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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

クリスマスにおねショタするやつからショタを守る怪物

作者: 秋田リリ

クリスマスもう終わって正月だよ……。

 「わぁ、ありがとう!!お姉ちゃん!!」


 「たか君がいい子にしてたからねぇ~」


 私は今日、数日遅れて近所の子であるたか君とクリスマスパーティをしている。

 遅れている理由は、たか君が私と二人でクリスマスパーティをしたかったからだ。

 

 「ねぇ、お姉ちゃん……」


 「ん~、どうしたの?」


 たか君は人差し指をもじもじとしながら何かを言いたそうにしている。もしかしたら、愛の告白かもしれない。普段から私によく懐いていているし、たか君のご両親からも信頼してもらえている。それにたか君はお姉ちゃんと結婚すると両親にも私にも言っている。

 これが子供のいうことだと分かっているけど、嬉しいものは嬉しいのだ。ショタコンだということなかれ。私は子供が嫌いだった。子供といえば、うるさく騒々しくやかましい。つまるところ騒音だ。

 

 だけど、たか君と出会ったことによってその価値観が変わった。まず最初の挨拶でやられたのだ。純粋無垢な笑顔で元気に挨拶したのを見て思わず頭を撫でてしまった。たか君は元気だけど、うるさく感じない。たか君のご両親が共働きで夜も遅くに帰ってくるのを見て、よかったら面倒見ますよと提案したのはまさに英断だった。それから徐々に私に懐いてくれて私と結婚するというようになった。最初は冗談で流していたが、このまま誰とも結婚しなければいいのではと思い始めている。そんな未来の旦那様と今日のクリスマスパーティでおねショタしようと思っている。


 「あのね、その……が変になっちゃった!」


 「え、チソチソが変に!!」


 まさか、おねショタの定番である『チソチソが変になっちゃった』がリアルで聞けるとは!なぜ私は録音していないのか!!悔やまれるが、まずはチソチソを確認しよう!


 「えっと、どういう風に変なのかな?」


 お姉ちゃんのことを考えると固くなるとか大きくなるとかね!!


 「えーっとね」


 たか君は考えるより見せたほうが早いと思ったのか、すぐにズボンを下してしまった。

 っく、もじもじしながれズボンを下す仕草を見たかったのに!

 いや、それよりもたか君のチソチソだ!ありがとう、サンタクロース!ありがとう、聖夜!クリスマスは過ぎてるけど!

 さぁ、感動のご対面だ!


 「許さんで!クリスマスにおねショタするつもりやろ!この子はワイが守るんや!」


 そこにいたのは可愛い像さんチソチソではなかった。

 亀さんのところは目玉になっているし、釣り竿のところは血管のように細くなって至る所から触手が生えてるし、二つのドラゴン〇ールのところは昆虫の口が何個もある。

 クリーチャーだ。


 ・・・。

 ・・・・。

 ・・・・・。

 ・・・・・・。


 まじで変じゃん!!ていうか気持ちわる!


 「たか君大丈夫!?熱はある?咳は?鼻水は?頭が痛いとこか体のどこかが痛いとかない!?」


 「大丈夫だよ、お姉ちゃん」


 「この子を汚すやつは許さんでー!!」


 どうすりゃいいのよ!!まじもんのクリーチャーじゃん!!やばいやばいどうしよ……。


 「なぁ、姉ちゃん。この子に何しようとしたんや?あ?正直に言い?」


 怒ってるよ……。怖いよ……。関西弁だよ……。

 食べられたりしないかな。


 「あの、私のことを食べるとかしますか?」


 「はぁ?人を見た目で判断すんなや!ワイは草食や!そんなことはせん!」


 その見た目で草食かよ!肉食の見た目の癖に!!


 「いいから、この子に何しようとしたか言ってみ!」

 

 「……おねショタを、……しようとしました」


 「よういった!だがな、まだ早い」


 まだ早い?え、おねショタに理解あるクリーチャー?


 「おねショタってなに?」


 っく、首を傾げながら質問するたか君は可愛すぎる!!けど、クリーチャーの言っていることが気になる。


 「後で教えてあげるね!それでまだ早いというのは?」


 「クリスマス。特別な日をさらに特別にしたい。そう思うのは分かる。けどなぁ、おねショタは違うんや。おねショタは普段の日常であるからいいんや。家を開けがちな両親から信頼される近所のお姉ちゃん。雨の日に傘を忘れた帰り道、出会った近所のお姉ちゃんとこのままだと風邪を引くから一緒にシャワーを浴びる。お姉ちゃんの友達を見て、一目惚れする弟。おねショタはそういうのでいいんや。普段の日常で見れるおねショタこそ至高なんや」


 「私、たか君のご両親に信頼されてるけど」


 「それは分かっとる。クリスマスにおねショタをするのがダメなんや」


 「いや、クリスマス過ぎてるけど」


 「……ホンマか?」


 「ホンマ」


 私はカレンダーを指さす。そこには12月29日の日付。


 「クリスマスにおねショタはしないんやな。そっか……、それなら安心や」


 おねショタクリーチャーはうるうるしながら私に語りかける。


 「えっと、あなたはこのままなの?」


 「え、嫌だよお姉ちゃん!」


 「安心せい、ワイはクリスマスにおねショタをするやつからショタを守る怪物やねん。クリスマスにおねショタをしないならワイの役目はもう終わりや。もっとおねショタについて語りたかったが、……もう時間や」


 しんみりしながら言ってるけど、なんの感動もないからね。


 「じゃあな、たか君、ちゃんとお姉ちゃんや両親のいうことは聞くんやで」

 

 「うん!」

 

 元気に返事するたか君可愛い!


 「あんたには迷惑かけたな」


 「ええ全く、その通りだと思います」


 「っふ、安心せい。ワイはもういく。ほな、さよなら!!」


 クリスマスにおねショタをするやつからショタを守る怪物は最後にそう残し光の粒となって消えましたとさ。








 「お姉ちゃん!僕の……がない!」


 「え、チソチソがない!?」


 あのクリーチャーが光の粒になって上に消えていくのを見ていたら、たか君から衝撃的な一言が発せられた。そして、あのクリーチャーがいた場所を見ると次元の裂け目が出来ていた。たか君はショタからロリになってしまったのだ。私の未来の旦那様が!あんのクソクリーチャー!


 「どうしようお姉ちゃん……」


 「大丈夫よたか君。私はどんなたか君でも好きだからね」


 とりあえず安心させるためにたか君を抱きしめ頭を撫でる。まぁ。たか君がどんな子でも好きなのには変わらないんですけどね。てか、めっちゃいい匂いするんですけど。この匂いの香水発売されませんか?しません?そうですか。


 「でも、女の子になっちゃったからお姉ちゃんと結婚できないよ」

 「大丈夫よ、女の子同士でも恋愛はできるし結婚できる国もあるのよ」

 

 「ほんと、お姉ちゃんと結婚できる?」


 「もちろん!」


 









 おねショタはできなかったけどおねロリは出来た。

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