第四層
攻略目標。
それは冒険者協会が制定する全ての冒険者に課せられるノルマ。
攻略に貢献すれば多大な報酬が約束されるが、そこで出た死者に関して冒険者協会側は一切責任を負わない、そんなシステムだ。
懐かしいな螺旋迷宮、最後に来たのは……ああ、薩摩揚げだっけか? あのチームを殺した後か。
「さて、とりあえず近くの螺旋迷宮の入り口がある遺跡まで来たわけだが……」
遺跡の入り口付近で、先ほどからずっと気になっていた事を言うために振り向く。
「なんで付いてきたんだよ、スエル」
そう語りかけるとまるで、何でついてきちゃダメなの? と言わんばかりの表情で首を傾げて……
「何でついてきちゃダメなの?」
と言った。
「何でってな、お前戦闘力皆無だろ」
「そうだけど……でもほら、私[真偽勘破]があるのよ!」
「その固有魔法戦えないだろ……」
「——え⁈ 固有魔法を持ってるんですか⁈」
二人の会話を何と無く聞いていたパメルは、驚いて聞き返す。
「え、ええ、まあね」
少し嬉しそうに言うスエルが言う。
「まあとにかくだ、固有魔法を持っててもお前はは連れてけない」
「むー! じゃあもし私が家にいる時に襲われたらどうするのよ? 助けに来れるの?」
スエルは口を膨らませながら言う。
「……あー、分かったよ一緒にこい。もうなんか面倒くさい! で、見た感じミナリは悪くないようだが、何回層でやられたんだ? やはり深層か?」
螺旋迷宮は各階層ごとに分かれており、現時点での最深部、は地下三十七階層、深層とは地下三十階層より下を指す。
「それが、その……」
歯切れ悪くなる様子に、少し不安が先行する。
……やっぱり深層か、スエルを守りながらは厳しいが、まあ大丈夫だろう。
「一応私たちは深層の三七階層を目指していたんです、実力ももちろんあります、それで、少し予想外の出来事があったので、三十五階層から引き返したのですが……」
「だから、何階層でやられたかって聞いて……」
「……四階層です」
「っな、四、階層⁈ も、もの凄い上層じゃないか!」
おかしい、三十五階層まで行ける人間が、四階層、だと?
「油断してやられた、わけじゃないんだよな」
パメルは静かに肯定した。
なんか王国動乱編の頃とキャラがブレてるので言い訳を一つ。
スエルはこれが素です。
今まではずっと猫かぶってました。
シュウもこっちが素です。
今までは………カッコつけてました。
スエルと一緒にいてメッキがはがれてます。
スエルはずっとこのままでしょうが、シュウは恐らくチャンスがあればまた戻ります。
……いいわけじゃないですよ。




