寒い夜空の無窓館
「寒い夜空の無窓館」
【作者】
繰目来夏(猫派) 様
【あらすじ】
なんて事のない雪の日の旅行。それは、ほんの少しスキーを楽しむ程度で終わるはずのものだった。しかし、彼らの不幸は帰路にて起こる。
突然に遭遇した吹雪。
偶然に見つけた屋敷。
その場所で、彼らは不可解な事態に巻き込まれる。
自分では無いと、言うは易いが、証明が必要であった。
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この小説はセルバンテス様にも投稿しております。
【紹介文】
本格ミステリーにおいてもっとも大掛かり仕掛けが、いわゆる「館トリック」と呼ばれるものです。館の特殊な構造が、不可能犯罪を解くカギになっている「館トリック」は、読者に大きな衝撃を与えます。
この「寒い夜空の無窓館」では、奇抜な館トリックが使われています。
「無窓館」,つまり窓のない館というタイトルの時点で、館トリックの存在は警戒していたのですが、予想だにしないトリックでした。事件に関連がないように見えたものが、事件の核心にあったことが判明するくだりは見事の一言でした。
とても読みやすい文章で、主人公である姉弟の軽快なやりとりも楽しい作品です。
本格のエッセンスを気軽に味わうのには最良の一作です。
【リンク】
https://ncode.syosetu.com/n0495eg/