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プチトリ!!(仮題)  作者: 谷口 ユウキ
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第二章 第二話「ほう籠の鳥とな」

前回のあらすじ


そしてリデルは「薬草採集」という名の旅に出た

「ニナよ。そりゃまたずいぶんとおかしな話じゃな。やつの要求した調べ物が終わるまでは、まだ2、3日はかかると言ったはずなんじゃが」 

『鳥籠』なる人物の来訪を聞いたファブロフ爺さんは、これからこの部屋に来るその人についてニナさんに確認を取っていた。

「いえ、それとは別の要件だそうでして……」

 真剣になったファブロフ爺さんとは逆に、対するニナさんはどこか困った顔をして答えていく。

「ふむ、ならば何か不味い事でも起こったのか?」

「い、いえ、そう言うわけでもない様です」

「……あまり良い予感はせんのう。まああらかた要件の予想がついたわ。通してええぞい」

「分かりました。ではすぐに連れてまいります」

 そうしてさも嫌そうに許可を出したファブロフ爺さんは、ニナさんが部屋を出ていくのと同時に露骨なため息をついた。


「あの赤ブチメガネめ。こりゃワシが仕事サボったことに対する当てつけじゃな」

「へー、そうなんですか」

 赤ブチメガネは間違いなくニナさんの事だろう。なるほど、元の世界でも『OLが嫌な上司に雑巾の搾り汁を混ぜたお茶を飲ませた』という話を聞いたことがある。

 今回のコレもそこまで陰湿ではないにせよ心情的には似たようなものなのだろう。

 ファブロフ爺さんの嫌がり具合から、これからニナさんの連れてくる客が『OLの特製スペシャルティー』並の破壊力を持っていることは容易に想像ができた。


 まあ自分の所属組織のトップが仕事サボったら副官は怒るわな。


「えっと、じゃあ人来るみたいですし。邪魔になると悪いんでオレ帰りますね」

 現状ではこれ以上長居する理由は無い。むしろ立ち去る理由しかないとも言って良い。

 そう判断したオレは、ファブロフ爺さんに断りを入れて席を立つ。


 そもそも二つ名持ちの冒険者とギルドマスターの会見という状況が、いかにもな厄介事のフラグに思える。

 しかし、だからこそ迷う必要はないのだ。


 オレはファブロフ爺さんの恨めしげな視線をあえてスルーし、ドアに向かって早足で歩き出していた。

「なんじゃテツ。お主はこのいたい気な年寄りを見捨てるというのか?」

 

「やだなあ。本当に痛々しかったら、仕事サボって昼間っからビールなんてできるわけないじゃないですか。お仕事頑張って下さいね」

「ふん、嫌味な声援じゃな。ワシはそんな風にお主を育てた覚えはないぞい」

「オレもドワーフに育てられた覚えはねえよ!? じゃ、失礼します」

「ふん、この薄情も……」


 引き際と言うものは大切だ。例えばドアを閉めるタイミングとかがソレにあたるとオレは思う。


 流れるような動きで部屋の外に出たオレは、その考えの元迷うことなくドアを閉め、元来た方へと戻っていく事にする。

 しかしそんなオレを待っていたのは空気越しに伝わってくる独特の圧迫感だった。

「っと、何だ?」

 一種の熱。

 実際の気温とは無関係なソレが、あたかもそよ風のように肌を押してくる。

 元の世界なら一笑に付したような話だが、こっちに来てから妙にお肌が敏感になったふしがある。

 何かあるという予感めいた確信が、焦らせるように警戒心をつついていく。


 冒険者ギルドという場所柄から考えると、この感覚を発信しているのは一個人、それも相当の実力者である可能性が無きにしもあらずって所だ。お肌の感覚が確かなら少しづつコッチに近づいている。


 そう考え、自然と視線を先に向けたオレが捉えたのは、このまま行くとすれ違うであろう2人の人物だった。

 一人は赤い眼鏡ですぐに分かる。ニナさんだ。もう一人はおそらく例の『鳥籠』と呼ばれる冒険者だろう。

 前髪を後ろに上げた20代くらいの、首から下の露出した部分にもれなく刺青の入っている男だ。その刺青姿がオレに元の世界の『ヤの付く自営業の方々』を連想させる。


 コイツだ。


 見ただけで分かる。圧迫感の発生源。

 それは『鳥籠』という人の持つ、見ずにはいられない独特の気配だった。

 人の成りがどうと言う以前の、その人の形をした空間の問題と言っても良い。

 存在感がある。ありすぎる。


「Sランク冒険者の『鳥籠』さんね。パッと見の種族は人間だが……とても人とは思えないな」

 念のため、万が一に備え、オレは[時空間魔法]瞬間移動のスキルの中からMP消費量50の[ワープ]の魔法を選択、[無詠唱]で発動できるよう準備する。

 その上で、少しでも相手の情報を得ようと『鳥籠』に対し鑑定を発動したオレの目に入ったのは、[ウィラー]という『鳥籠』の名前と[剣士][魔物使い][詐欺師]という3つのジョブ名。


 そして[カラドリウス]というもう一つの表示だった。


「カラド……リウス」

 連なっている他のジョブ名とは違い[ウィラー]という名前の真下に間隔をあけて表示されたその名称は、まるでもう一人の人間がその体の中にいる事を示しているようだった。


 おそらくは名前。でも、誰の名前だ?


 考えをまとめたい。しかし向こうが歩くごとに、ゆっくりと詰まっていく間合いがそれを許さない。その時間を与えない。

 疑問を残したままオレとニナさん、そして『鳥籠』がすれ違った。


 すれ違いざまに聞こえたのは、ため息をつくような『鳥籠』の声。

「全く、今日は厄日だな」

 『鳥籠』の体が、刺青が光る。

 そして『鳥籠』のわき腹から伸びた翼がオレの首元へと払われた。


 っ『ワープ』!


 万が一に用意したスキルをとっさに発動。瞬間、景色が転じて視点が変わる。


 空振りした翼には一応の質量があるらしく、伸ばされた羽が裂くような高い音を立てて空を切っていった。

 回避しなければ首に叩き込まれていたであろう迷い無い一撃。それを[ワープ]でどうにか躱したオレは、こちらの姿を見失った『鳥籠』の後ろを慎重に取る。


 ギルドの中で派手な魔法は撃てない。

 そう考えて先日も使った『ディメンション』の陣を床へと展開、相手をいつでもこの街の入り口へと飛ばせるようにしたオレは、『鳥籠』にむけて言わずにはいられない文句を口にした。

「アンタ、いきなり首に一撃だなんてマトモじゃないんだな。ニナさんが状況についていけなくて固まってるぜ」

 後ろを取られた『鳥籠』は、不意打ちを撃ってきたにも係わらず、実に気楽なスタンスを取っていた。

「おいおい。さすがに[無詠唱]の空間魔法はねーよ。こーりゃマジで厄日かもなぁ」

「いきなり仕掛けてきて何が厄日だ。そりゃこっちのセリフだっての」

「おー、気が合うねー。ハハ、厄日仲間か」

 気質なのか、後ろ向きな発言が目立つ。けど言ってるタイミングを考えると挑発だとも思える。

「質問に答えなかったらここから消し飛ばす。それでいいよな」

 ただその前に威力の低い魔法を一発撃ち込んでも構わない気もする。

 意趣返しとしてあの羽くらいは凍らせてやりたい。

 

 しかし『鳥籠』の返答は思ってもみないものだった。

「それは勘弁してくれ。頼むよ、この通り降参するからさ。今の攻撃は自分がしたように見えて自分がやったんじゃないんだ。この事はファブロフのジジイに聞いてくれても良い。な?」

「はあ? 何ですかそれ」

 本気で謝罪する気が様には見える。けど納得ができない。


 首に入れようとして許してくれ? 何様のつもりだよ。


 しかし確かに降参と言った『鳥籠』は実際に自分の両手を肩の上へと上げ、無抵抗を示すポーズをとっていた。

 だがもちろん油断はできない。

 さっきの翼はコイツの体から、それもわき腹からオレの首をめがけて斜め上に飛び出してきた。人の目が捉えにくい、斜め軌道の攻撃を不意打ちでやるようなヤツだ。

 おまけに[詐欺師]と来てる以上、信用するほうがアホらしいのは明白だ。だが……。


 オレはバカにされているのだろうか?


 申し訳ない顔の『鳥籠』が降参ポーズを取った途端、それが合図だったかのようにその両耳から翼が伸びていき、威嚇するかのように大きく広がっていく。

 目の前にいたはずのSランク冒険者は、わずかな時間で耳から光の翼を生やした謎の降参男へと早変わりしていった。


 凝った合成画像のような姿だ。さっき厄日と言われたのも納得できる。

 こんなものを見せられるとか今日はマジでついてない。

「あー、被害者の人にこんな事頼むのもどうかと思うけど。今、鏡とかある?」

 こちらの反応を見て何かを察した『鳥籠』は、おそるおそるオレに質問を投げかける。

「え、まあ、作る事ならできると思うけど」

 確か[魔術師]の使える水の魔法にそれっぽいのがあったはずだ。

「いやー、ほんと悪いねー、お願いできる?」

「……いいですけど。おかしな真似をしたら容赦はしませんからね」

「あいあい。了解ですよー。この年になってケンカで痛い目見るのは御免だしねー」

 この年って言ってもそこまでには見えないが……ダメだな。イマイチ何考えてるかが掴めない。


 いや、それどころかペースも掴めていない。敵意を削がれたか?


 オレはそう思いつつもスキル欄からお目当ての魔法を探していく。

「えーっと、コレだ。[ウォーターミラー]」

 発動したのは姿見くらいの大きさの水が、本当に鏡の役割を果たす単純な魔法。

 しかしこの魔法が『鳥籠』には効果抜群だったらしい。

 目の前の残念系鳥人間は水の鏡に映った自分自身を見た途端に耳まで真っ赤になっていく。


「ああクソ、威嚇するならせめて背中に生える気遣いを見せろよ!」

 情けない声で愚痴りながらも『鳥籠』は必死で耳から生えた翼を押さえ付け、ひっこめようとしていた。

「頼むから落ち着けってー。勝てないことは今ので分かっただろ? なのに何を威嚇しちゃってんの? 死にたいの? それこの魔術師の少年からしたら『もういっそ殺せー!』的なアピールじゃないか。ていうか自分の安全と尊厳のためにも、そろそろ引っ込むべきだろって思うんだよねー。割と真面目に」

 色々と言いつつ翼をポンポンする『鳥籠』の姿は、これ以上恥ずかしい事にならない様にと全力を尽くしているようにも、降参ポーズのまま起用にふざけているようにも見える。

「爺さんの所。行くか」

 何にせよ『鳥籠』耳の延長線でパタパタと羽ばたく光状の羽がシリアスな空気を台無しにしているのは確かだった。




「ふははははははっ、わざわざやって来て耳芸じゃと!? ウィラー、さてはお主ワシを笑わせるためにやって来たんじゃな?」

 応接室にファブロフ爺さんの笑い声が響く。

 厄介事を避けて帰ろうとして見事に厄介事に喰い付かれたオレは、仕方なく先ほどの応接室まで『鳥籠』と一緒に戻っていた。

 爺さんは『鳥籠』の斬新な耳飾りをいたく気に入ったらしく、散々笑った今でもたまに目を向けては何かを堪えるように震えている。

 きっと明日は筋肉痛になるだろう。

「やーかましい。こっちだって好きでこんな体になったんじゃないんだよ」

 未だに引っ込もうとしない翼にか、それとも散々笑いまくる爺さんにか。何にせよイライラした様子の『鳥籠』は忌々しそうに毒づいていた。

「はー、ふう……ぶっ。あ、いやスマンスマン。しかし何だってこいつに羽チョップなんて仕掛けたんじゃ? ふっ、お主はギルドの中で暴れるタイプでもあるまいに」

「まね。今回の件はそこの魔術師君にビビった[カラドリウス]の独断専行だよ。んでー、ジジイ。こちらさんは一体何もんなんだい?」

そう言った『鳥籠』は部屋のオブジェと化していたオレを指さしてから自分の体を叩く。

「コイツがビビって思わず動いたくらいだ。どうせマトモな存在じゃないのは分かってるけどさ」


 さり気なく失礼な評価だというのが今の所の感想だ。

 しかしファブロフ爺さんはその評価に深くうなずいてオレについての説明を始めてしまう。

「そうじゃのう。わしもそこまで知っとるわけではないが、どうやらセクハの同類で知り合いみたいなもんらしいぞい」

「ほー、つまりはあの怪物のお仲間かー。どーりでヤバイわけだ」

「いや、人の事何だと思ってるんですか」


 しかしおかしな言い方だ。今の話だと『鳥籠』はセクハさんの事を知っている事になりかねない。

「あの、『鳥籠』さんって人間……ですよね?」

「ああ、ウィラーでいーよ。あとそーだね、人間だね」

「えっと、じゃあウィラーさん。何であなたが100年前のセクハさんの事を知ってるんですか? 普通に若く見えるんですけど」

 まさか元の世界に帰ったというセクハさんが時々この世界に遊びに来たりしているのだろうか?


 しかしウィラーさんは言いたくなさそうに肩をすくめるのみで答えない。

 代わりとしてオレの疑問に答えたのはファブロフ爺さんだった。

「テツ、お主このクソガキを見た目で判断せんほうがいぞい。こんなんでも116歳じゃからな」

「あー、惜しい! 自分は今日から117歳だって事忘れないでくれよ」

「……ああ、そうじゃったな」

 2人はとんでもないことをサラリと言ってのけていた。

「てか117歳!?」

 見えない。全然見えない。

 エルフやドワーフと同様にこの世界では人間も不老長寿なのだろうか?

「まあ驚くのも無理はない。コイツは昔色々あっての、個人的な事情で体内にあるモンスターを飼っとるんじゃ」

 オレは爺さんの説明に[鑑定]で見た2つ目の名前を思い出す。

「そうか、[カラドリウス]」

「うむ、もう観ておったか。そんでソイツなんじゃが、実は癒しと不老長寿を司ると言われとるSランクモンスターなんじゃよ」

「だから、『鳥籠』……」

 体内に鳥型の高ランクモンスターを飼っているからこその、本質を突くような名前。

 オレは思わずウィラーさんの耳に生えた翼を見てしまう。


 翼が隠れるように引っ込んだ。


「引かれた!?」

「お、引っ込んだ?」

 ウィラーさんは耳がもとに戻ったことを確認するため、丁寧に丁寧に耳の形を手触りで確かめていく。

 そのまま十数秒触り続けたウィラーさんはようやく気が済んだのか、ゆっくりとファブロフ爺さんの方へ向き直っていった。

「いやー、良かった良かった。よし、じゃあ本題に入ろうかねー」

「本題……」

 そうだ、ウィラーさんは元々何らかの要件を持ってここに来たんだった。

 そのことを思い出したとたん、この場で話を聞いたら本当に厄介な話に巻き込まれるかもしれない。という警戒心が戻ってくる。

 しかし初心に戻ったのもつかの間、逃げる間もなく始まった会話はとんでもない一言からスタートする。

「ジジイ、誕生日プレゼントちょーだい」


 心底帰ろうと思う瞬間だった。



「な、何言うとるんじゃ。お主のせいで壊れた柱と扉の修繕費用をタダにしてやったじゃろうが」

 ウィラーさんの催促を受けたファブロフ爺さんは『そんな、信じられない!』とでも言いたそうな顔で言葉を返していく。

 信じられないという点では誠に遺憾ながら同感。

 さんざん引っ張っておいて誕生日プレゼントって何だよ!? とツッコミたいのをかろうじて耐える。

 対するウィラーさんは非常ににこやかだった。

「それさっきニナさんから詳しい事情を聞いたよ。結局捕まえた奴等の財布から払わせたから、爺さんがどうという話じゃないんだってなー」

 ウィラーさんの話を聞いたファブロフ爺さんがニナさんを睨み付ける。

「ニナよ、お主ギルドの内部事情を部外者に話したというのか?」

「ウィラー様は被害者ですので部外者には当たりませんよ」


 おお、あざやかな反論だ。


 二の句が継げないファブロフ爺さんの前で、ニナさんという追い風を受けたウィラーさんが実に生き生きと話していく。

「そういうわけで支払いの件がチャラになった以上、自分は今日ジジイから何も得ていない事になる。昔なじみの誕生日だってのにそりゃーないよね。自分はこの扱いにものすごーく憤りを感じるよ」

「ぬう、相変わらずペラペラとよく回る口じゃわい」

 ウィラーさんの露骨な催促にファブロフ爺さんの口が引きつった。

 しかし爺さんも老獪。

「待つんじゃウィラー、よく考えてみい。たった今自分で言ったじゃろう? お主はもう『期待感』そして『憤り』という名の素敵なプレゼントをワシから受けとっておるはずじゃ」

 という、とんでもないプレゼント論理で反論をし始めてしまう。

 場合によっては『やったー、今日は誕生日~! プレゼントは何貰えるかな~』と心ウキウキ、気分ワクワクなチャイルドハートを打ち砕きかねない。恐ろしい考えだ。


 だがウィラーさんはそのとんでもない言い訳にも喰い付いていき、そして負けじと言い返していた。

「へいへーい、それはプレゼントの着払いよりもダメだよー。大体、お祝いする気持ちを無理にマイナスの感情で表そうなんて、人外じみた鬼畜で高度な事しなくてもいいじゃないか。自分はちょっと良い物で十分満足できる分かりやすい人間なんだからさー」

 喰い付くっていうか、思いっきり喰う気だな。

「ほーう、さりげなく良い物をねだるとは言ってくれるのう。普段は世界中をフラフラしておるくせに、毎年この時期になるとこの街に来おって。そのせいでここ数日はお主目当ての犯罪者が目白押しなんじゃからな。そんな犯罪者ホイホイに良い物をプレゼントじゃと? 毎年毎年プレゼントじゃと? っけ、ちゃんちゃらおかしいわい」

「おーう、そいつら捕まえたら世間の治安が良くなって最高じゃないですかー、それこそ囮となって世の平和に貢献した自分へのプレゼントを奮発してもいいと思うね。いや全くおかしくない。と言うよりこれはもう一治安維持組織の長としての義務と言えるんじゃないかなー」


「うわー、2人ともねちっこい」

 この一々手のこんだ言い回しに巻き込まれるのは嫌だな。

 絶妙と言うかなんというか、たかだか誕生日プレゼントのためにものすごい舌戦を繰り広げている2人はどこまでも必死になって頭を使っているように見えた。

 

 それを傍から見るオレはこっそりと、しかしはっきりとした口調でニナさんに向かってある質問を問いかける。


「オレ帰っていですかね?」

 ここで引かなきゃ多数決の駒にされかねない。

 終わりの見えない駆け引きの行く末をそう読んだオレは直ちに撤退を決断したのだった。


 そう、何事にも引き際が肝心なのだから。


ども、谷口ユウキです(-_-)/


ストーリーの都合上もう1、2話ほど日常パートが続きます。


しかし一章の直しがいつ見ても不十分な気がする。

アレ、もうちょっと読みやすく、面白くできないかなあ。


とりあえず今回ショックを受けた誤字脱字の報告。


圧迫感→アパ区間


通るのには勇気がいりそうです。




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