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episode23-YuriNoHana-

 今日は6月8日・・・ユリの誕生日だ!1年前、ユリはとても辛い宣告を受けてしまった。それからもう少しで1年ほど経つが、ユリは無事に18度目の誕生日を迎えることが出来た!ユリの誕生日パーティーをするために放課後、ARJは百合咲家に集結する!そしてジュンはユリにどこかに行く約束を交わした。

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

中島優なかじまゆう

校長こうちょう先生

2012年6月8日 金曜日

 新学期が始まって早くも2カ月が経ち、外もだいぶ暑くなってきた。去年の今頃はバス遠足に行っていた。そしてユリが・・・いや、俺達にも辛すぎる宣告が下って1年が経とうとしている今日はユリの誕生日だ!高校が終わったので、練習は休みにして俺達はユリの家に来ていた。そして間もなくユリの誕生日パーティーが始まろうとしていた。

-百合咲家・リビング-

ジュン:さて!これより百合咲友里の記念すべき18度目の誕生日を祝う誕生日パーティーを始めたいと思います!

レン&サトコ&ユウ:イエーーーイ!!!

ユリ:みんな、ありがとうね!

episode23-YuriNoHana-

ジュン:さてユリ・・・体は大丈夫なのか?

ユリ:みんな聞いて!なんとね!体の調子がすごくいいんだって!だからあと半年は大丈夫みたい!

レン:そうなのか!

サトコ:良かったやん!

ユウ:これで学校祭もARJ全員で迎えられますね!

ジュン:本当に良かった・・・。

 ユリの話によれば医者も驚くくらい体の調子がいいらしい。医者の話を聞いたらあと半年くらいは問題なく普通の生活を過ごすことが出来るらしい、だが、いつ容体が急変するかもしれない病のため、油断は禁物とのこと。

ジュン:いやぁ~、思い返せばこの5人で今まで色々なことをやってきたよな。

レン:そうだな、かれこれ14年くらいか・・・ジュンと知り合ってから。

サトコ:ウチは小3の時にジュンと仲良くなってからこの4人でよく遊んだで!

ユリ:私は本当に小さかった頃からジュンと友達だったから、このメンバーでしだいに遊ぶようになったわ!

ユウ:ジュン先輩とは小学校のころにレクリエーションの行事で知り合いになって、中学になってからはバスケ部の先輩として関わってきました!

ジュン:懐かしいな!おい!

 何だかこの4人の話を聞いているうちに、だんだん昔の事が思い出された。俺はかれこれもう少しで18年間この町で生きたことになる。何だか長かったような、短かったような感じだ。

ジュン:ふぅ~、今年で俺達は卒業なのか・・・。

レン:で、進学なのか就職なのか、そろそろはっきりしないといけないぞ。

ジュン:おい!レン!まさか忘れてないだろうな!俺達ARJの目標を!!!

レン:いきなりなんだ・・・。

ジュン:ぶ・ど・う・か・ん!だろうが!!!俺達は卒業しても音楽活動を続けるんだよ!

レン:えぇ!それって本気なのか・・・?

ジュン:そりゃあ本気だ!

サトコ:その言葉を待っていたで!

ユリ:そうよ!ARJは一生ARJなんだから!

ユウ:僕もそのつもりです!

レン:・・・まあそうだな俺もベースは宝物だし、このまま使わなくなるのも悲しいしな。でも、音楽の世界は厳しいぞ。必ずしも良いことがあるとは限らないぞ。

ジュン:そんなこと分かっている!でもどんな辛いことがあったって俺達はARJだ!どこかのバンドみたいに音楽性の違いが理由で解散なんてしない!それが俺達だろ!

レン:まあそうだな。

サトコ:ウチらがARJ!世界でただ一つのバンド!

ユリ:それが私たちARJなんだから!

ユウ:僕も武道館の舞台に立ってみたいです!

ジュン:俺達の目標は変わらない!武道館進出だ!

 こんな感じで俺達の目標の再確認もしつつ18度目のユリの誕生日パーティーはここに幕を下ろした。

数時間前

-山野高校・3年1組-

 これは、ユリの誕生日パーティーを開く数時間前の3年1組。今は6時間目が終わった時だ。

ジュン:ふぁ~・・・あくび出た。

ユリ:ジュンって明日空いてる?

ジュン:まあ暇だけれど・・・どうした?

ユリ:ちょっと明日一緒に行きたい場所があるんだけれど・・・いい?

ジュン:おう・・・別にいいぞ。それよりも忘れてないだろうな!この後はユリの家でパーティーだからな!

ユリ:うん!もちろん忘れてないよ!それとこれは、明日の集合場所とバスの時刻ね。

 そして俺はユリと一緒にどこかに行く約束をした。


-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:とは言ったものの・・・一体どこに行くんだろうか・・・。

 俺はユリから渡されたメモを見た。

ジュン:集合は・・・俺の家の近くのバス停か?バスで行くってことは隣町にでも行くのか?時間は・・・朝早いな。

 明日は朝起きるのが早い事を知り俺は風呂に入ってすぐに寝た。

2012年6月9日 土曜日

-近所のバス停-

 よくよく考えたら中学の時に楽器を見に札幌に行ったの気もここのバス停からバスに乗って行った。まさか・・・また楽器店にでも行くのかとも思ったが、1000円しか持ってきていないのでどう考えても無理だし、メモにはそんなに遠くへは行かないと書いてあるがいったいどこなのだろうか・・・?

ユリ:ごめんね休日なのに呼びだしちゃって・・・。

ジュン:いや、別に暇だったから気にするな!

 そして俺達2人はバスに乗り込んだ。朝が早いからなのか知らないが、バスは貸し切り状態だ。

-町はずれのバス停-

 バスを降りるとそこは隣町との境界線がすぐそばにあるくらいの町はずれのバス停だった。近くにはコンビニなんかもあり、そしてガソリンスタンド、アイスクリーム屋なんかもある。そして南の方を見ると大きな橋がすぐそばにある。・・・そうここは去年の今くらいにユリを助けた場所だ。だがなぜここにユリは俺を呼び出したのだろうか・・・俺はそう思った。

ユリ:用事があるのはあの橋の下なんだけれどね・・・。

 こうして俺はユリの言うがままに付いて行った。大きな橋を渡り、向こう側に行ったらそこはもう隣町。左側を見ると河川防災ステーションというところがあって、そこから川に向かって道路が続いていたのでそのままユリと一緒にその道を降りて行った。

-思い出の川辺-

ジュン:ふあ~・・・。

 そこにあったのは思わず背伸びをしたくなるくらいの清らかな清流の景色だった。もちろん空気もおいしい。ここにある川はここら辺にある川では1番じゃないか?ってくらいのきれいな川だ。秋には鮭がこの川を上って行き、上流で産卵をする。そのほか様々な魚が生息するらしい・・・結構珍しいアメマスとかって言う魚も釣れるらしい・・・って何でこんなに魚の話をしているのだろう・・・でもここで昔、俺にとってとても大切な思い出があったはず・・・何だっただろうか・・・でもそれは忘れてはならないことだというこだけは分かる。確か・・・ここに家族で何かをしに・・・

ユリ:ジュン・・・ここで昔何があったか覚えてる?

ジュン:ユリを助けた!

ユリ:それは・・・最近の話よ・・・。

 俺は改めて橋の方を見てみた。

ジュン:高いな・・・良くあんな場所から飛び降りたな・・・。

ユリ:ええ・・・自分で自分を疑うわ・・・。

ジュン:俺達よく生きてたな・・・。

ユリ:・・・その話じゃなくてね、まだ幼稚園に入る前の事よ。

ジュン:!

 そうユリが言った瞬間、俺はとても大切なことを思い出した。俺は幼稚園に入る前に家族でここに魚釣りをしにここに来ていた。その時にもう1組釣りに来ている人たちがいて・・・それがユリの家族だった。

その時、俺は初めてユリと出会って。そしてユリが俺にとっての初めての友達だった。その後に幼稚園が一緒になったので真っ先に仲が良くなった。

ジュン:あぁ!ユリと初めて会った場所だ!

ユリ:正解!よく覚えてたね!

ジュン:あぁ・・・まあな・・・。(正確には忘れていたーーー!!!)

 満面の笑みでユリはそう言った。こうして俺達は川の方へとさらに近づいて行った。

ユリ:本当にキレイね、この川って。

ジュン:そうだな!ここら辺の川は川底が見えない川ばかりだからな。さらにこの透き通った水だからな、おのずと魚も寄ってくるんだろうな。

ユリ:本当ね!

ジュン:おっ!俺いいこと思いついたぞ!

ユリ:えぇ!なに!

 俺は近くにあった手のひらよりも少し大きめの石を持ってきた。

ジュン:ここはとても大事な場所なんだし、何か記念に残しておこうと思うんだ!だからここに石碑をたてることにする!

ユリ:それいいね!

ジュン:文字を入れないとな・・・。

 近くにあった小さい固い石を手に取った。

ジュン:なんて見字を入れるか・・・?

ユリ:もちろんARJだよ!

ジュン:お・・・おう!そうだな!

 俺はてっきり名前か何かを入れるのかと思ったが、ユリはARJと言った。ユリはARJの事をとても大事に思ってくれてることを俺は再び知り。何だかおれは嬉しくなった。よくよく考えたら俺達が初めて作った部活・・・そして俺が部長の部活・・・それこそがアメリカン・ロック部ことARJなのだ!

30分後

カリカリカリカリ・・・

ジュン:ふぅ~・・・やっとできた・・・。

ユリ:結構大変だったよね・・・。

ジュン:まあ大丈夫さこのくらい・・・ほら!こんな感じに仕上がったぞ!

 30分もかけて作った力作をユリに見せつけた。するとユリは嬉しそうな顔をしてこう答えた。

ユリ:上手くできたね!

ジュン:これを・・・こうだ!

ドスン!

 俺が持っていたARJと書かれた石碑を川より少し離れたところにたてた。この場所からは川全体が見渡せるのでいい感じの場所だと思ったのでこの場所を選んだ。この石碑にはこう書かれている・・・「ARJ」と!

ユリ:あのね・・・。

 少し悲しそうな顔をしたユリは言った。

ジュン:何だ?そんな顔して。

ユリ:分かっていると思うけれど、私はもう長くはない。

ジュン:あんまり考えたくはないがな・・・。

ユリ:それでね・・・もしその時が来て、後でもし私に会いたくなったら・・・いつでもここに来てね。いつでも待っているから・・・!

ジュン:・・・ああ!分かった!ユリに会いたくなったらいつでもここに来るぞ!

ユリ:ありがとう・・・ね。

 ユリの目からは涙が流れていた・・・そして俺は泣き止むまでユリをそっと抱き寄せた・・・。俺達の時はゆっくりと過ぎて行った。こうして俺達はバスに乗ってまた元のバス停へと帰って解散した。

2012年6月10日 日曜日

-アメリカン・ロック部・部室-

ジュン:いや~2人とも日曜日なのにご苦労だな!

レン:別にどうってことないさ。

サトコ:最後の学校祭に向けての練習やで!

 ちなみに今日はユリは病院に行っていない。この時、ユリには極秘の計画が指導しようとしていた・・・!

ジュン:じゃあことは相談なんだがな・・・。

レン:何だ?

コソコソ

サトコ:おおっ!それいい考えやわ!

レン:って言うか・・・別に本人がいないんだからコソコソしなくていいんじゃないのか?

ジュン:細かいことは気にするな!

サトコ:じゃあ、早速始めようや!

レン:そうだな・・・でも今までユリがやっていたことを俺達でやるのは結構厳しいぞ。

ジュン:まあ精一杯がんばろうぜ!

 こうして2人とも賛成してくれたので、極秘の計画が始動した!

2012年6月15日 金曜日

-山野高校・体育館-

 今は6時間目の学校祭のオリエンテーションを行っているところだ。校長先生が学校祭に付いて話している・・・。

校長:それでは、いよいよ本日の放課後より7月7日、8日に開催する学校祭の準備を開始する!くれぐれも怪我をしないように!そして最高の学校祭に仕上げること!以上!

-山野高校・3年1組-

 オリエンテーションも終わり、3年1組に戻ってきた。もう少しで帰りのSHRショートホームルームが始まり、放課後にはいよいよ学校祭準備1日目が始まる!!!

ジュン:よし!いよいよ始まるな!最後の学校祭準備が!

レン:今までの経験を生かしてやっていこう。

サトコ:なんだかワクワクしてきたで!

ユリ:今までで最高の学校祭にしようね!

ジュン&レン&サトコ&ユリ:エイ エイ オーーー!!!


ToBeContinued

 第23話!最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!今回はユリの18度目の誕生日を描きました。あの日から今日にいたるまでユリはとても言葉じゃあ言い表せないほどの辛い気持ちでいっぱいだったと思います。ですが、ジュン達がいてくれたおかげで、気持ち的には少し楽になっていたと思います。

次回予告

 いよいよ始まった3度目の学祭準備!ジュン達は今までの2度の山野高校学校祭の経験を生かし、最後の学校祭に向けて取り組む・・・。次回episode24-最後の学祭準備-お楽しみにっ!!!

※最終回まであと2話!!!

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