表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/25

episode4-学校祭準備-

 ついに学校祭がすぐそこに迫ってきた。アメリカン・ロック部も、猛練習していた。さらにそれぞれの学校祭での仕事をしていた。すると、バンド名と昔からあった曲に名前がないことに気付く。

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

畑瀬洵はたせじゅん

武田弘之たけだひろゆき

大野弘昌おおのひろまさ

南雪亜みなみゆきあ

政角博樹まさかどひろき

平山健治ひらやまけんじ

有坂卓郎ありさかたくろう

天野武史あまのたけし

亀掛川遊志きけがわゆうし

宮森緑みやもりみどり

幾野秋菜いくのあきな

中町美優なかまちみゆう

林美代はやしみよ

東間美智子あずまみちこ

矢島由紀子やじまゆきこ

 宿泊研修も無事に終わってもう1カ月も経った。気付けば学校祭もすぐそこだ・・・。あれからも「ONステ」に向けて練習を積み重ねてきた。

episode4-学校祭準備-

2010年6月14日 月曜日

-アメリカン・ロック部・部室-

♪~

矢島:もうほとんど言うことなしね!この調子で頑張りなさいね!

ジュン&レン&サトコ&ユリ:ありがとうございます!

 今は発表曲を通して練習していたところだ。先生の話によると「ONステ」で優勝も夢じゃないほど上達しているらしい。

2時間後

 俺達はいいだけ練習した。そして帰宅時間になった。

ジュン:さて、そろそろ帰るか。

レン:そうだな。

サトコ:ウチは少し残るわ!

ユリ:私も!

ジュン:そうか!じゃあまた明日!

サトコ&ユリ:また明日!

-山野高校・廊下-

ジュン:明日から本格的に学校祭準備か・・・。

 明日から放課後に学校に残って学校祭の準備をする時間が出来る。

レン:そうなるな・・・俺は山車だしの係だな。

ジュン:山車ってあの仮装行列の時に使う押し車か、俺はクラス企画だな。

レン:クラス企画は教室で店出したりするやつか。

クラス企画は店を出して食べ物を売ったり、遊べる遊具を作ったりするものだ。

ジュン:サトコは、山車の係か。で、ユリは衣装係か。2人とも他のクラスだからライバルになるな!

レン:なんか、負けてられないな。

 そうして、学校祭準備について話しながら家に帰った。

2010年6月15日 火曜日

-山野高校・1年1組-

洵:じゃあ、材料調達頼んだぞ。ジュン!

 俺の所属しているクラス企画は、まず材料調達に行くことになっていた。

ジュン:じゅんにジュンて呼ばれるのもな・・・。

洵:くだらないことはいいから・・・行って来い!

ジュン:ラジャー!

-町内-

 自分の自慢の春買ったばかりのママチャリで材料を買いに町内を走りまわっていた。

ジュン:弘之と一緒か・・・。

弘之:悪いか!?

ジュン:いや、別に!

 この男は、武田弘之たけだひろゆきだ!俺が小学校1年生からの友達だ。スポーツも勉強も出来るイケメンだ!

ジュン:弘昌も一緒だな。

弘昌:頑張って賞取るぞジュン!

ジュン:もちろん!

 この男は、大野弘昌おおのひろまさだ!バスケットボールを昔からやっていて、俺の所属していたバスケ部では「バスケの神」と呼ばれるくらい。バスケットボールが出来る!中学時代に「S4」と呼ばれる。球技が1番できる人が集まったチームがあった。彼はバスケの「S4」である。ちなみに「S4」はその名の通り4人いる。

 その後、町はずれの大きなスーパーとか給食センターとかに行って、材料の調達が終わった。ちなみに俺の高校は全国でも珍しく給食制だ!

1時間後

-山野高校・1年1組-

洵:1年1組のテーマは、アニメだ!だから事前に話し合っていた、ゴム鉄砲射的、顔はめパネル、食べ物を売る店を作っていくぞ!

1組クラス企画全員:おーーー!!!

 俺のクラスの、クラス企画のメンバーは下の通り。

畑瀬洵、真田純、武田弘之、大野弘昌、南雪亜、政角博樹、宮森緑、幾野秋菜と。結構ないたずら好きの平山健治ひらやまけんじと。お嬢様っぽい中町美優なかまちみゆうの計10名がメンバーだ!

 今日は、着々と準備は進んでいった・・・。

1時間後

 準備の途中で部室に集合する時間になっていたことに気付いた。

ジュン:あっ、もうこんな時間か!練習に行かないと!

健治:もう行くのかジュン?がんばれよ!

美優:楽しみにしてるからね・・・バンド演奏。

ジュン:おう!じゃあ行ってくるぜ!

洵:了解!頑張ってこいよ!

-アメリカン・ロック部・部室-

♪~

ジュン:ふぅ~。「The River」は、完璧か?

レン:俺的には上出来だと思うぞ。

サトコ:ウチもそんな感じや!

ユリ:じゃあ!次行きましょう!

♪~

ジュン:ふぇ~・・・「All My Life」も問題なしだな・・・。

レン:この曲練習するたびに、お前疲れるよな。

ユリ:ちょっと休憩する?

ジュン:「リボン」も疲れてるぜ・・・。

 部室にあったソファーに横たわって、俺は考えていた・・・果たして優勝できるのか?学校中の能力者とかいう出来る生徒に勝てるのか?当日変な失敗はしてしまわないか?そんな不安が頭をよぎっていた・・・気付いたらあっという間に帰宅時間になっっていた。

-帰り道-

ジュン:・・・・・。

レン:どうしたジュン?ボーっとしてるぞ。

ジュン:いやあ・・・まあな・・・。

レン:もしかして緊張してるのか?

 俺は一つため息をついた。

ジュン:まあな・・・なんか発表の事考えていると、色々不安がよぎってきてさ・・・。

レン:大丈夫だ。俺も緊張しているし、多分メンバーの中で緊張していない奴なんていないさ。大体、サトコなんて4月から緊張してるし・・・。

ジュン:ハハハ。そうだな!不安におびえてても何も始まらないしな!・・・何かありがとうなレン。おかげで元気が出てきたぜ!

レン:明日からもその調子で頑張れよ!

 そうしてレンに励まされてすっかり元気になった。それから「ONステ」に向けての練習と、クラス企画の準備は着々と進んでいった・・・7月10日の学校祭に向けて・・・。

2010年7月1日 木曜日

 学校祭までいよいよ10日を切った。授業は午前中で終わり、午後からは学校祭準備の時間に割り当てられている。3時間ほどそれぞれの役割の準備をした後に。俺たちは、アメリカン・ロック部の部室で練習していた。

-アメリカン・ロック部・部室-

♪~

矢島:じゃあ、そろそろこれを渡しておくわ。

 そう言って先生は、「ONステ」の参加希望用紙を渡してくれた。これを出さなければ「ONステ」には参加することができないのだ。

矢島:じゃあ、私は学校祭の会議に行ってくるから、ちゃ~んと書いといてね!

 そう言って先生は部室をでていった。

ジュン:じゃあ書くか!

レン:グループ名?

 最初の記入欄には「グループ名」と書かれていた。

サトコ:アメリカン・ロック部でええんとちゃう?

ユリ:アメリカンロック部ね・・・なんか普通よね。

ジュン:どうせなら、バンド名ほしくないか!?

レン:確かに・・・そうだな。

ユリ:私も前からバンド名は、欲しいかなって思ってたわ。

サトコ:ウチは、もう考えたで!

レン&ユリ:早っ!!!

ジュン:言ってみろ・・・。

サトコ:バンド名は「アメリカン・ビート・フェスティバル・サンシャイン・ミラクル・・・

ジュン&レン:長すぎるっつーの!!!

 昔からだが、サトコのネーミングセンスは俺の美的センス並にヒドイ・・・。

ユリ:私も・・・ちょっとそれは、ないかな・・・。

サトコ:え~・・・。いいと思ったのに・・・。

 良いと思ったのか!?お前はそれで良いと思ったのか!?と俺は思った・・・。

ジュン:もっと短い名前にしようぜ!

レン:「アメリカ・ロックズ」とか・・・。

ジュン:う~ん。もっとかっこ良くならないか?

3分後

ユリ:「アメリカン・ロック・ジャパン」とか?

レン&サトコ:おおっ!!!

ジュン:それいいんじゃね!?

ユリ:えっ・・・そうかな?

 ユリがまさかの才能を発揮した。俺の脳裏に「アメリカンズ」というものが浮かんでいたが、ユリの出したバンド名の方が全然マシだ!

ジュン:よーし決まり!!!バンド名は「アメリカン・ロック・ジャパン」で!略して「ARJ」だ!!!

レン&サトコ:早速略した・・・。

ユリ:なんだか安心したわ。

ジュン:そしてロゴマークはこれだ!

レン&サトコ:ロゴマークも決めやがった!!!

 俺は部室にある黒板に大きくARJと太字で独特の形でロゴマークとして書いた。

ユリ:良い感じのロゴマークね!

ジュン:曲名も書かないとな。「The River」と「All My Life」と・・・。ん?そう言えば俺たちの昔からあった曲の名前は・・・?

レン:そういえばなかったな・・・。

サトコ:だ~か~ら~。「アメリカン・ビート・フェスティバル・サンシャ・・・

ジュン&レン:しつこいぞ!!!だから長がいってーの!!!

ユリ:それって、さっきのと同じよね・・・。

サトコ:アハ♥バレたかぁ?

レン:「アメリカ・ソウル」とか。

ジュン:なんか、レンのネーミングセンスってイマイチだな・・・。

 俺は正直に前から思っていたことを言った!レンもなかなかネーミングセンスがないのだ。

レン:マジか・・・。

 レンは結構へこんでた、あのクールなレンが・・・そしてまたユリの才能が覚醒する!

ユリ:ここは「THE Amerikan Rok Japan」(ジ・アメリカン・ロック・ジャパン)なんて・・・。

レン&サトコ:おおっ!!!

ジュン:それイイ~ネ!!!

ユリ:ええっ!そうかな?

 もちろん即採用!ユリのネーミングセンスには納得した・・・と言うか俺達3人のネーミングセンスがなさすぎるだけか!

ジュン:って言うか、ユリってネーミングセンス良いよな!

ユリ:ええっ!そうかな・・・?

ジュン:じゃあ!今度、曲の名前決めるときはユリが考えるっつーことで!

ユリ:えぇ!!!

レン:賛成だな。

サトコ:うちがネーミングしたら、名前が長くなってまう・・・。

ユリ:わ・・・わかったわ!がんばってみる!

 こうして無事に曲名が決まった。そう・・・これが俺たちのオリジナル・ソング「THE Amerikan Rok Japan」(ジ・アメリカン・ロック・ジャパン)!!!そしてバンド名も決まった!「ARJ」それが「アメリカン・ロック・ジャパン」としてのスタートだった!

2010年7月5日 月曜日

 学校祭もついに今週末に迫り・・・学校祭の準備も最終段階に入っていた・・・。

-山野高校・自転車置き場-

 今日は試しに、いろいろなところの偵察に行ってた。まずはレンのいる山車の係りの偵察だ!

ジュン:やあ!山車組は、順調かね~。

 俺はどっかの社長っぽく言ってみた。

レン:お前はどっかの社長か?

 そこには、ある妖怪のアニメの主人公の山車が出来上がっていた。

卓郎:こっちは順調だ!任せとけ社長!

 この男は、有坂卓郎ありさかたくろうだ!すごくチャラい、Play Boyだ!

武史:了解!社長!

 この男は、天野武史あまのたけしだ!サッカー大好き!サッカー命!なやつだ!

遊志:そっちはどうなんだ?社長さんよ!

 この男は、亀掛川遊志きけがわゆうしだ!何かと人気者でオシャレ番長だ!

ジュン:こっちは、ほとんど完成だ!これから調整に入ろうと思う!

 引き続き社長っぽく言ってみた。

サトコ:いい加減に社長キャラやめたらどうや?

ジュン:おっ、ライバル登場!・・・ん?

 サトコの方向をみると、なんとも立派な、みこし型の山車があった。

ジュン:こっちもすごいけど・・・あっちもスゲェー!こんな完成度の高いものが出来るのか・・・。

 そんな見事な芸術品を見せられて学校内へと戻って来た。

-山野高校・化学実験室-

ジュン:こっちは、パフォーマンスをやってるな・・・。完成度が高い・・・。

 どうやら俺のクラスは、メインダンサーとバックダンサーに分かれるらしい、俺みたいなパフォーマンスの役割じゃない人はバックダンサーになるらしい。

 そうして衣装の係りのいる被服室へと向かった。

-山野高校・被服室-

ユリ:あっ!ジュンだ!そっちはどう?

ジュン:こっちは、ほとんど完成だ!これから調整に入るところだ!

 そこにはカラフルで見事な衣装が沢山出来ていた・・・。

ジュン:それにしても、すごい衣装が出来てるな!

ユリ:こっちも20日間ずっと頑張ってきたから!

美代:ジュンも手伝って行ったら?ライバルだけど・・・。

 この子は、林美代はやしみよだ!なんだかオシャレな感じの人で、バイクが好きらしいぞ!

美智子:手伝ってきなよ!ライバルだけど・・・。

 この子は、東間美智子あずまみちこだ!なんかちょっとだけ天然だ!

ジュン:じゃあ・・・。手伝って行こうかな・・・。

 そうして5時45分になって、片付けもやっていった・・・そして帰宅時間になった。

-山野高校・廊下-

ユリ:今日はありがとうね・・・他のクラスなのに。

ジュン:いや別に大丈夫だよ。ちょうど暇してたし・・・何か他のところも見てきたんだけれど・・・。

ユリ:どこもレベルが高いよわよね。

ジュン:そうなんだよ!だから「ONステ」だけじゃなくて、それぞれの役割のも全力を尽くして優勝しようぜ!

ユリ:そうね!

 玄関には2人が待っていた。

レン:なんの話してるんだい?2人とも。

サトコ:さあ!帰るで!

♪~

 そして、学校祭準備の終了時刻を告げるテーマソングのGalileoGalileiガリレオガリレイの「ハマナスの花」が流れ始めた。

ジュン:みんな!「ONステ」もそれぞれのやつも絶対成功させるぞ!!!

レン:そうだな!

サトコ:絶対成功させてやるで!

ユリ:うん!

 そう言って、高校から帰って行った俺たち・・・。そしてついに、待ちに待った学校祭当日が来たのだった・・・果たして初めての学校祭はどんなものになるのだろうか?


ToBeContinued

 第4話、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。ちなみにこれは実際にあった学校祭をモデルにしたフィクションの話です。私の住んでいる北海道の花はハマナスという名前の花です。だからその年の学校祭のテーマソングが「ハマナスの花」になったのではないのでしょうか?と勝手に考察しています!

次回予告

 ついに高校生活で一番盛り上がるイベントの学校祭の日が来た!果たしてジュン達はどんな思い出を残すのだろうか!?「ONステ」はどうなるのだろうか!?そして学校祭クライマックスに見たものとは!?次回episode5-学校祭-お楽しみに!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ