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episode21-最後の1年の始まり-

 今日は始業式がある日とともに新1年生の入学式だ!1学年上がった山野高校生徒達。ジュン達はついに念願の最高学年へ!これからの1年は何が待っているのか楽しみにしていた矢先だが、新入生がアメリカン・ロック部に入ってこない!?果たしてジュン達はどうするのか!?3年生編やっとスタートです!!!

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

中島優なかじまゆう

校長こうちょう先生

教頭きょうとう先生

2012年4月2日 月曜日

-通学路-

ヒュ~

ジュン:うわっ寒いな・・・。

 俺は家を出て少し歩いていた。そうしたらレンに合った。

ジュン:よう、おはようレン!

レン:よっジュン。なんか久しぶりだな。

 そのまま春休みの出来事とかを話して高校へ向かっているとサトコがいた。

サトコ:おおっ!ジュン、レン!久しぶりやん!

ジュン:おお!サトコ!

レン:久しぶりだな。

-山野高校入り口-

 そして山野高校入口に到着したら・・・。

ユウ:おはようございます先輩!

ジュン:おう!愛しの後輩よ!

ユウ:へ!?

レン:さて、頑張って新入部員獲得するぞ。

サトコ:あれ?あの車は確か・・・。

 高校前の駐車場にユリの家の車が来た。

-山野高校前-

ジュン:おひさ!ユリ!

ユリ:なんか久しぶりだね、みんな!

レン:これで全員そろったか・・・。

サトコ:さて!中に入って久しぶりの他のクラスメイトにも合わんと!

ユウ:今日から正式に2年生・・・!

 そして俺達は高校内に入って行った。これが俺達の高校生活の最後の1年の始まりだった。何だか入学式の頃が懐かしく思えてきたものだ。

episode21-最高学年-

-山野高校・体育館-

教頭:これから2012年度、春季休業明け始業式を始めます。

 こうして始業式が始まった。校歌斉唱やら校長先生の挨拶やら生徒会長の話をやっているうちに始業式が終わり、午後から行われる入学式の準備のためにバタバタし始めた体育館。ちなみに今年から入学式が午後からになったらしい。いつもスケジュールがキツかったから妥当な判断だと思う。

レン:おい、ジュンこっち頼む。

ジュン:おうよ!

 俺はパイプいすを運んでいた。だんだん入学式の会場らしくなってきた。

ジュン:思ってみると俺達がこの高校に入学してきたときもこんなかんじに先輩方が会場設営をしてくれたのか・・・。

レン:そうだぞ。こんな面倒な作業を先輩方はやってくれたんだから、改めて感謝しないとな。

ジュン:そうだなぁ~ありがたや、ありがたや。

 しばらく椅子運びをやっていたが、いつのまにか会場設営が完了していた。

1時間後

 新3年&新2年生は給食を食べて体育館に入場して来ていた。ちなみに新入生はもうスタンバっているらしい。いまの段階で気になっているのが。今年の1年生も苦手教科トップが英語だそうだ・・・。この町どんだけーーー!!!

生徒会:それでは新入生が入場してきます!皆さん盛大な拍手をお願いいたします!

パチパチパチ

さくら~さくら~の花がさ~いて 世界が君~を~♪

ジュン:ふぅ~・・・何か安心した。(やっと3連続の悲劇から抜け出したか。)

レン:俺もだ。

 しばらくして校長先生の話があり、生徒会長の洵が「色々な行事楽しんでいきましょう!」と新入生に言って、次は在校生全員が新入生に向かって校歌を歌ってみせると言う、毎年恒例のことをやる。

教頭:それでは在校生全員!校歌斉唱!

俺は小声で。

ジュン:山野のす~そにひ~ら~け~たあるう~。

レン:それ小学校の校歌だろ・・・。

♪~

 なんだかんだで少しふざけたが、校歌を歌い終わった。しばらくして入学式が終わった。

1時間後

-アメリカン・ロック部・部室-

♪~

ジュン:みんな絶好調だな!

レン:そりゃあそうだ、明日は部活発表だってのにスランプだったらどうするつもりだ・・・。

ジュン:それもそうだな!

サトコ:去年みたく成功させるで!部活発表!

ユリ:話によれば今年の新入生も苦手科目が英語なのよね・・・。

ユウ:それ言っちゃいますか・・・。

ARJ:よくよく考えたら絶望的・・・。

 アメリカン・ロック部は果たして部員は獲得できるのだろうか?去年でさえ1人だったというのに・・・。

2012年4月3日火曜日

 今日は午前中は授業があって午後からは部活動発表&その他もろもろの山野高校紹介があった。

洵:それでは!新入生に向けてこの山野高校の大まかな1年の流れを頑張って生徒会が撮影&編集したスライドを上映いたします!それでは新入生のみなさんは後ろの方へと体を向けて下さい!

ジュン:これって3年生も見てもいいだよな!?

レン:別に自由だろうが・・・でも大体の流れは分かるだろ、3年だし・・・。

♪~

 去年の学校祭のテーマソングだった「天体観測」が流れ始めてスライドが始まった。スライドは様々な行事の一場面を撮った写真がどんどんと映し出されていくというものだった。

生徒会:春先には入学式があり、新入生のオリエンテーションが行われます。この後は部活動発表があります。山野高校には沢山の部活があります。中には珍しい部活もあります。気に入った部活がありましたら入ってみてはいかがでしょうか?

ジュン:そうだそうだ!だからアメリカン・ロック部に入るんだ新入生諸君!

レン:やかましいつーの・・・。

生徒会:春先の行事が終わり、季節は夏へと向かって行きますと1年生は宿泊研修、2年生はバス遠足があります。この行事は修学旅行の練習も兼ねての行事なので真剣にのぞんでください!

ジュン:あれ・・・3年生ってこの時期は暇なのか・・・。

レン:そうだな、受験勉強とかあるからな。

生徒会:これらの行事が終わったらついに山野高校で一番盛り上がる行事の学校祭の準備が始まります!全校生徒が団結し山車、クラス企画、パフォーマンス、衣装などを製作します!

サトコ:新入生驚くやろな・・・あまりの学校祭の盛り上がりっぷりに。

ユリ:私たちもびっくりしたわ!

生徒会:準備が終わったら、いよいよ学校祭本番だ!1日目は仮装行列からのパフォーマンスの発表!そして2日目は自由開放でクラス企画の腕の見せ所!自由開放が終わったら生徒たちだけのプレミアムなフェスティバルの開幕だ!ここから先は6月後半にある学校祭オリエンテーションのときに詳しく説明するぜ!学校祭があわったら、みんな大好き夏休み!高校の夏を存分にご堪能あれ!

ジュン:おおっ!俺達が映ったぞ!

レン:いちいち反応するな・・・。

生徒会:秋になったらマラソン大会が始まります!男子12キロ、女子8キロのとても長い距離で様々なドラマが生まれます。マラソン大会が終わって半月もしないうちに2年生は修学旅行です!普段味わえない体験をしてきてください!

ジュン:懐かしいな・・・修学旅行。

レン:また行きたいな。

生徒会:年度末になると最後の大イベントの球技大会があります!全校生徒で繰り広げられる球技大戦争はとても盛り上がります!そして冬の雪を溶かしちゃうくらい熱いです!冬休みが開けたら1、2年生はスキー授業があったりします。そして3月になり3年生の卒業式があり。修了式があります!これで山野高校の1年は終了します!

ジュン:(卒業か・・・良く考えたら今年がこの山野高校で過ごすのは最後になるのか・・・この一瞬も大切にしなきゃな。)

レン:何、ボーっとしてるんだ。そろそろ準備に取り掛かるぞ今年はトップバッターだろ。

ジュン:おう・・・わりいわりい!

 俺達は早速準備に取り掛かった。何だか無駄にバタバタしてしまった・・・。

10分後

ジュン:どうも!新入生のみなさんWelcome!アメリカン・ロック部の部長こと真田純だよ~ん!!!

レン&サトコ&ユリ&ユウ:(テンション高いな~。)

ジュン:この部活はアメリカンロック専門の部活で。学校祭での発表や、大晦日に行われるカウントダウン・ライブなどの行事で自分たちの演奏を発表しています!もちろん名前が示す通り、ただの曲ではなくアメリカン・ロックを演奏します!では前置きが長くなってしまうので、早速ですが俺達の演奏を聴いてもらいます!聴いて下さい・・・「One year of beginning 」!

♪~

 去年と同様に部活発表のために新しく用意したのがこの曲だ!和訳すると1年の始まり・・・この時期にピッタリな曲名だと思う!

2時間後

-アメリカン・ロック部・部室-

ジュン:う~ん・・・。

レン:・・・・・。

サトコ:あれま・・・。

ユウ:来ませんね・・・。

 まあこうなることは大体見当はついていたが・・・「まあ明日になれば来るかも。」と言うことになって今日のところは練習をずっとした。ちなみにユリは定期健診で病院に行ったそうだ・・・。

3時間後

-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:・・・新入部員入らなかったらどうしよう・・・。

 俺は、いわゆる「最悪のケース」の事も考えていた。このまま新入部員が一人も獲得できなければユウ一人だけの部活に・・・つまり廃部も普通に考えられるということ。まあユウがもし来年のこの時期に頑張ってくれて新入部員がガッポガッポ入ってくれれば問題はないのだが。去年からの傾向を見る限り・・・絶望的としか言いようがない。このままアメリカン・ロック部は短期間限定の・・・と言ってももう2年も部活は続いているが、そんな部活に・・・

ジュン:よし!決めた!

 俺はそのまま風呂へと向かった!

2012年4月4日 水曜日

-アメリカンロック部・部室-

♪~

ジュン:・・・・・。

 今日は曲の練習もして新入部員が来ないかと待っていたが、来る気配がまるでない。外は夕日に照らされた雪が蜜柑色にキラキラと輝いていた。時計はすでに5時30分をさしていた。

レン:はぁ・・・。

サトコ:これは・・・。

ユリ:やっぱり来ないのね・・・。

ユウ:どこが駄目だったんでしょう・・・。

ジュン:いや!俺達は間違ってないと思うぞ!

 俺はいきなり大きめの声でそう言った。他の4人は少し驚いたような表情で俺の事を見ている。

ジュン:俺達はなんつ~か・・・このままでいいんじゃないか?今まで一緒に練習してきた仲だし・・・ぶっちゃけ新入部員が今の時期に入ったところでこのARJの一員として溶け込めるだろうか?

レン:・・・でもそれじゃあ部活として成り立ってないんじゃないか?部活っつーのはそんなもんだし・・・。

ジュン:もうこの際に言っちゃうよ!来ないんなら別にいいじゃん!!!もう勝手にすればいいさ!!!

レン&サトコ&ユリ&ユウ:エーーーーー!!!!!

 そう言った瞬間、4人の顔は一気にドン引きな感じの表情になった。

ジュン:それと・・・何と言うかさ・・・今の俺達の音は今の俺たちにしか出せないような気がしてさ・・・この5人だからこそ今の俺達が成り立ってて・・・余計なものは混じっちゃいけない気がするんだ!

 そう言ったら、4人の表情が柔らかくなった。それぞれのメンバーは言う。

レン:お前なあ・・・イイこと言ったつもりか?まあ・・・なんかそれでもいいような気がしてきた。

サトコ:ウチもや・・・って余計って・・・。

ユリ:誰も入らないなら・・・それでもいいかもね!

ユウ:今のところは一応ですけど新入部員募集しておいて、入らなかったら来年僕ががんばって新入部員をアメリカン・ロック部に入部させてみますよ!

ジュン:えぇ!いいのかそれで!?

ユウ:はい!僕もこのままのARJが一番だと思いますし!

 俺は少し悪いとは思った・・・だがそんなユウの気持ち、そしてレン、サトコ、ユリの気持ちがうれしかった。

ジュン:悪いな・・・なんかさ・・・ありがとう。

レン:まあいいからもう少しだけ練習するぞ!

♪~

 こうして俺達の高校生活最後の1年が始まった。まだ外は結構寒い・・・だが少しずつ暖かくなってきたのは肌で感じた。結局だが1カ月もの間、新入部員は入ることはなかった・・・だがこれはこれでよかったと思った。今のこの5人こそがARJそのものだから・・・。


ToBeContinued

 ついに始まった3年生編第21話!最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!ついにジュン達の高校生活最後の1年が始まりました。色々なことが最後になってしまう、楽しくも少し悲しい・・・そんな1年の始まりです。最終回まで残り4話!これからもARJ-アメリカン・ロック・ジャパン-にお付き合いください!

次回予告

 2009年・・・これはARJ結成のきっかけとなった時の話・・・そう、これはジュン達の過去の話!なぜジュン達が楽器に目覚めたのか!?その真実に迫る!次回episode22-昔の話-お楽しみにっ!!!

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