籠の鳥、堕ちた(完成Ver.)
「籠の鳥、堕ちた(完成Ver.)」
【作者】
児島らせつ 様
【あらすじ】
ようやく完成を見ました!
最後の最後に、世界がひっくり返るどんでん返し系ミステリーです!
ゴシップ雑誌ライターの皇京介は、ある日、新宿の事務所で何者かに刺されたうえ、財布を奪われる。運よく一命を取り留めた京介は、身の安全を確保するために居場所を転々と移動させながら、生活の糧を得るために、助手の孝弘とともに細々と仕事を再開した。
いっぽう、京介の妹で売れないアイドルである莉子は、兄である京介が刺されたと知り、ファンであり協力者であるコウ君の助けを得ながら、兄の行方を探していた。
そんなある日、京介は財布の中に忍ばせていた取材の極秘資料を材料に、犯人から脅迫される。犯人との取引に応じようとする京介と、兄を追う妹。そして、犯人の行方を追う田所刑事。
……という展開で話は進むが、最後の最後に、事件はまったく異なる構図だった事実が明らかになる。
【紹介文】
「小説を読もう!」の検索窓で、「推理」「完結済み」の条件で、「殺人」のワードを含む作品を漁っていたところ、見つけた作品です。僕が見つけた段階では、評価ptはたったの2ptでした。
この作品、めちゃくちゃいいです。
文章も読みやすいです。
これまで紹介していた作品は、本格寄りのものが多かったですが、本作は、1つの事件が様々な人物の視点から描かれるタイプのものです。
そして、あらすじにもあるように、最後に世界がひっくり返るどんでん返しがあります。
我孫子武丸の「殺戮にいたる病」のような大胆な叙述トリック。
僕がここで「叙述トリックがあるよ」と明かしていても、おそらく騙されると思います。
これほどのレベルの作品が埋もれてしまっているだなんて、やはりなろうミステリーの闇は深いですが、その分スコップし甲斐がありますね。
【リンク】
https://ncode.syosetu.com/n0454hg/