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episode1-高校生活スタート-

 北海道の札幌の近くの田舎町に住んでいるジュン達は高校に入ってからも、前から行っていたバンド活動を続けようと約束していたのだが・・・音楽系の部活が一つもない!!!この緊急事態にジュンはどうする!?

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

矢島由紀子やじまゆきこ

両山りょうざん先生

※この話は実際にあった出来事や場所などが登場しますが、基本フィクションです。

※予告なしに内容が変更になる場合がありますが、ご了承ください。

※携帯電話で見る場合フリガナがおかしな位置に行っている場合があります。

 あの時、確かに俺たちは約束した・・・高校生になったらバンドを組もうと。まだ雪が残っていた卒業式が終わった後の中学校前で。

episode1-高校生活スタート-

2010年4月1日 木曜日

-真田家・リビング-

ジュン:さてと、そろそろ行くか!

バタン

-通学路-

 今日はいよいよ待ちに待った高校の入学式だ!そうしたら合格発表の事を思い出す・・・あの時は合格を知って、はしゃいでいたっけな。

 そう、俺たちはこれから様々なことを、この高校生活体験することになる・・・。その全ての出来事が俺たちを成長させることになる。

 俺の名前は真田純さなだじゅんだ!北海道に住んでいて。今年で高校1年になる。ちなみにギターをやってるぜ!まあそこまで上手くないがな!(笑)

ジュン:よう、おはようレン!

レン:よっジュン。

 こいつは、俺の親友の坂本連さかもとれんだ!俺が幼稚園のころからの付き合いで、今までずっとクラス替えのたびに同じクラスになっている、不思議なものだ・・・メガネをしていて勉強もスポーツもできるクールガイ。ベースをやっているぞ!ちなみにけっこう上手い!

ジュン:おっ、あれってサトコじゃん!

レン:ひさしぶりだな、サトコ。

サトコ:おおっ!2人ともひさしぶりやな~。

 この子は、俺の友達の井上理子いのうえさとこだ!俺が小学3年の時に大阪から引っ越してきた。こっちの学校に来たときは、なかなかなじめなっかったが、俺が積極的に話しかけたりしていたら自然と仲良くなった。元気で健康な女の子だ。ドラムやってます!なかなかワイルドな音出してるぅ~!

 こうしてしばらく歩いていると。

レン&サトコ:おっ、ユリだ!

ジュン:ユ~リ~!

ユリ:おっ、みんなひさしぶりだね!

 この子は昔からの友達の百合咲友里ゆりざきゆりだ。俺が通っていた小学校には公園があってそこで俺は・・・はずいから言うのをやめよう。長い黒髪が特徴で中学校のときに学校一の美人に選ばれるほど可愛い・・・ぞ!キーボード担当でかなりの腕前!!!

 そう・・・これがバンドを組もうと約束したメンバーだ。正確にはあともう1人・・・くるのだろうか?

ジュン:よし!全員そろったし高校に行くか!

レン:よし。

サトコ:よっしゃーいくでー!

ユリ:行きましょう!

 バンドメンバー4人で高校へと向かっていった・・・それが高校生活最初の朝だった。

-山野高校入り口-

ジュン:ふぅ~着いたぜ~。

レン:つかれたな。

サトコ:ふぃ~。

ユリ:ふぅ~。

 そこには山野高校の校門があった。そこからは校舎、プール、自転車置き場、記念館が見える。

ジュン:さあ一歩踏み出せば高校内だぜ!みんなで一歩踏み出そうぜ!

ユリ:えっ!

レン:小学生じゃあるまいし・・・。

ジュン:まあまあまあ記念すべき高校デビューなんだし、やろうぜ!

サトコ:別にええやん!なんだか面白そうやし!

レン:しょうがないな・・・。

ジュン&レン&サトコ&ユリ:いっせーのーで!!!

タン

 そうして高校一歩目を4人で踏み出した。もうすぐで入学式が始まるので駆け足で高校内へと入っていた。

-山野高校・体育館-

 あれこれしているうちに入学式が始まった。

2年生:それでは新入生の入場です!

 そしてBGMが流れ始めた・・・が。

粉~雪~ねえ心まで白く~♪

ジュン:(なんで入学式にレミオロメンの粉雪なんだよ!!!)

2年生:あっ!!!BGM間違えたっ!!!

ジュン:(どう間違えればそうなる・・・。)

 そんな感じにちょっとドタバタな感じに幕を開けた入学式だった。

-1年1組-

ワイワイ ガヤガヤ

矢島:は~い静かにしてくださいね~。私がこの1年1組の担任になりました矢島由紀子やじまゆきこと申します、どうぞこれから1年間よろしくお願いいたします。

ジュン:ふ~ん、女の先生か。

レン:やさしそうだな。

ジュン:(やっぱりレンと同じクラスになる運命なのか・・・。)

ジュン:ほかの2人は他のクラスか。

レン:えっと、ユリが2組で、サトコが3組か。

ジュン:やっぱりこれって運命なのかしら♥

レン:キモイ。

ジュン:ヒドイ。

-帰り道-

 なんだかあっという間に高校生活1日目が終了した。俺とレンは家が近所同士なので帰るときは大抵一緒に帰っている。

ジュン:部活発表は明日か。

レン:そうだな・・・うまい演奏が聴ければいいな。

2010年4月2日 金曜日

-山野高校・体育館-

 さて今日は高校生活2日目で登校して中学校でもあった部活動発表が行われる。ちなみに各部活の発表順は次の通りであるが、俺は衝撃的なことに気付く・・・。

バスケ部

 ↓

テニス部

 ↓

野球部

 ↓

サッカー部

 ↓

バレー部

 ↓

卓球部

 ↓

陸上部

 ↓

美術部

 ↓

茶道部

 ↓

パソコン部

ジュン:あっれ・・・バンド系の部活なくね・・・。

レン:というか音楽系の部活すらない、こんなありえないことってあるのか?

ジュン:起きてしまったことはしょうがないな・・・ということは新しく部活を作らなければならないのか?

レン:結構めんどくさいぞ部活作るのって。

ジュン:だよな~。(どうせ作るならありきたりの部活にはしたくないだろ・・・。)

-山野高校・1年1組-

 部活発表が終わった後の休み時間中に3人を俺の席に呼び出した。

ジュン:緊急事態の発生だ!

サトコ:緊急事態って?

レン:いや、さっきの部活発表見て分かるだろ。

ユリ:音楽系の部活がないこと?

ジュン:その通りだ!だから新しい部活を作らなければならない、そこで・・・。

サトコ:そこで?

ジュン:アメリカン・ロック部というものを設立したいと思います!!!

レン:えっ!アメリカン・・・

サトコ:ロックやって~!?

ユリ:なかなかない部活よね・・・でも歌詞は全部英語でしょう。

ジュン:その通り!

レン:お前って英語出来たっけ?

ジュン:ぜんっぜん!!!

ユリ:エ~・・・。

ジュン:俺は不得意だからオリジナルの曲とか作るときの歌詞とかはユリに頼んだ!

ユリ:えっ!

レン&サトコ:押しつけた!!!

ジュン:べつにいいじゃんか~英語のテストで毎回95点以上取ってるじゃん。

ユリ:そうだけど・・・。

ジュン:じゃあ決まり!!!

レン&サトコ:まる投げだ・・・。

 このあとアメリカンロック部について話し合った俺たちだった。

2010年4月5日 月曜日

 休日もあっという間に終わり、月曜日。俺達は部活設立のために職員室に行った。

ジュン:というわけで部活を作りたいのですが・・・。

矢島:いいわよ。

ジュン:本当ですか!!!

レン:(エライあっさりだな・・・。)

ユリ:部室ってあるんですか?

矢島:まあ、あるけれど。昔この学校にも音楽系の部活があったのよ、いちおう私バンドやってたし・・・なんなら部活の顧問もやってあげようか?

ジュン:マジですか!!!

サトコ:ジュンは少し落ち着かんかい!

矢島:でもアメリカン・ロック部なんてなかなかないけれど、歌詞は英語だし・・・大丈夫?

ジュン:精一杯がんばります!!!

矢島:その意気ね!

スタスタスタ

ジュン&レン&サトコ&ユリ:失礼しました!

バタン

矢島:フフッ、あの子たちなら何かすごいことをしてくれそうよ・・・。(なんだかすごいオーラを感じるからね。)

-山野高校・廊下-

ジュン:ふ~。疲れた・・・。

レン:何かものすごくあっさり終わったな。

ユリ:そういえば質問なんだけどね・・・。

サトコ:なんや?

ユリ:何で私のクラスの担任の両山りょうざん先生って、アフロなんだろう?

ジュン&レン&サトコ:・・・さあ?

レン:そういえば、中学校に通っていた時に高校にアフロの先生がいるって聞いたことがあるぞ。

サトコ:あぁ、そんな話聞いたことあったわ!

ジュン:おっ、ここが部室か!

-アメリカン・ロック部・部室-

 俺たちに託された部室はソファーとパイプイスとベンチと大きいテーブルが置かれている以外は何もない教室であった。手前には演奏するにはちょうどいい感じのスぺースがある。教室なのでもちろん黒板もある。

レン:へぇ~。結構広いな。

ユリ:ジュンさっき必死だったね。

サトコ:あんな焦ってるジュン見たのひさしぶりやで!

ジュン:うるせっ。

レン:これでやっとバンド活動再開か・・・。

ユリ:一時はどうなるかと思った・・・そういえば部長は?

サトコ:部長はジュンやな!

ジュン:おっ、その言葉を待ってました!!!

サトコ:なら早速練習始めるで!

ジュン:なら始めるか!!!

レン&サトコ&ユリ:おー!!!

ジュン:・・・あっ!ギター忘れた!

レン&サトコ&ユリ:だめじゃん!

ジュン:すぐ取ってくる!!!

レン:おいおい・・・。

サトコ:本当に大丈夫なんか・・・?

 俺は活動開始早々やっちまった。俺は猛ダッシュで家へと一時帰宅した。ちなみに俺の家までは片道10分くらいかかるのだが。

10分後

バタン!

ジュン:ハアハア・・・取ってきたぜ・・・。

レン&サトコ:早っ!!!

ユリ:結構急いだでしょう?

ジュン:ああ、全力疾走だ! ハアハア

サトコ:少し休んだほうがええんとちゃう?

ジュン:別にかまわない・・・始めよう! ハアハア

 そして高校になってから初めての練習が始まった・・・。

 俺の担当の楽器は、さっき言った通りギターだ。そしてボーカルでもある。下に使っている楽器の詳細をのせておこうと思う。

エレキギター

(FenderJapan/MG73 CO OLB フェンダージャパン・ムスタング)

 俺のギターは母から譲り受けたものだ。このギターにはリボンっぽい模様が入っているので、みんなは「リボン」と呼んでいる、まあ俺が呼び始めたんだがな!

レン:初日から家に忘れられて、あきれてるだろ・・・「リボン」。

ジュン:うぅ・・・すまない「リボン」。

レン:さて、俺もベース出すか。

エレキベース

(FenderJapan/PB-STD VWH プレシジョンベース)

 レンのベースは白と黒の実にクールな感じのベースだ!札幌にある楽器店で店員さんにサービスしてもらって購入したベースだ!

サトコ:さてと、ウチはもう準備万端やで!

ドラム

(Pearl/FZH725/C91 レッドワインパールドラム)

 赤いカラーが特徴の女子が使っても男子が使っても似合うドラムセットだ!

ユリ:私もキーボード出すわ!

キーボード

(YMAHA/piaggero NP-V80)

 俺の「リボン」と同じく、母から譲り受けたものらしい。サイドの色が違ったり、赤いラインが入っていたりと、何かとかわいらしいキーボードだ!

ジュン:じゃあ学校祭にむけて練習開始だ!

レン:発表するのか?

ジュン:当たりめ~だ。

サトコ:あかん・・・もう緊張してきた・・・。

ジュン:はえーよ。

ユリ:楽しみだわ!でも発表曲は?

ジュン:前からあった俺たちオリジナルの曲と・・・え~と・・・。

レン:考えてないのかよ・・・。

ジュン:スマンスマン。

サトコ:あと2曲ぐらいほしいな。

ジュン:アメリカンロックか!インターネットで良い曲を見つけてくるぜ!

レン:頼んだぞ。

ジュン:頼まれたぜ!

ユリ:じゃあ、今日は前からあった曲を練習しましょう!

ジュン:じゃあやるぞ~。

レン:(練習開始までスゲェ~時間かかったな・・・。)

サトコ:じゃあいくで~1・2・3!

♪~

 このオリジナル曲は俺たちにとってとても大切な曲であった。だがまだ歌詞がついていない。

その夜

-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:さてと調べるか・・・アメリカンロックか、何が何だかだな。あ~あ・・・何でアメリカンロックにしたんだろう。

 今更ながら後悔していた俺だが・・・もう遅い話だ。

ジュン:アメリカンロックっと・・・おお!良い曲発見!ザ・リバーって読むんだよなコレ?あっ、そういえば。

数時間前

 俺はみんなからこんなことを言われていたのを思い出した

-アメリカン・ロック部・部室-

レン:アメリカンロックな・・・。

ユリ:声は結構出すわよね。

サトコ:あんまりギャーギャーならないのにしてな!

-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:ロックって、たいていギャーギャーなるジャンルだよな・・・。

ジュン:オールマイライフっと・・・うわっ、後半ギャーギャーなるな。まあいい曲だし、これにするか。

 その曲を聞き終わったら、誰かが階段を上ってくる音がした・・・。

ジュンの母:ジュン~お風呂が沸いたわよ~。

ジュン:ああ、今行く!

 そして俺は今日の疲れを癒すために、風呂に入りに行った。

2010年4月6日火曜日

-アメリカン・ロック部・部室-

ジュン:ふい~授業疲れたぜ~。

レン:ほとんどオリエンテーションだったのに疲れてどうする・・・。

ユリ:ねえジュン、良い曲見つかった?

ジュン:ちゃんと調べてきたぞ!

サトコ:どんな曲や?

 そう聞かれたので俺は家から持ってきたノートパソコンをカバンから出した。

ジュン:1つ目は、Good Sharlotteグッド・シャーロットというバンドの「The River」という曲だ!2曲目は、Foo Fightersフー・ファイターズというバンドの「All My Life」という曲だ!

レン:試しに聴かせてくれ。

ジュン:オーケー!

♪~

レン:「The River」はボーカル2人必要になる場面があるな。

サトコ:「All My Life」は後半ギャーギャーなるな。

ユリ:声ガラガラにならない?

ジュン:大丈夫だ!多分!

レン:多分って・・・。

ジュン:じゃあ早速練習するか!

サトコ:そうやな!

ユリ:始めましょう!

ジュン:待たせたな「リボン」!出番だぜ!

♪~

数時間後

-帰り道-

 練習で疲れた俺たちは結局18時くらいまで練習していた・・・。そして帰宅する時間になって、いまは帰宅途中である。外はすっかり暗くなっている。

ジュン:ふぅ、つかれたぜ~。

レン:おまえ結構声出すからな。

ジュン:なあレン。

レン:何だ?

ジュン:俺達さあ、何年後かにはメジャーデビューしてるかな~。

レン:な~にスケールでかすぎる話してるんだよ・・・。

ジュン:夢は大きいほうがいいだろう!

レン:まあ、そうだな。

ジュン:でさぁ~・・・何かの拍子で武道館でコンサートしてたりして!!!

レン:何をどうしたらそうなるんだ・・・。

 俺たちは、それぞれ家へと帰っていく。高校生活はまだ始まったばかり、そして学校祭に向けての練習も始まったばかり、これからもアメリカン・ロック部の練習は続いてゆく。


ToBeContinued

 第1話、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 自分は音楽関係の知識がそこまでありません・・・。あとサトコの関西弁は、結構違和感があると思いますが。それを考慮して見ていただければ、幸いです。自分は道民でしてね、関西弁は全然詳しくないんですよ。じゃあなんで出したんだっていう理由はキャラが濃いから・・・ということにして置いてください。(笑)

次回予告

 アメリカン・ロック部が設立して早くも10日がたったが。ジュンが自分の町には、町民カードというものがあり、無料で温泉や町内の施設ができることに気が付く・・・今後の活動計画もかねて3人を誘うことにした。次回episode2-学校祭にむけて-お楽しみに!!!

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