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プチトリ!!(仮題)  作者: 谷口 ユウキ
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リメイクしました第一章 第二十二話「ほう違和感とな」

前回のあらすじ


主人公はハズレくじを押し付けられた

 右、右、左、上、下、左、後ろ。

「……よし。いきなり敵さんとエンカウントって事はないみたいだな」

 新しいフィールドに来るや否や[鑑定]で辺りを見回し、周囲の状況をチェックしたオレは、周りの安全を確かめてから新しい階の環境に目を向けた。

「涼しい」

 この階はさっきまでの蒸し暑い[熱帯林]と違い空気がひんやりとしている。

 緑に溢れれていた[熱帯林]とは違い、今度の環境は無機質な、それでいて丸みを帯びた岩肌がどこか芸術的にも思える洞窟だ。

「鍾乳洞って所か」

 薄暗い視界の中、不規則に伸びた鍾乳石はまるで木々のように見える。

 どう見たって天然の迷宮だ。さっきとは取って代わって、ずいぶんとダンジョンらしいフィールドだな。


「そういえばアタリは引けた……のか?」

 フェレスの言っていた[ゴラムーニョ]の出現しやすい場所は[岩の森]だったはず。

「でもどっちかって言うとここは石の森って感じなんだよな」

 まあそこら辺は感性の違いなのかもだけど。

 それにしてもさっきの階段(?)、転移する場所までランダムなのか後ろに階段の姿がない。上の階に戻りたい時はどうするのだろう。まさか昇れないのだろうか?

 元の世界にはそういうゲームもあったので、上に戻れなくても世界観的な設定に違和感はないが……。

「それは勘弁して欲しいなー」

 今はたった一人。他の皆が来るまでは細心の注意を払わざるをえない状況なのだ。

 いざという時逃げれないと困る。

「とりあえず何時どんなモンスターが来るか分からないし、警戒だけはキッチリやっとくか」

 そしてそう思った次の瞬間、オレのすぐ隣に出現する形で他のパーティーメンバー達が降りて来るのだった。


「うおおっ!」

 何て心臓に悪い移動方法!

 一瞬モンスターかと思って身構えたオレは、出てきたのが知っている顔だったことにホッとする。だが当のパーティーメンバー達は、そんなオレなど気にもせずに、それぞれ感嘆の声を上げていた。

「わ、涼しい、ここって[岩の森]じゃない。さすがテツ君、当たりを引けたんだね!」

「ハッ、さすが親友。本当に引き当てるなんて思ってもみなかったぜ!」

「ああ、とうとう来てしまったか!」

「お前ら、さり気なく酷いのな」

 聞いた感じだとリデルはもちろん、オレを一番手にする事を提案したフェレスでさえも、このフィールドに来れるかどうかは半信半疑だったらしい。


 まあ運任せの博打だから、分からなくはないけどさ。

「しかし最後に聞こえたのは一体……?」

 さっきの『ああ、とうとう来てしまったか!』っていうセリフ。その内容はもちろん、声音からも発声者の底知れぬ深い悲しみ、嘆き、そして恐怖が伝わってきた。

 あんな声を聴かされては様子をうかがわないわけにはいかない。

 少し心配になったオレは、その豊かな感情表現の発信源であるトラウマおじさんの方へと、恐る恐る視線を移し。

「うおぅっ」

 見てはいけないモノを見てしまった。


 人間の顔ってこんなに色落ちするものだったっけ? と思ってしまうほどトラウマおじさんの顔色が悪い。土気色を通り越して白い。

 前の階で見た頼りになるベテラン冒険者の風格は消え、むしろ頼ってはいけない雰囲気が漂っている。

「リデル、トラウマおじさんは一体どうしちまったんだ?」

「何言ってんだ親友。そんなのトラウマを思い出しているに決まってるじゃねえか」

「あー、そういえばこの依頼ってトラウマの払拭が目的だったな」

 色々あって忘れていたが、そもそもの始まりはソコだったのだ。深刻そうな顔してる割にしょうもない理由な気もするが、本人にとっては大問題なのだろう。

「さすがというか何というか」

 とりあえずトラウマおじさんのトラウマが一体どんなモノなのか確かめておくべきだろう。オレは詳しそうなリデルに聞いてみる事にする。

「リデル、トラウマおじさんと[ゴラムーニョ]の間に一体何があったんだ?」

「ハッ、トラウマナンバー483『巣の中で簀巻き事件』の事か? 俺の口からは油断して簀巻きにされた挙句、子蜘蛛達のエサになりかけた事ぐらいしか言えねえな」

「ほぼ全部言ってんじゃねえか」

 しかし大層な理由である。軽く内容を聞いただけで背筋が寒くなった。

 そこまで逝ってよく生還できたな。

「もし[ゴラムーニョ]との戦闘になったら、できる限りのフォローをしよう」

 するとオレのひそかな決意をちゃっかり聞きつけたリデルが、『よく言った!』と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべて話し出す。

「うっし、そうと決まったら進むぜ。探索開始だ」

「ん、ああ、そだな」

 確かにコレ以上ココにいる意味は無い。そろそろ動き出した方が良いか。

 けどトラウマおじさんはどうする? 様子を見る限りだと、精神的に持ち直すまでは、誰かがカバーする必要があると思うのだが……。

 すると悩んでいるオレに、後ろからフェレスの指示が飛んで来た。

「この階は本命が出るまでは、なるべくウチ等だけで戦ったほうが良さそうだね。テツ君は、あのバカのストッパーと援護をお願い。トラウンさんはウチが守るよ」

「おお」

 また言い切る所がカッコイイ。

「フェレス、お前ってなんか男前な……」

「褒める気無いならさっさと行け」

「……いや、一応褒め言葉だったんだけど」

「ハア。最初の不自然な間と、一応っていう修飾語が無ければ信じたかもね」

「じゃあ褒め言葉です」

「君平然と言いなおすね」

 こうして、リデルを先頭に探索を始めたオレ達は、鍾乳洞の奥へと進み始めたのだった。



 進行方向の先に鍾乳洞の片隅で、赤々と燃える火の玉がゆらりゆらりと揺れている。

 オレはそんな薄暗い空間を照らすソレを見つめて。

「またコイツか、[ウォーター]!」

 せっせと消火していた。


 実はこの火の玉。[ウィルオウィスプ]というれっきとしたモンスターだ。

 元の世界の火の玉伝承が、どこかの国で悪魔や精霊として語られるようになった妖魔で、昔持っていたいくつかのRPGゲームに、ザコ敵として出てきた覚えがある。

 フェレスの話では近づくと攻撃して来る。との事らしいので、こうして魔法を使った遠距離攻撃で倒している。……のだが、『やっぱり』と言うべきなのかこの世界でも弱めの位置づけらしい。すごくアッサリと、それはもう小さな焚火にバケツの水をぶっかけるような気安さで倒せてしまう。

「で、このアイテムがコレで8個目と」

 オレは[ウィルオウィスプ]のドロップアイテムである[固形燃料]。という地味な上に、このアイテムを落とした[ウィルオウィスプ]に対する嫌味みたいに思えるアイテムを、アイテムボックスに入れていく。

 拾う時にむなしい気持ちになるのがこのアイテム最大の特徴なのだろう。


 つい『このアイテムがあのモンスターの核だったのだろうか?』と考えてしまう。

 ……火を付けたら復活しそうだ。


「それにしても全然いないな」

 このフロアの探索を初めてかなりたつが、襲ってくるモンスターは鍾乳石の影に擬態したネコ型モンスターの[シャドーキャット]や、蛇の本能に従い攻撃されると胃の中の物を吐き出して来る(何故か恐ろしいほどの高確率でトラウマおじさんの方に飛ぶ)ヘビ型モンスターの[ウィルム]。そしてさっきの[ウィルオウィスプ]がほとんどで、お目当ての[ゴラムーニョ]はまだその姿を見せてはいなかった。

 いい加減出てきてもいいと思うのだが [鑑定]であたりを調べても痕跡一つ見つからない。


「んー、いい加減帰りたい」

 ここはゲームのような道があるダンジョンではなく、本物の鍾乳洞なのだ。当然段差や隙間を縫うように進むし、時には間が5、6メートルはある溝を気で強化した体でヒヤヒヤしながら飛び越える事もある。しかもそれに戦闘が加わるせいで、やりにくさと消耗はかなり大きいものとなっていた。

 精神的に少し疲れてきたオレを見て、リデルは言いずらそうに質問をしてくる。

「親友、やっぱMPがキツいのか?」

「ん?」

 そういえばこの階に降りる前も気にしていたな。何でMPなんだ?

「別に平気だけど何で?」

「親友、お前さっき上級魔法の[フレイムブロウ]を[二重詠唱]で2発同時に撃ってただろ?ああいう高等技術はMP消費がデカイって聞くし、その後は初級魔法の[ファヤーボール]に切り替えてたからよ。あんなん見たら残りのMPが結構ヤバいのかと思うじゃん?」

「な、なるほど」

 普段バカだから油断してたけどコイツって結構考えて、しかも広い視野で物事を見てやがるのな。

「親友はちょっとスキルの使いすぎだ。少しは温存しとけや」

「んー、でも魔法職ってそういうもんなんじゃねえの?」

 魔法職が魔法ばかり使うのがそんなにおかしいか?

「ケッ、そういう事はMP回復アイテムを使ってから言いやがれ。この階に降りてからも魔法をバカスカ撃ってんのに『別に平気』とか引くかんな? MPってのはそんなにアッサリ回復するもんじゃねえんだからテメエ、どんだけ凄腕だって話だぜ」

 何故だろう、リデル=おバカの図式がガラガラと音を立てて崩れたような気がする。


 い、いや、そんな事は無い。まだ間に合う (?)はずだ。とにかく今は質問に答えよう。

「MPに関しては元々量が多いのと、自動回復のスキルを持ってるから心配はいらねえよ。あとお前がどう思ってるのかは知らないけど、オレ実戦経験はほとんどゼロだ。総合的に見れば素人に毛が生えた程度だから、そこん所よろしく」

「そんなスキル待ってて、毛は生えた程度とか普通あり得ねえだろ」

「世の中には色々あるんだよ。オレの周りは基本平和だったしな……」

「ハッ、平和ねえ」

 リデルの視線が痛い。

 返事が帰って来るまでのほんの数秒の空白が何十秒にも感じられる。

 しかし異様に長く感じたその時間は、リデルがにやけ顔でうなずく事でその終わりを告げた。

「まあ確かに親友は箱入りっぽいよな」

 『ああ、おバカで良かった』とか『ラッキー、誤魔化せた』とか思うより先に、コイツの顔面に一発喰らわせてやりたいと思うのは何故だろう?

 そんなオレの不穏な気配を感じ取ったリデルは、追い打ちを掛ける様にフォローを入れた。

「安心しろ親友。最初は胡散臭い野郎だと思ってたけど、今はそうでもねえからよ」

「ソレをこのタイミングでさも良いことのように言うお前の神経が分からねえっ」

 だが良かった。コイツはまごうことなきバカだ。絶対喧嘩売ってやがる。

「うん、マジ安心したわ」

 そう、オレの人を見る目は間違っていなかったのだ。

「フッ、礼にはおよばねえぜ」

「言う訳ねーだろ」

 リデルの天然っぷりを思い知ったオレのコイツに対する認識が、『カッコつけバカ』から『得体の知れないバカに』改まる。

「テツ君。アレはああいう生き物だって割り切るのが一番だよ」

 こちらを励まそうとするフェレスの声は、どこか諦めを含んでいるように聞こえてきた。

 「苦労してんだな……」

 さすがに少し同情してしまう。


「けどまさかリデルにツッコまれるとはなあ」

 コイツは絶対ボケしかできない。と決めつけていた事もあり、さっきのMPに関する指摘は二重の意味でショックだった。

 [シュウ]の高いMPとオートスキルの[MP秒速回復]があるから全然気にしてなかったけれど、普通に考えたら魔法職=スキル使いまくってMPが切れる=回復アイテムでMPを回復。という流れはゲームなんかじゃよくある話だ。

 この世界は『アルジャンワールド』のゲームシステムを引きづっている以上、そういう一面があるのは当然。さっきまでみたいな戦い方じゃ相手によっては誤魔化しが効かない事も出てくるかもしれない。

 正直MPポーションは盲点だった。

 だが使わなくても良いMP回復アイテムを使うのはオレの庶民根性が拒絶する。

「よし、次の敵は杖で殴り倒すか」

 ならば不自然に魔法を使いすぎない魔法職を目指そう。色々と考えてそう決めたオレは、物騒な目標を胸に新たな獲物を探し始めていた。


「見つけた」


 数は1匹。白黒の特徴的な外見をした、小型の蝙蝠型のDランクモンスター。

[鑑定]で見えるネームタグには [モノクロバット]と書いてある。

[ゴラムーニョ]じゃないのは残念だが杖で戦う練習相手としてはちょうど良さそうだ。


 杖を持つ手に自然と力が入る。


 どうやら[モノクロバット]もコッチに気が付いたらしい。気づけば鋭い鳴き声を上げこちらへ飛んで来ていた。

 

 集中だ、集中しろ。


 相手を迎え撃つため全神経[モノクロバット]を向けたオレは、杖を体の前に構え軽く振り上げる。

 そして杖の間合いに入ろうとする[モノクロバット]を攻撃しようとした瞬間。

 [モノクロバット]はオレの攻撃を予知するかのように、ヒラリと軌道を変えて反転していった。

「はぁ!?」

 なんでそのタイミングで方向転換するんだ!?

 当然、驚きながら振った杖、[レプリカ・ケーリュケイオン]は空を切り。

「ヘイヘイ親友、そりゃあないぜ」

 というリデルの呆れた様な言葉がグサリと心に突き刺さる。


「い、いや、まだだ!」

 今のは偶然。そう、たまたまだ!

 タイミングよく交わされた事で一瞬呆けてしまったが、戦闘中だという事を思い出して素早く思考を切り替える。

 ようはこの後の一撃で挽回すればいいのだ。

 気持ちを切り替えたオレは『今度こそ!』という感情を込めて[モノクロバット]を睨み付け。遠く小さくなっていく、逃走中の[モノクロバット]の後ろ姿を発見した。

「あ の 変色蝙蝠がっ」

 魔法で撃ち落とそうかとも思ったが、それだと何か負けた気がする。

 そう考えたオレは [モノクロバット]を追いかけて駆け出すのだった。


「こいつ、思ったより逃げ足が速いっ」

 逃げだした[モノクロバット]は小回りが利くのを良いことに、氷柱のように伸びる鍾乳石の間を潜り抜ける事でコチラを振り切ろうとしていた。

 さっさと仕留めてやりたいが、足場が悪く障害物が多いため中々追いつけない。

 直線でのスピードはコッチの方が上のため振り切られる。という事は無いが、あの[モノクロバット]には障害物を利用し生かせるだけの地の利があるらしかった。

「けど、それがどうしたっ」

 ここまで来たらもう細かいことはどうでもいい。

「意地でも叩き落とす!」

 そう、コレは男の意地なのだ。


「テッペイ君、そうムキにならなくてもいい相手なんだから、少し落ち着こう」

 いつの間に回復したのか、少し顔色の回復したトラウマおじさんが後ろで何か言っているのが聞こえてくる。

 しかし自分の走る足音が要所要所でその声をボカしていた。

 まあ何だ、とりあえず肯定しとけばいいだろう。

「わかりましたぁ!」

「……えーっと、もしかして僕の話を聞いてない?」

「大丈夫です!」

「って、え? どっち!?」

 オレは後からトラウマおじさんの声に適当に答えながら、杖を振り切るタイミングを見計らう。

 狙うのは[モノクロバット]が方向転換をする一瞬のタイミング。

「そこだっ」

 そしてその瞬間を狙って思いっきり加速したオレは、手に持った [レプリカ・ケーリュケイオン]を思いっきり振り下ろした。


「掠った!」

 放った一撃にわずかな、しかし初めて感じる接近戦での確かな手ごたえを感じて頬が緩む。

 もちろん所詮は掠っただけ。致命傷には至らないため[モノクロバット]はそのまま鍾乳洞の中を逃げていく。

 しかしさっきの一撃が翼に入ったのかスピードが明らかに落ちていた。


 目に見える成果に気をよくしたオレは再び[モノクロバット]めがけて再び走り出す。


 だがそんな勝ちの決まった鬼ごっこは、逃げる[モノクロバット]が鍾乳洞内の曲がり角を曲がった事で唐突に終わりを迎える事となった。

「羽音が……止んだ?」

 先を進んでいた [モノクロバット]の羽音が、角を曲がって姿が見えなくなった途端にパッタリと止んでしまったのだ。

 肝心の瞬間を見る事が出来なかった事が、強烈な違和感をオレの心に植え付ける。

 自分の耳を信じるのなら、あの[モノクロバット]は力尽きたわけでも休憩のため鍾乳洞の天井に停まったわけでもない。[モノクロバット]の羽音は、まるでその行動を押さえつけるかのように不自然なかき消え方をしたのだ。


 まるで捕食者に食べられたかのように。


「この先……か」

 角を曲がることをためらってしまう。恐らくこの先にいるのはこの階における強者だろう。

もちろんちゃんと実力を出せば、この体のスペック通りの戦いをすれば勝てる相手のはずだ。

 だが、実際に自分が、自分の体で戦うという状況で、ソレができる自信が無い。

「テッペイ君、別に無理をする必要はない。力まないようにね」

 進む事に気後れしたオレに後ろから追いついたトラウマおじさんが声を掛けてくる。振り返ればフェレスとリデルもコッチに駆け寄ってくるところだった。


 そうだ、1人で戦わないといけないなんて事は無い。

 フェレスはともかく、後の2人はかなり戦える人だ。このメンツならきっと何とかなるだろう。

「よっし、んじゃまあ行くとしますか」

 そして自らを奮い立たせるように軽口をたたいたオレはゆっくりと足を踏み出し。


 そして絶句した。


 背後からトラウマおじさんのうめく声が聞こえてくる。

 視界には広い天井に網目状に広がる何本もの白い糸。その先には[モノクロバット]を始めとする、無数の糸に絡み取られた何匹もの生餌達がブラ下がっていた。

 

 トラウマナンバー483『巣の中で簀巻き事件』。


 先ほどのリデルの話しを彷彿とさせる光景が、お目当てのモンスターと鉢合わせた事を物語っている。

「ようやく本命のお出ましか」

 オレが目の前の光景に圧倒されない様、軽口をたたく中。頭上に張られた大きすぎる蜘蛛の巣は大きな影を乗せてゆらりゆらりと揺れていた。


ども、谷口ユウキです(-_-)/


今回は八話に建てた[ゴラムーニョ]フラグに回収がようやく目途が立った話です。


そして書かれる戦闘シーン。

アレ毎度毎度スゴイ悩むんですよね。このプチトリは一人称なので、あるていど心理描写が挟みやすくて助かってます。が……三人称の時はどう描くんだろう?


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