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幻の巨大魚2匹目

 水着と一緒に大量の服を購入した――いや、させられたカオル。ナツミの分と合わせて金貨5枚は越えるところを金貨3枚に負けてくれるというから良心的。いや、上手く買わされたと言うべきか?

 支払いはカオルの手持ちの金貨1枚と、俺の懐からの金貨2枚だ。


 金貨6枚→金貨4枚

 銀貨30枚

 銅貨51枚


「ったく、とんだ出費だ。でも後悔はないぞ? ナツミとカオルの水着姿が見れるんだからな」

「おぅよ、早く2人を呼んでくれ」

「「「お願いしま~す!」」」


 そして後ろから急かしてくるギルマスを始めとした冒険者ギルドの男職員たち。いや、それどころか冒険者の男連中まで居やがる。


「なんで居んだよ……」

「フッ、巨乳ギャルの水着にそそられない奴は男じゃねぇ、そうは思わねぇかい?」

「いや、そりゃ思うけれども! こんな事を真剣にやってんならギルマスの奥さんに言いつけるぞ!」

「フッ、女房には5年ほど前に離婚されちまったよ……」




「……あ~、そう……なんだ。まぁアレだ、2人の水着姿で元気出せよ」

「ありがとう!」ガシッ!


 いや両手をガッチリと握られてるし、なんなんこの展開……。


「ま、まぁ気を取り直してだ。ナツミとカオル、カモ~~~ン!」


 岩陰から姿を見せる2人。カオルはニッコニコな笑顔を振り撒いての登場なのに対し、ナツミは隠しきれない胸を必死に隠しての登場だ。


「ど~ぉ? 似合ってるかな~?」

「「「似合ってま~す!」」」

「フフ、ありがと~ぅ!」


 ほぅほぅ、エメラルドグリーンのビキニにエルフならではの白い肌。納得の組み合わせじゃあ~りませんか!


「あ、あんま見んなよ……」

「「「いいえ、しっかりと目に焼き付けます!」」」

「だから見るなっての!」


 一方のナツミはダークブルーのハイレグときた。競泳水着みたいで実に良い。本人の反応も絶妙なスパイスだ!


「おいカオル、さっさと巨大魚とやらを倒しに行くぞ」グィッ!

「え? ちょ、そんな引っ張らないでよナツミ~ん!」

「「「お~ぅ……」」」


 ああ、俺たちのパラダイスが遠ざかって行く……。つ~か無駄にデカイぞこの湖。向こう側が見えないから海に繋がってんじゃないかって思えるくらいだ。


「クッ、すぐそこに水着美女が居るってのに、これじゃあ蛇の生殺し――いや熊殺しと言ってもいいくらいだ!(←何言ってんのオッサン?) ダイチ、何か便利なもんを召喚出来ないのか!?」グィグィ!

「わ、分かったから揺するなっての!」


 気迫のあるギルマスの表情に圧され、テキトーに銅貨ガチャを回してみる。


 銅貨51枚→銅貨50枚



 ポン!



 名前:目薬

 備考:疲れ目に是非!


「なんだソレ?」

「すまん、ハズレだ」


 なるほどな、銅貨ガチャだと限界があるってことか。――なら銀貨ガチャで回せば……


 銀貨30枚→銀貨29枚



 ポン!



 名前:潜水マスク

 備考:水中作業には欠かせない。


 ダメだ、違う。


 銀貨29枚→銀貨28枚



 ポン!



 名前:シュノーケル

 備考:水面呼吸が楽に行える。


 これも違う。


 銀貨28枚→銀貨27枚



 ポン!



 名前:フィン

 備考:足に取り付けると泳ぐのが楽になる。


 これを3つ合わせて使えと!? 結局は水中に入れってか? んな事を呑気にやってたら魔物の餌食だぞ。


「使うかギルマス?」

「…………」フルフル


 煩悩(ぼんのう)に脳を焼かれたギルマスも命は惜しいらしい。


「もっとだ、もっと便利なものが有るはずだ。もっと最適なものが!」


 銀貨27枚→銀貨26枚



 シュシュシュシュ~~~ン!



 名前:マサイ

 Lv:1

 HP80/80

 MP20/20

 性別:男

 年齢:25歳

 種族:人間

 属性:視力7、格闘3、弓3

 備考:裸眼での視力が20.0もあるバケモノ人間。100メートル近く離れてても近くに居るのと同じくらいハッキリ見えるらしい。

 注)中身は1人サバイバルが大好きな40代の男性VTuber。20代の頃からハマっており、今ではナイフ禁止やライター禁止などの縛りを加えたサバイバル生活を楽しむに至っている。


「おお、すっげ! マジすっげ! あの姉ちゃんたちの水着エロすぎぃぃぃ!」

「って、お前1人で楽しんでんじゃねぇぇぇ!」


 そうだ、忘れてた。銀貨ガチャはVTuberも出てくるんだった。


「おいダイチ……」

「分かってる! ――今度こそ……」


 銀貨26枚→銀貨25枚



 ポン!



 名前:双眼鏡

 備考:遠くがよく見える。バードウォッチング等に最適。


「キターー(゜∀゜)ーーー!」


 おぅおぅおぅ、こんな場所からでもよ~く見えるじゃないの。でも角度がいまいちでケツしか見えねぇ。


「よし、こっちだ!」

「―って、どこ行くんだダイチ!?」

「ついて来りゃ分かる、ほらよ!」


 銀貨25枚→銀貨24枚


 俺の持つ双眼鏡は貸せないからな、別のを召喚してやったぜ。


「うっひょ~~~ぅ! こいつぁクレイジーなアイテムだぜぇ!」

「喜んでるとこ悪いが、タダってわけにはいかないぞ?」

「わ~ってるって! そらよ、受け取れ!」


 金貨4枚→金貨5枚


「毎度~ぅ!」


 さ~て、側面に回って行くと良い感じの角度になってきたぞ~。さぁさぁ、あの揺れる果実は誰の手に!?(←何の競技だよ)


「およ? ダイチの旦那~、遠くからヒレみたいなのがお二人に迫ってるんすがね、ここって鮫が出るんですかぃ?」

「アホ抜かせ。なんで湖に鮫が――」




「――鮫だと!?」


 マサイの指す方向に双眼鏡を向けた。確かに水面からはみ出ているヒレを発見。それはテレビでもよく見た鮫のヒレそのものだ。

 カオルは飛べるだろうが大剣担いで泳いでるナツミに対処出来るか分からない。


「マサイ、急いで援護に向かってくれ!」

「おっけ~すよ。でも勝てるかどうかは未知数っすけどね。やれるだけはやりまっせ」

「ああ、頼む!」


 マサイを見送り、今度は遠くの2人に向かって叫ぶ。


「ナツミーッ、カオルーッ、気を付けろーーーッ! 鮫が近くに居るぞーーーッ!」


 俺からの注意喚起に2人は振り向き、揃ってサムズアップをして見せてきた。すでに気付いていたらしく、揃って鮫を迎え撃つ構えをとる。


「鮫だから何だってんだ、この大剣で捌いてやんよ。――カオル、タイミング良く打ち上げてくれよ」

「ガッテン承知~」


 ここまで来たら見守る事しか出来ない。2人の健闘を祈りつつ双眼鏡で釘付けになっていると……




「今だ、カオル!」

「おっけ――ライジングスクリュー!」


 名前:カオル・ネコヤナギ

 Lv:2

 MP:375/390



 ザパァァァ!



 カオルの風魔法で宙に舞う鮫――いや鮫モドキ。2メートル近くは有るその見た目は、エイのような全身に亀の顔が付いているバケモノ魚だった。


「へへ、魚が宙に浮いてりゃ捕って下さいって言ってるようなもんだ。遠慮なく叩っ斬るぜぇぇぇ!」



 ザシュザシュ!



「グゴォォォォォォ……」


 鈍い声を断末魔にした鮫モドキを4枚に斬り落とした。


「っしゃあ! 楽勝だぜ!」

「うんうん、ナツミん偉い。けどウチも手助けしたんだからね!」

「おぅよ、俺たちの勝利だ!」

「ブイブ~イ!」


 上手くいったのを見てホッと胸を撫で下ろす。そんな俺の横でギルマスが驚きの声を上げる。


「おいおいマジかよ、アレは噂の巨大魚じゃねぇか!」

「アレが!?」


 でもそうか、全長2メートル近くある巨大魚って時点で確かに特徴は一致する。


「ご苦労だったな2人とも~! 目的は達せられた、斬り落とした巨大魚を回収して戻ってくれ~!」

「了~解っと!」

「おけ~」


 2人に撤収を呼び掛けた次の瞬間!



 ズオォォォォォォ!



「な、何だ? 急に渦潮(うずしお)が発生し始めたぞ!?」


 明らかに自然のものではない。だいいち湖に渦潮が起こるわけもなく、何者かが意図的に引き起こしているのは明らかだった。


「ナツミん、掴まって!」

「分かった!」


 ナツミの手を掴んだカオルが強引に引き上げ上空へと退避。するとナツミ居た場所から超巨大なエイ亀みたいな奴が口を開いて飛び上がる。



 ザパァァァ!



「あっぶねぇぇぇ!」


 噛み付かれそうになったナツミが叫ぶ。あのまま留まっていたら確実に食い殺されていただろう。そして襲ってきたエイ亀の正体は俺でも分かる。さっき仕留めた奴の親なんだろう。


「でもちょっちマズイかもね、長時間は飛べないし~ぃ」

「なら次に飛び上がった時にブッた斬る。援護を頼めるか?」

「ゴメ~ン! 浮遊状態は魔法を使ってるのと同じだから、何も出来ないよ~!」

「マジかよ! せめて一撃でも当てて無抵抗な状態を作れれば……」


 何やら話し合っている2人。その2人の真下で再び渦潮が巻き起こる。



 ザッパァァァァァァ!



「なっ!? さっきより高ぇぇぇ!」


 驚愕(きょうがく)するナツミ、あわや餌食! ――というところで横槍が入る。


「させるかぁぁぁ! ――フゴォ!?」


 なんとマサイが身を挺してナツミと巨大魚の間に入った。すると巨大魚、目の前の餌を確実に仕留めたいのか、ナツミからマサイへと狙いを変更。そのまま丸飲みにした勢いで宙に舞う。


「ええ乳の姉ちゃん、後は……頼んまっせぇぇぇ……」


 名前:マサイ

 HP0/80

 MP20/20


 マサイが飲み込まれ反応も消失した。


「コイツゥ、よくも仲間を殺りやがったなぁ!? ――カオル!」

「は~いよっと!」


 カオルの手から離れたナツミが巨大魚の真横に並ぶ。対する巨大魚は空中でターンし、再び水中に潜るつもりだ。


「逃がすかよ、秘奥義――ドラゴンクラァァァァァァシュ!」


 名前:ドラゴンタイガー・ナツミ

 Lv:3

 HP:220/220

 MP:60/70


 巨大魚が潜るより先にナツミの大剣がフル加速で直撃! 胴体を真っ二つにされた巨大魚が大量の血を噴き出し、湖へと沈んでいった。


「名無しの仲間、仇は取ったぜ!」(←マサイの名前を知らなかった人)


 それからナツミとカオルは満面の笑みで戻って来た。ふたつに分かれた巨大魚を運んでな。


「ほ~らよ、大漁大漁っと! こんだけ有りゃ1ヶ月くらいは食えるだろ」

「あ、ああ、ご苦労さんナツミ。それでその、大変言いにくいんだが……」

「あ? んだよダイチ、気分良く帰って来たってのに。それにギルマスや他の男連中は何だって顔が真っ赤なんだ?」


 いや、まぁ俺としても複眼ではあるんだが、さすがに教えてやらないと後に後悔するのは明白なんだ。


「ナツミ、水着……ズレてるぞ……」

「は? ズレてるって一体――」




「――イャァァァァァァァァァァァァ!」


 はい、シャウトいただきました。慌てて直すがもう遅い。バッチリと多数の男に自慢のデカメロンを見られてたからな。


「カオルーーーッ! 何で教えてくれなかった!?」

「何度も教えようとしたし呼び止めたよ~。けど上の空で聞いてなかったのはナツミの方じゃん!」

「うるせーーーっ! もう人前に出られねぇ~よ!」


 酒飲んだ次の日には忘れてるから大丈夫だろ。


「…………」スッ


 はい、ギルマスは一旦ストップ。嫁がいないからって手を差し伸べないように。


「でもさ~、これだけ大きいと食べるのに一苦労だよね~。保存出来るのかな?」

「は!? そ、そうだ、カオルに言われて思い出したぜ。生物は腐りやすい、すぐに氷結系のマジックアイテムで冷やさねぇと!」


 この後も切って砕いて詰め込んでと、いろいろやったのは言うまでもない。

 そして最終的にはクーラーボックスを100個も召喚する羽目になった。つまり金貨1枚分な。また余計な出費が……。


 金貨4枚

 銀貨24枚

 銅貨50枚


 登場人物の紹介


 名前:ドラゴンタイガー・ナツミ

 Lv:3

 HP:220/220

 MP:70/70

 性別:女

 年齢:24歳

 種族:人間

 属性:大剣3、地3、風2、格闘2

 備考:竜の鱗で作った鎧に虎の皮で作ったマントを身につけた女戦士。ジッとしているのが苦手で行動的、口より先に手がでる脳筋タイプ。三度の飯より魔物を狩るのが大好な巨乳お姉さん。

 注)中身はモン○ン大好きな若手OL。オフの日は1日中フレンドとモン○ンが恒例行事。大剣を担いだポーズはカッコいいのに名前はダサいとリスナーに突っ込まれるのはお約束。


ドラゴンクラッシュ:ドラゴンタイガー・ナツミの奥義。風属性で速度を上げ、地属性で威力を上げた状態で振り下ろす大剣技。この技なら硬いゴーレム相手でも打ち砕く事も出来よう。



 名前:カオル・ネコヤナギ

 Lv:2

 HP:130/130

 MP:390/390

 性別:女

 種族:エルフ

 年齢:自称18歳

 属性:風5、地3、弓3

 備考:人懐っこい性格で、聞かれてもいない事までベラベラと喋る陽キャエルフ。金髪で巨乳、加えてエルフ耳という萌え要素が揃い踏み、更にちょい天然なところは世の男を大いに魅了するだろう。

 注)中身は金髪のリアルJK。リア友とネトフレを足すと100人を越えるという噂あり。意外に頭も良い。


 ライジングスクリュー:カオルの所持する風魔法。対象を宙に打ち上げる魔法で、殺傷能力は強くない。


 ビットシェイバー:カオルの所持する風魔法。術者の周りに7つの球体を生み出し、強い害意を持つ相手を風の刃で攻撃する。害意が無くとも普通に触れると切れるので注意。



 名前:マサイ

 Lv:1

 HP80/80

 MP20/20

 性別:男

 年齢:25歳

 種族:人間

 属性:視力7、格闘3、弓3

 備考:裸眼での視力が20.0もあるバケモノ人間。100メートル近く離れてても近くに居るのと同じくらいハッキリ見えるらしい。

 注)中身は1人サバイバルが大好きな40代の男性VTuber。20代の頃からハマっており、今ではナイフ禁止やライター禁止などの縛りを加えたサバイバル生活を楽しむに至っている。


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