道中戦闘
螺旋迷宮四階層。
「——っ! はあっ!」
モンスターの爪を短剣で弾いて蹴り飛ばす。
「シュウさん! [舞い散る光よ 我が行く先を包みたまえ ライト・スピアー]」
パメルがその手に光を宿して、シュウの背後に忍び寄る敵を刺し穿つ。
「良くやった!」
殴り飛ばした敵を短剣で追撃し、切り倒す。
「シャァァァァァァ!」
足元に現れたムカデのような獣が、シュウに襲いかかる。
「舐めんなよ!」
ムカデの様な獣はシュウの足を噛みちぎらんと襲い掛かるが、その寸前でムカデを踏み殺す。
「お、お強いですね……」
「ん、ああ、まあな」
「しかし……」
「ああ、確かに四層程度の強さだが、それにしては強い」
短剣に付いた血を拭いて、腰にしまう。
「で、四層の付近だが……あれ? あのアホはどこ行った?」
シュウが周りを見渡すと、そこにスエルはいなかった。
「ど、どこに行ったので——」
「助けてー!」
パメルの声を遮ってスエルが叫ぶ。
「はあ、これだから連れて行くのは反対だったんだ」
シュウは頭を掻きながら、ため息をつく。
「おいスエル、お前固有魔法持ってるよな?」
「今関係ある⁈」
スエルが逃げまどいながら叫ぶ。
「いやだからさ固有魔法があるなら魔力あるよな? お前魔法の練習とかしたことあるか?」
「あるよ! 一応何個かできるけど!」
「じゃあ大丈夫だな」
「……え⁈ 自分で倒せって⁈」
「あの、大丈夫でしょうか……」
パメルが逃げ惑うスエルを心配して言う。
「大丈夫だろ、あのアホは意外とキモが座ってるんだよ」
「は、はあ……」
「あーもう! 自分でやればいんでしょ!」
スエルが逃げ惑いながら振り向いて、右腕を前に出す。
大丈夫大丈夫! 多分失敗してもシュウが助けてくれる!
「[遍く星の導きよ 我に炎を示せ フレイム・バレット]」
スエルがギリギリで炎弾を放って、直前でモンスターを倒す。
倒されたモンスターはスエルの目前で弾け飛ぶ。
「し、死ぬかとおもた……」
「な、凄いだろ?」
「え、ええ」
「え? あれ? 先行かないでよ!」
先に進んだ二人に、スエルが急いで着いて行った。




