九相図殺人事件
「九相図殺人事件」
【作者】
うみふゆ 様
【あらすじ】
徳和大学大和田ゼミの九人が謎の失踪を遂げてから半月後、失踪した一人が都内で遺体となって見つかった。一人目の遺体を皮切りに次々と失踪者の遺体が発見される。警視庁との密約を経て捜査に協力することになった探偵恒河沙法律は、遺体が『九相図』に倣って遺棄されていることに気づく。
一つひとつ謎を解きほぐしていく恒河沙法律。しかし刑事部捜査一課の籐藤剛は、『狂人』なる前評判にそぐわない温厚な探偵に疑問を抱く。恒河沙法律とは何者なのか。そして九人の失踪に隠された真実とは――
【紹介文】
読後の醒めやらぬ興奮の中、この紹介文を書いています。
完全にアマチュアの域を超えた、これほどまでの完成度の作品が、なぜ埋もれてしまっているのか、僕には一切理解ができません。
人間が死亡し、腐敗していく段階を9つに分けて描いた仏教絵画「九相図」。一斉に失踪した9人の女性が、この「九相図」に倣った状態の死体となり、次々と発見されていくというストーリー。
この見立て殺人のアイデアだけでもものすごく面白いのに、読者の想像を超える仕掛けが幾重にも張り巡らされており、ストーリーが二転三転します。大胆かつ緻密です。
この一作で、僕は完全にうみふゆ様のファンになりました。
ミステリー好きの方は必読で。
【リンク】
https://ncode.syosetu.com/n6602gh/