か・・・そろそろ行くか!

 今日はキャンプの日、俺は準備を完全に済ませたところだ。今回はそれぞれの家で車を出して、キャンプ場に現地集合となっていた。チェックインは13時からだった。

-山のキャンプ場-

ジュン:よう!みんな!

レン:よっ!

サトコ:きたか!

ユリ:じゃあ全員そろったから。コテージに行ってみる?

ジュン:そうだな!

 男子は第5棟、女子は第4棟のコテージに行った。

-山のキャンプ場・第5棟-

ジュン:立派だな!2階建てか!

レン:ベッドもあるし、ぐっすり眠れそうだな。

ジュン:15時から第4棟で練習だ!

レン:じゃあ、それまで何かするか?

ジュン:そうだな・・・2人も呼んでみるか!

-山のキャンプ場・第4棟-

サトコ:いや~・・・改めて見ると、ごっつ自然豊かやな、ここのキャンプ場!

ユリ:そうね!コテージも広いし。これで伸び伸び練習が出来そうね!

コンコン・・・ガチャ

ジュン:女子諸君!外に集合だ!

サトコ:なにするんや?

ユリ:まあいってみようよ!

-山の温泉・コミュニティーパーク-

ジュン:着いたぜ!!!

 ここは山の温泉の敷地内のコミュニティーパークと呼ばれている場所だ。ここで散歩やら、パークゴルフやら、遊んだりすることが出来る。独特な芸術家が作った作品も敷地内に設置してあったりする。

レン:ここは小学3年生のくらいの時に遠足できたことがあるよな。

サトコ:ウチはこっちに来てすぐに遠足やったな。ここはこの町で初めて知った公園やったな。

ユリ:あっ!あれやらない?

 ユリが指をさした先には通称「クモの巣」と呼ばれる遊具があった。ピラミッド型で網目状に縄が張り巡らされた遊具だ。下から8階に分かれていて、てっぺんを制した者は伝説の勇者になれると小学校の時に話題になったっけ・・・今となっては、とってもくだらない話なのだが!

ジュン:あれは俺が小学生の時にチャレンジして頂上におしくも届かなかったあれか・・・!

レン:リベンジするのか?

ジュン:もちろんだ!今度こそ頂上に登ってやる!

サトコ:落ちないようにしてな・・・。

ユリ:がんばってね!

-山の温泉・クモの巣-

ジュン:よ~し・・・もう少しで頂上だぜ。

レン:俺はここで休んでるからから、気を付けろよ。

ジュン:分~かってるっつ~の。

 そして俺は念願のリベンジを果たした。頂上からは今まで見たことのない景色が見えた。山野温泉の敷地内が一望できる。芸術的な作品から、パークゴルフ場まで、さらに野外ステージなんかも見える!

ジュン:やっほ~!!!

やっほ~

 俺はテンションが上がって叫んでみたら、山彦やまびこが帰ってきた。

サトコ:アッ!そろそろ時間やで~。

ジュン:あぁ、今行く!

-山の温泉・芝生広場-

 コテージに向かってる途中。ユリが話しかけてきた。

ユリ:ジュンすごかったね!本当に頂上までいちゃうなんて。

ジュン:まぁ・・・さすがに高校生だしな・・・これくらいはどうってことないさ!

ユリ:私だったら怖くて頂上なんていけないわ。

レン:あれ?ユリって高所恐怖症?

ユリ:そうなんだよね、だから宿泊研修の山登りの時も怖くて・・・。

ジュン:へぇ~そうだったのか。

 そんな感じでユリと会話しているうちに第4コテージに着いた。

30分後

-山のキャンプ場・第4棟-

♪~

ジュン:そう言えば、学校祭前から練習してきたけど「ONステ」には間に合わなかったこの曲って、まだ曲名がなかったよな?

サトコ:「アメリカン・ロック・ビート・・・

ジュン:お前はいつまでそれを引きずるんだ・・・?

レン:ここはネーミング係のユリだな。

ユリ:今は夏だし「Summer Challenge」(サマー・チャレンジ)なんていうのはどうかな?

ジュン:いいね~。それで決定!

 ネーミングが終わった後も練習は続いた。練習は夜の5時まで続いた。

ジュン:じゃあこれで練習は終了!この後はバーベキューと花火大会と風呂か!

レン:そう言えば、花火やるのか・・・。

サトコ:バーベキュー楽しみや!

ユリ:花火楽しみ!

ジュン:女子2人は野菜を調理してくれ!俺たちは力仕事をやる!

サトコ:じゃあ頼んだで!

ユリ:じゃあ野菜持ってくね!

 そう言って2人は炊事場に行った。宿泊研修の時の野外炊事のテクニックを見た感じではとても期待が出来る!

レン:じゃあ火をおこすか。

ジュン:そうだな!

 家から持ってきたバーベキューセットを準備した。新しく買った炭に着火してバーベキューが始まった!

1時間後

ジュン:いい感じに焼けてきたんじゃないか!?

レン:試しに食うか・・・うん、おいしい!いい感じだ!

サトコ:ならいただくで!・・・うぉ!めちゃうまいやん!

ユリ:ほんとう?・・・あっ!おいしい!

ジュン:野菜もいけるぞ!

レン:これはなかなかイイ出来だ。

サトコ:ホントや!

ユリ:バーベキューの醍醐味だいごみね!

 すっかりバーベキューを満喫した、そして片付けを終えた後に花火大会会場に移動した。

2時間後

 今日は少し蒸し暑い日で空にはそこまで雲がなかった。まさに絶好の花火日和である!

ジュン:よし!いい感じに暗くなってきたぞ!

レン:花火か?

サトコ:イエ~イ!待ってました~!

ユリ:私も花火持ってきたわ。だから使って!

ジュン:おっ、ありがとよ!

 準備を終えて花火大会が始まった。まずはオープニングの打ち上げ花火からだった。

ピュ~ ドン!

ジュン:さあ始まりました!第1回花火大会!

レン:第1回って、またやるのか・・・?

ジュン:もちろん!来年は海で!

サトコ:マジか。

ユリ:それいいね!海で花火やるのも結構楽しいし!

ジュン:だろだろ~!じゃあ早速手持ち花火タイムだ!

レン:これはススキ花火か・・・一番ポピュラーな花火だな。

サトコ:これは面白い形の花火やな!たんぽぽの綿毛みたいな形や!

 2人が激しく燃える手持ち花火をやっていたが、ユリは線香花火をやっていた。

ユリ:・・・・・。

ジュン:線香花火やってるのか!

ユリ:あっ!落ちちゃった。

ジュン:あっスマン!じゃあ、気を取り直して対決するか?いつまで落とさないか!

ユリ:分かったわ!受けて立つわ!

 こうしてユリとの線香花火対決が始まった。

1分後

ジュン:うわ!落ちた!

ユリ:やった!私の勝ちね!

ジュン:ユリも落ちたぞ。

ユリ:あっ!落ちちゃった。

ジュン:アハハハハ!おっかしい・・・。

ユリ:ウフフフフ、本当ね・・・。

レン:そろそろネズミ花火やるぞ!

ジュン:おう!今行く!

ビューン!

 ネズミ花火が終わって、花火大会はクライマックスになった。

ジュン:よ~し!最後の大玉いくぞ!

レン:どんなのだ?

サトコ:さっさ!早く上げんかい!

ユリ:3・2・1・・・

ジュン:ファイヤーーー!!!

ピュ~~~   ドォゴーーーン!

ジュン:うわ~~~お。

レン:これまたスゲ~のが上がったな・・・。

サトコ:ほんとや!本当の花火大会で上げられるとうな花火や!

ユリ:これ結構な値段したんじゃないの?

ジュン:まあな!みんなも学校祭頑張ってくれたし。俺からの精一杯のお礼みたいなもんだ!

レン:それはどうも。

サトコ:これからもガンバロな!

ユリ:これからもよろしくね!

ジュン:おうよ!

 そうして、第1回花火大会は幕を閉じた。そして俺達は風呂へ入りに行った。

-山の温泉・男湯-

ジュン:スーパー・クール効くなー!

レン:やっぱりスーパー・クールは今の季節に使わないとな。宿泊研修の時期は早すぎだ・・・。

15分後

ジュン:相変わらず良い星空が広がってるよな。ここの露天風呂って。

レン:前来た時には変な願い事してたよな、お前・・・。

ジュン:また流れ星が・・・ないか・・・。

レン:そう滅多に見れるもんじゃないだろ、流れ星なんて。

ジュン:じゃあ!この星空に向かって!今度の学校祭では優勝できますように!

誰か:じゃあ優勝できるようにお願いしよっか! 絶対に優勝やで!

レン:あれ?あっちから何か聞こえたぞ。

ジュン:2人も俺みたいにお願いしてるのか・・・。

 その後、風呂を堪能した後「山の温泉」の入り口へと来ていた・・・。

-山の温泉・入り口-

 温泉から出た俺達は温泉の前のベンチで涼んでいた。すると遠くから自転車で誰かが走ってくるのが見えた。

ジュン:ん?あれって実成じゃね?

レン:本当だな。

ジュン:おーい!実成!

実成:あれぇ?ARJのメンバーが勢ぞろいで何やってるの?

サトコ:ウチらは、今は、え~っと・・・。

ユリ:私たちはね今、合宿をしてるの。

サトコ:あっ!それそれ!で、今は温泉に入ってきて、キャンプ場に帰るところや!

実成:そうなの!?合宿イイね!

レン:そう言えばそっちこそ自転車に乗って何やってるんだ?

実成:クワガタ取りをやってるんだよ!

ジュン:へぇ~クワガタねぇ~。いっぱい取れたか?

実成:まあまあかな?

レン:良かったら見せてくれないか?

実成:どうぞ!

 実成の自転車に積んであったフタ付きバケツの中にはクワガタがいっぱい入っていた。

サトコ:へぇ~こんなにいっぱい取れるんか?

実成:まあ・・・7月の後半にもなればそんなに取れなくなっちゃうんだけど。大体6月の後半からシーズンで8月にもなれば、ほとんど取れなくなっちゃうんだよ。

ジュン:あれ?そう言えばカブトムシは取れないのか?

実成:カブトムシは取れることには取れるんだけど・・・滅多に取れるもんじゃないんだよね・・・。だって、もともとは北海道にいなかったからね・・・。

レン:取ったことはあるのか?

実成:3年間こうやって毎日夜の晴れてる日に自転車で探して1回だけこの山の温泉で取ったことがあるよ。

ユリ:そんなに珍しいの!

ジュン:すげぇ~な・・・。

実成:じゃあ、そろそろ帰んなきゃいけないから。じゃあね~!

ジュン&レン&サトコ&ユリ:じゃあね~!

 実成と別れた後にコテージへと戻った。そしてコテージ第5棟で今後の活動会議を行うことになっていた。

-山のキャンプ場・第5棟-

ジュン:じゃあ今後の活動計画だが・・・。

サトコ:来年の学校祭に向けて、ひたすら練習するんか?

ジュン:いや!それより前に大イベントがあるぞ!

ユリ:何があるの?

ジュン:それは大みそかのカウントダウン・ライブだ!

レン:ああ、あの町民会館でやってるやつか・・・。

ジュン:そこで毎年いろんなバンドが発表して、優勝を争ってるんだ。

サトコ:それおもしろそうやな!

ジュン:そこで学校祭の挽回ばんかいも兼ねて、優勝しちゃえばいいんだ!

ユリ:目指せ優勝ね!

ジュン:それと、もう1曲だけ曲名がない曲があったよな・・・。

サトコ「アメリカン・ロック・ビー・・・

ジュン:サトコはもうしゃべらなくていいです。

サトコ:エ~。

ユリ:私も今は曲名が浮かばないわ・・・。

ジュン:じゃあだな、5日後に俺の家の近くの公園で夏祭りがあるから、その時までに全員曲名を考えとく事!

レン:そう来たか・・・。

ユリ:曲名係だし・・・頑張って考えなきゃ。

サトコ:ウチが考えた曲名が本当になったりして・・・。

ジュン:サトコのは期待してないから・・・。

サトコ:えぇ~ヒドイ・・・。

その後、学校祭の事を軽く振りかえって、会議は終了した・・・。そして朝になりキャンプは終了した。

2010年7月31日 土曜日

-近所の公園-

 ここは家から3分くらい歩いたところにある公園だ。ここの公園は野ウサギとかキジも目撃されるくらい自然が豊かだ。今日は夏祭りの日、俺たちは公園にある山に集合していた。ちょうど打ち上げ花火が上がっていた。

ピュ~ ドン!パラパラパラ・・・

サトコ:イェ~イ!た~まや~!

ジュン:それはそうと。みんな曲名は考えてきたよな!

レン:もちろん。

サトコ:考えたで~。

ユリ:私も!

ジュン:じゃあ俺から!「アメリカン・リバー」

レン:イマイチだ。

ジュン:クッ!じゃあレンは!

レン:「アメリカン・スプラッシュ」

ジュン:似たようなもんじゃね~か!じゃあサトコは!

サトコ:「Amerikanアメリカン Rokロック Festivalフェスティバル」や!

ジュン:ここにきてフェスティバルを引きずるか・・・じゃあユリ!

ユリ:ごめんなさい、何も浮かばなかったわ・・・。

ジュン:何!?まさかのスランプか!?じゃあこの中で一番ましなのが・・・サトコのか。

サトコ:えっ、ほんとに!イエーイ!!!

ジュン:曲名になっただけで、そんなにはしゃぐなよ・・・。

 曲名が無事に決まって夏祭りが終わった。そして帰り道・・・。

レン:よかったな。曲名になって。

サトコ:メチャ嬉しいわ~。レンなんか何や?あの「アメリカン・スプラッシュ」って!

レン:うるさい・・・。

ジュン:ちょっといいか・・・ユリ。

ユリ:ん?いいけど・・・。

 俺はユリを呼び止めた。

ジュン:ユリって、まさか本当は曲名思いついてたとか?

ユリ:えっ!何で分かったの・・・?

ジュン:まあな!長い付き合いだしな、何となくだな!

ユリ:まあ、サトコに喜んでほしかったからね・・・。

ジュン:お前は本当にいいやつだよな・・・。

 そんなこんなで俺たちの夏休みは終わりを告げた。新たなる目標のカウントダウン・ライブも年末に行われる・・・。これからもARJの活動は続いてゆく・・・。


ToBeContinued

 第6話、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。実は温泉の近くには今回登場したキャンプ場があります。北海道に来た時はぜひ利用してください!

次回予告

新たなる目標もできて、新たなるスタートを切ったARJ。そして季節は移り変わってゆく。沖縄から帰ってきたアイツも登場でさらなる盛り上がりを見せる山野高校!次回episode7-移りゆく季節-お楽しみに!!!

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