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プチトリ!!(仮題)  作者: 谷口 ユウキ
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第二章 第三話「ほう大富豪とな」

前回のあらすじ


シリアス、哲学、ギャグ。

「……畜生、美味い」

 大皿の上で八等分した[洋梨とアーモンドのタルト]。

 その一つを手でつまんで口に入れたオレは、そのサクッとした生地と香ばしいアーモンドの風味、そしてメインである洋梨の甘い風味とシャクっとした触感に悔しい思いで舌鼓を打っていた。

 そんなオレの様子を見たフェレスは不思議そうに首をかしげる。

「自分で作った割にはずいぶんと悔しそうに食べるね」

「うっさいな。こっちにも色々あるんだよ」

 何せ自分で作った……気のしないそのタルトの製作にはいくつかの欠陥があったのだ。

 制御の利かない視界による酔いとの戦いはもちろん。ケーキやタルトとは1ホールで作るもので、最初から切り分けた状態には作れない。という事を失念していたのが大きい。

 その自覚も無しに10個などというふざけた数を選択したオレは、当然の様に1回やれば十分だった作業を10回分こなす事となったのだ。

 つまり作ったタルトの数は10ホール。どう考えても作りすぎである。

 おかげで精神面はヘロヘロ。本来ならあの酔いと戦う時間が十分の一ですんだ事実に後悔の念が渦巻いている。

「あー、畜生、マジで美味い」

 思った以上に出来が良かったのがせめてもの救いだな。手が止まらない。

 オレは自分を慰めつつ手にあった最後の一かけらを口に入れ、次の生地へと手を伸ばす。

 この分だとアイテムボックスにしまった残りのタルトも数日の間に食べきれてしまいそうだ。


 しかしそんな至福の時間はフェレスの不満そうな声に中断されてしまう。

「……あの、テツ君。味見とか言って食べ始めたのはいいとしても、さすがに三切れ目に手を出すのは 食べすぎじゃない? ウチまだ一切れも食べてないんだけど」

「え、ああそうだっけ?」

 そういえば味見だからと言って一口目の権利を奪ったような覚えがある。

 そのまま一心不乱にタルトを味わっていたので気が付かなかったが、どうやらフェレスの方はまだ一口も食べていないらしかった。

 オレが散在美味いと言ったせいか、かなり物欲しそうな目で大皿を見つめている。


「まあ約束だし。名残惜しいがしゃーねーか」

 若干のもったいなさを感じつつ、仕方なしに残りの乗った大皿を差し出すと、待っていましたと言わんばかりに目を輝かせたフェレスが、やけに慎重な手つきでタルトを取り口へと運んでいく。

「ん!? ん~!」

 どうやら気に入ってくれたらしい。

 猫耳を揺らし、ゆるんだ口元のまま目をつむったフェレスは、何故か小さくガッツポーズを取ってこぶしを震わせている。

 そしてあっという間に一切れを食べ終えたフェレスは、二切れ目を取りつつサラリととんでもない事を口にしたのだった。

「はー、甘露甘露。いやー、真面目な話テツ君レベルの[料理人]なら、美食家気取りの大富豪が我先に雇おうとするだろうね。街にも美食家で有名な大商人さんの別荘があるし」

「うっわ、嫌な事言うなお前」

 話自体に納得できてしまうのが厄介だ。

 確かに[料理人]のスいたキルで作った食事は絶品なのだろう。それは無意識レベルで、いつのまにか大皿に伸びていたオレの手が証明している。

「テツ君、分かってるとは思うけど1人4個だからね」

「りょーかいです」

 そりゃ雇えるんだったら雇おうとするのが人情だろうな。

「あ、ちょっとお茶入れてくるけど、ミルクティーで良い?」

「ん、その辺は任せる」

 しかしもしもの時は狙われるであろうオレに比べ、発言者たるフェレスは気楽だな。

 味が良かったサービス? として貴重な情報を貰ったのだろうが、感謝の気持ちは湧きそうもない。

 他人事だからという理由以前に、今は美味しい紅茶を入れる事の方が彼女にとっては重要なのだろう。今のフェレスはどう見てのオレの未来より目先の食い気優先だった。


 ほどなくして渡されたマグカップの中身をすすり一息ついていると、フェレスはまた違う話を切り出してくる。

「所でさっき聞いたんだけど、昨日からマーサさんがテツ君の事を探してるらしいよ」

「それは、何でまた?」

 リデルの母親で、腕のいい[仕立て屋]でもあるマーサさん。最後に会ったのは4日前か? そこから今までの間に、特に何かをやった覚えはないのだが。

「あ、もしかしてリデルが[仕立て屋]の修業を再開するって言ったからか?」

「残念。あのバカは家に帰らずに直に依頼に行くらしいよ」

「……何で知ってるんだ?」

「冒険者ギルドを出た時に本人が言ってきた。それでマーサさんの方なんだけど、なんでもファブロフ様が店に行ってから様子がおかしくなったらしくて、ウチ等が依頼に出てる時にこの宿にもやって来たみたいなのよ」

「あの爺、一体何をしやがった?」

 いや、あの爺さんの性格を考えればある程度の想像はできる。

 さてはオレのいない所でマーサさんの地雷を踏みまくりやがったな。しかもこの呼び出しから考えて、十中八九オレ関連の話題を織り交ぜてだ。


 これはリデルが再び[仕立て屋]の修業に打ち込む気になった。という報告もかねて、一度顔を見に行った方が良さそうだな。

「分かった。じゃあ明日になったら行ってみるよ」

 少しばかり渋く感じるミルクティーを飲み干したオレは、仕方なしに頷いて見せる。

 ついに三切れ目へと突入したフェレスは、愛しそうにタルトを眺めオレの話に頷いていた。

「了解、じゃあ本人には人伝〈ひとづて〉でそう伝えとくね」

「人伝? って、誰使うんだよ」

「そうだね。テツ君の知っている人で言うと、神殿就きの神官なのにフットワークの軽いティーリアさんとかかな」

「……そういやあの人、噂とか好きそうだったもんな」

 神殿就き。という事はなるべく神殿にいるのが普通なんだろうが、あの人の場合は井戸端会議とかにも欠かさず出席してそうだ。

 神官服を着たエルフの女性が主婦に交じって話し込む光景はシュールなんだろうな。


「まあ他にも伝言やってくれる人はいるけど……顔も知らない人の事を伝えてもらうのは悪いし、『高レベルな[料理人]の作ったお菓子をゲットしました!』っていう名目でティーリアさんに来てもらうのが一番かな。あの人もスイーツが好きだから間違いなく飛んでくるよ」

「それで飛んできて良いのか神殿就き[神官]」

 [神官]ジョブを持っている知人はティーリアさんとリデルだけだが……どっちも妙に俗っぽい気がする。

「じゃあそういうわけだし、まだタルトも残ってたでしょ? 材料コッチ持ちのよしみで、何個かおすそ分けしてくれない?」

「ん、なら……ティーリアさんに渡すのを含めて5個でどうだ?」

 作った数は全部で10個、高レベルな[料理人]スキルの評価から考えればフェレスにとってもそこそこ良い条件のはず。

 案の定、交渉はあっという間に成立した。

「ちょうど半々か。オッケ、手を打つよ。ああ、そんな事ってたら残りあと1個……」

「話切り替わるの早くねえ?」

 こうしてささやかなお茶会が開かれる中で、フェレスに譲るタルトの数と明日の予定が決定したのだった。





「こんにちはー」

 フェレスとのお茶会の翌日。

 リデルの実家、もといマーサさんの店である『ラーキィ』という服飾店にやって来たオレは、ドアに付いたベルを鳴らしながら店内へと足を踏み入れていた。

 マーサさん以外の店員が2人。店にいるお客さんは7、8人といった所だろうか。

 服飾類に溢れた店内ではメンズとレディースの衣類がそれぞれ店の中心を境に左右に分けて陳列され、真ん中の方では帽子や鞄が展示されている。

 どうやらオレを呼んだマーサさんはカウンターで客待ち中らしかった。

「いらっしゃ……ってテツ、アンタかい! よく来たね!」

 この不自然なテンションの高さが怖い。

「ほら、入り口で突っ立てないでこっちきなさい!」

「ども、お邪魔します」

 呼び出しを食らった立場の恩恵と言うべきなのか、マーサさんは近くにいた従業員にカウンターを任せ、店の奥へと手招きする。

 昨日作ったタルトをお土産替わりに渡し、進んでいくと、5畳くらいある机と椅子だけの小さな部屋へとたどり着いた。

 そして出された椅子に腰をかけたオレは、あいさつ代わりとばかりに飛んできたマーサさん質問に苦笑する。

 

 質問の内容は至ってシンプル。

「最近は新しく何か作ったりしたのかい?」

 という職人らしい、専門分野に突っ込んだ問いだ。


 しかし最近作ったのは自分用のトランクス。なんて言うか、地味に答えにくい。

 とは言えこんな事で嘘をついてもしょうがないので、オレは妙に重く感じる自分の口を渋々ながら動かしていく。

「えと、自分のパンツを……少々です」

「パンツ? 下着の?」

「そこ普通、空気読んで流しません?」

 しかし喰い付かれるのは予想通り。

 せめてもの抵抗にアイテム名が[勝負パンツ:男]である事を伏せたオレは、嫌々ながら説明を始めていった。

「ほら、この世界のパンツってウエスト調節紐でやってるじゃないですか。で、結んだり解いたりが面倒だったんで[ゴラムーニョ]から取れる[伸縮する糸]を紐替わりに使って元の世界の再現をと」

「へえ、面白そうだね。お高くとまったご令嬢とかに売れそうじゃないか」

「え、そうですかね?」

「そりゃそうさ。そうだねえ、その材料なら確か在庫もあったし。せっかくだ、試しにいくつか女物の下着でも作ってみないかい?」

「何故そこで女物!?」

 この人、職業に染められて感覚がマヒっているのか? 16歳の男子になんて無茶ぶりをしやがる!

 もしこの申し出を受けたらオレの思春期な男心は間違いなく砕け散るだろう。


 そんな予感に動揺するオレを見たマーサさんは、『人生経験が足りないねえ』とでも言いたげに首を振って見せる。

「そりゃ今の流れならそうなるよ。大丈夫、アンタの腕ならついでに自分自身も売れ込める。アタシのコネをセットで使えば大富豪のご令嬢と良い仲になることも、それこそ結婚だってできるかもしれないよ?」

「下着作りから始まるマリッジロードとか聞いたことないですよ!?」

「そうねえ、いざという時には『嬉しいよ。今日というこの日に、オレが作った下着をはいてくれているなんて』的な殺し文句を……」

 オレの心が死ぬっ!

「嫌ですよ! それ殺し文句って言うか、ただの自殺文句じゃないですか!」

「そうかい? 面白い台詞だと思ったんだけどねえ」

「そりゃ傍から見たらな」

 さすがはリデルの母親と言うべきか。気力と体力、そして年長者を敬う慈愛の心を削るボケは血のつながりを感じさせる。

「クソ、この親子っ、カエルの親はやっぱカエルか」

 楽しそうに含み笑いをするマーサさんを見たオレは、ふとそんな確信を抱くのだった。


「それで、何でオレを呼んだんです?」

 ともあれ話は一区切りしたと見ていいだろう。ツッコミの反動で少しばかり脱力したオレは、呼び出された理由を問いかける。


 しかし理不尽なことに呼び出した理由自体が地雷だったらしい。

 少しずつ変わっていくマーサさんの顔色を見たオレは、ファブロフ爺さんへの復讐を誓いながらその語りに耳を傾けた。

「昨日だったかねえ、ファブロフのジジイが家に来て言いやがったのさ。『マーサよ、ワシ[鑑定士]のレベルがテツのおかげで一気に上がったわい。ん、なんじゃその顔? あやつの出自とレベルを考えれば良いアイテムやレシピを持っとることは聞くまでもない事じゃろう? もちろんお主も聞いたじゃろう? ぬ、その顔、おっおーう、もしやプライドに拘って聞かんかったのか? それとも単に気づかんかったのかー? ほっほ、いつまでたっても……おバカじゃのう?』ってね」

と、キレた笑いを浮かべるマーサさんは荒い口調で話し出す。

「それは……ご愁傷様です」

 何故だろう、自分の発言がそっくりそのままブーメランになって突き刺さった気分だ。


 ていうかあの爺、地雷踏んだどころじゃねーよ。特大ミサイルを撃ち逃げしてんじゃねえか!

 

 呼び出された以上覚悟はしていたが、思った以上にボルテージが上がっているらしい。マーサさんの表情はさらに険しくなっていく。

「そりゃあ確かに失念していたさ、気付かなかったさ。だけどああ露骨に煽られちゃあ黙ってるわけにもいかないだろう!」

「そ、その通りだと思います!」

 叩きつけるような質問に慌てたオレは、怒りに笑うマーサさんに恐怖しながら頷き続ける。

 そして震えるこぶしを天に向かって突き上げたマーサさんは自らを奮い立たせるかのように力強く宣言した。

「そうさ、だからあたしは決めたのさ。アンタの持つレシピを全て教えてもらって、あの爺の[鑑定士]レベルをあたしの[裁縫師]のレベルで抜くと!」

 店員さんが様子を見に来るくらいの大声を出したマーサさんからは、若干逃げたくなるくらいの凄まじい熱意を出している。強い意志の見え隠れする瞳には、間違いなく意地と怒気が宿っているだろう。


 この様子じゃオレが何を言っても止まりそうにない。

 てかこのままだとレシピの内容から[勝負パンツ:男]作った事バレるんじゃないだろうか。


 地味に尊厳の危機。


 しかしそんなマーサさんの勢いは意外な形でせき止められる。

 そのキッカケは高くてよく通る。それでいてオレも知っている、とあるエルフの声だった。

「あらあら、ずいぶん賑やかですね」

「ティーリアさん!」

 声のする方を見れば、様子を見に来た従業員の後ろで小さく手を振っている姿が見える。

 相変わらずタイミングの良い人だ。とはいえ『マーサさんの勢いを削いでくれてありがとう!』などという心からのお礼を本人の目の前でするわけにもいかない。


 替わりに出てきたのはこの間と同じ内容の質問だった。

「ティーリアさんはどうしてここに?」

「ちょっとマーサさんにお話がありまして……ね」

 おお、さすがはフットワークの軽い神殿就き[神官]。出現範囲が広い。

 と、心の中で茶化したいところだったが、ティーリアさんの口調と表情が心なしか今までより硬く、沈んでるように見える。

「あの、どうかしたんですか?」

「ええ、少しマーサさんにお話がありましてね」

「そう……ですか」

 2つの問いに同じ内容のあいまいな答え。気のせいかとも思ったが、やはり違和感があるのは間違いない。

 今の答えは風呂場ののれんが怖くなったトラウマおじさん返答とは違い、様式美の欠片もない、丁寧語にマイナスの感情が混じった受け答えだった。

「何だい、珍しくしおらしいね。初対面ってわけじゃないんだから頼み事なら遠慮しなくていいんだよ」

 本当に、一体どうしたというのだろうか? 

 名を挙げられたマーサさんも違和感に気づいたのか眉をしかめている。

 そんなマーサさんの言葉に、ティーリアさんは申し訳なさそうに首を振った。

「そうじゃないんです。テツさんはご存知と思いますが、私は先日冒険者ギルドの方へ『薬草採集』の依頼を出しました」

「ええ、そうでしたね」

 初めて冒険者ギルドに足を踏み入れ案内をしてもらった時、一度『薬作りに使う薬草の採集を依頼する』と言ったティーリアさんと別行動を取ったのはオレも覚えている。

 むしろその流れの末にMrフルフェイスに絡まれたのだ。忘れるわけがない。


 でも何で今それをマーサさんに言う?


 オレが嫌な予感を感じる中、ティーリアさんはつらそうな声で話を続けていく。

「それで……どうやらその依頼を受けた冒険者の方が、何らかのトラブルに巻き込まれてしまったようでして」

「っ、それって」

 薄々気付いてはいたが、やっぱりか。

 ティーリアさんがわざわざこの店に来てこの話をする事に。『薬草採集』の依頼を受けた人間に心当たりがあるオレは、だからこそ決定的な言葉を口に出すのをためらっていた。


 けれど聞かなければ話は進まない。


 オレは苦々しい思いが胸中に広がっていくのを感じながら、覚悟を決めて言葉を続けていく。

「その行方不明になった冒険者っていうのは」

「……はい、リデル君なんです」

 帰って来たのは予想通りの答え。


 すぐそこにいるマーサさんが大きく動揺しているのを見て、オレは思わず唇を噛む。

 当たり前だ。自分の息子が行方不明なんてショックじゃないわけがない。

 今日は『リデルが[仕立て屋]の修業を再開する』と報告しようと思ってたのに、それどころじゃなくなってしまった。


 動いた方が良い……か。


 今のオレには動くだけの義理も、それができるだけの力がある。少なくとも見ないふりをして動かないなんて選択肢を取るつもりにはなれなかった。

 ギルドの依頼というのなら、詳しい事情と状況はファブロフ爺さんに聞けば分かるだろう。

「あの野郎、デカくなるとは言ってたがこんな大事になるとは聞いてないぞ」

 昨日の会話を思い出し、思わずそう呟いたオレは、動き出した状況を前に落ち着かない気分で立ち上がるのだった。

 

ども、谷口ユウキです(-_-)/


いよいよ二章が転がります。

次回は出場選手の紹介……と言った所ですかね。

今章の戦闘シーンでは対人戦がメインとなる様に話を組みました。


いやー、途中のギャグも練り上がってますし。早く色々なオチを付けたいですねw


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