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無職な何でも屋 本当に何でも請け負います  作者: いねっしー
後継者動乱編
7/13

裏切り

「おいお前、それ自分で食べろよ」

 首に短剣を突きつけたまま、ハンバーグを突き刺しているフォークを奪い取ると、メイドに向ける。


「私に、食べろと?」

「おいおい、年で難聴か?」

「お戯れを!」

 メイドはフォークを向けた手を弾いて、彼を蹴り飛ばす。


「っく、いきなりかよ!」

 なんとか受け身を取り、止まる。


「スエル様! タツヤが叛逆を!」

「[遍くは星の導き 重なれ魔力よ アクア・バレット]!」

 スエルはメイドに手を向けて、水の魔弾をぶっ飛ばす。


「っ⁈ 懐柔済みか! 貴様ら! いつ気づいたァ!」

 スエルの放った魔弾はメイドに命中すると、メイドの外見は溶けていき中から別人が現れる。


「残念だったな、三下!」

 短剣を構えてスエルの前に立ち、叫ぶ。


「いつからですか?」

 メイドから現れた明確な敵は、黒い服に黒いローブを纏っていた。


「三つだ、お前が偽物だと思った理由は。まずはお前が来た時影魔法を使った。あれは太陽がないと使えないが、最初にあった時にお前が使ったものはただの転移魔法。転移の方が影よりも楽なのに、わざわざ影魔法を使ったお前に疑問を感じた」

「それで、私が入れ替わってると?」


「二つ目。俺が最初に年増って言ったらめっちゃ怒られた。だがお前は全く気にしていなかった、人ってのは一日で変わるもんじゃないだろ?」

「そんなの……」


「ああ、違和感程度だ。だから証拠に欠けていたが……」

 彼はそう言いながらスエルを指差す。


「三つ目。お前明らかに胡散臭いんだよ」

「え?」

 三つ目の乱雑な理由を聞いて、スエルが耳を疑い見上げる。


「ま、とにかく、お前が黒幕って事で良いな?」

「ええ、私が貴方を殺して王女も殺せば全て終わりで良いわよ」

「そうかい」


 その場を駆け、短剣を握った右手を流れる様に繰り出す。

「[天啓の命により 汝らを捉えん アース・クリエイト]」


 繰り出された短剣を回避しながら、敵は部屋の中に土の壁を形成する。

「退路を断ったつもりか?」

「ええ、貴方たちのね」

「誰が逃げるか、なめんなよ」


 握りしめる剣に力を込めて、敵を見定めた。

なんか間延びしたので前編と後編に分けました

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