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魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~  作者: 空地 大乃
第三章 マゼル学園入学編

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第414話 魔力0の大賢者、円卓騎士の宴亭で食事を摂る?

 フェング先生の計らいもあって無事、全員で店に入ることが出来た。店内は僕たちが来たことで満席になっている。

 

 円卓騎士の宴亭というだけあって席は全て円卓だ。僅かな汚れも感じさせない白いテーブルクロスが掛けられていて清潔感を感じさせる。


 僕たちは二つの円卓に分かれて座ることになったのだけど――


「ま、マゼルの隣に私が」

「ずるい! ビロスも隣がいい!」

「ウフフ、こればかりは譲れませんわ」

「姫様、風の精霊王を出して一体どうなさるおつもりですか」

「マゼルの隣は私が、あ、ありえるのです!」

「マゼル~隣いいかな?」

「うん。勿論いいよ」

「じゃあ俺とネガメはこっちでいいか」

「えっと、いいのかな?」

「「「「えぇッ!?」」」」


 アダムに先ず声をかけられて僕の席の両隣にはアダムとモブマン、モブマンの隣にはネガメが座ったね。すると何故かアイラやビロス、アリエルとイスナの表情が暗くなったような?


「料理が、た、楽しみですね」

「うん。どんな味かな~」


 そしてドクトルはフェング先生側の円卓にハニーと座っていたね。なにか凄く嬉しそうだし良かったよ。


「それにしても本当に人気なんだな」

「流石は三店舗目というだけあるよね」


 席についた後、アズールはどこか意外といった顔を見せていてドクトルは目を丸くさせていた。客層は二十代から四十代の男女が多い感じかな。


「こちらのメニューをどうぞ。お決まりになりましたら呼び鈴をお使い下さい」


 水とメニューを持ってきてくれた店員が説明してくれた。円卓の上には確かに呼び出し用のベルが置かれているね。


「マゼルは何にするの~?」

「う~ん、そうだね」

「お、おい。サラダが銀貨五枚とか書いてあるぞ。ホラホラッ!」

「モブマン、恥ずかしいですから声をもっと抑えて」


 メニューを見ながら皆が頭を悩ませていた。金額面を気にしているのもあるのかも。確かに高級感はあるね。


「折角こうして一緒になれたのだからな。ここは(やつがれ)が出すのである。好きな物を注文すると良いぞ」

「神降臨!」

「マジか! だったら遠慮せず頼むぜ」

「ちょっとあんた恥ずかしいわよ。先生デザートもいいですか?」


 フェング先生の発言でモブマン、アズール、メドーサも喜んでいるけど、なにか申し訳ない気も――


「先生、本当に良いのですか?」

「構わぬよ。皆の喜ぶ顔が見れるのは(やつがれ)としても嬉しいのでな」


 フェング先生がニコニコと笑顔で答えた。結局僕たちは先生のご厚意に甘える形となった。

 

「――この黒騎士の晩餐を全員分」


 すると近くの席からの声が聞こえてきた。あれ、でも――


「どうかしたのマゼル?」

「いや、黒騎士の晩餐なんて、メニューにあったかなって思って?」

「う~ん、確かに見当たらないかもね」

「――裏メニューなのかもしれない。店によってはそういうのもあるらしいから」


 アイラがそう教えてくれた。裏メニューか。常連だけが知ってるメニューって感じなのかな。


 何かちょっと気になったけど、僕たちはそれぞれ注文した。料理が来るまでの間、フェング先生とも話したりして待ったのだけど、暫くして料理が運ばれてきたよ。


「これが人気の店の料理なんだね」

「確かに見た目は美味しそうだな」

『……ガルゥ』

『ピィ……』

『ちゅ~……』

「あれ? 何かシグルとメーテルの様子が……」

「ファンファンもです。何か嬉しくなさそう? ありえない? いえありえる?」


 運ばれてきた料理を前にしてシグルとメーテル、それにファンファンが微妙な反応をしていた。勿論それは多くの人には視えてないのだけど、この匂いは……まさか!


「この料理は食べちゃダメだ!」


 気がついた時、僕は思わず声を張り上げていた。僕の大声で他の席のお客さんも食べる手を止めてこちらを見ていた。それは他の皆も一緒だけどね――


「おいおいマゼル一体どうしたんだよ?」

「ごめんね皆。だけどこの料理から感じたんだ。食べては危険な物が入ってるってね」

「ふざけるな!」


 僕が注意を呼びかけると同時に、怒声が店内に響き渡った。そしてドシドシと大きな足音を立ててこっちに向かってきたのはあの店主だった――

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