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魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~  作者: 空地 大乃
第三章 マゼル学園入学編

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第400話 魔力0で最強の大賢者、魔法戦の試合を見る

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

 マネリアとガロンの試合が始まった。すぐにマネリアが魔法を行使したのだけど結構特徴的な詠唱だったよ。


 その直後からガロンの動きが変わった。ガロンは最初は肉体を強化して素早い動きで翻弄しようとしていたのだけど、動きが徐々に鈍くなっていったんだ。

 

 今マネリアはリングの端に追い詰められているけど、肝心のガロンの動きが進まない。


「グギギギギッ! 何故だ、何故俺の体がこんなに重たいのだ」

「これがうちの魔法や。貸し付けた魔力に対して利息として重さが増えているんやな」


 マネリアが説明した。自分の魔力を相手に貸すなんて一見不利になりそうだけど、その代償に相手に何かしらの負担を背負わせる魔法なんだね。


「くそ――ウッォォオォッッォォォオオ!」

「おお! この状況でそこまで動けるなんてあんさんすっごいなぁ。でもなぁ、残念解除や」

「は? ウォッ!」


 マネリアが魔法を解除するとガロンが勢いよく前に飛び出した。マネリアがスッと避けるとガロンはそのまま場外の外に飛び出して転倒してしまう。


「場外! 次鋒戦はマネリアの勝利とする!」

 

 Dクラスの先生がマネリアの勝利を伝え試合が終わった。これはマネリアの作戦勝ちだね。重みを与えて動きに制限をかけておき、ガロンの力が一番こもった瞬間を狙って魔法を解除したんだ。


「す、すまんみんな」

「ドンマイ」

「き、気を落とさないでください! ガロンくんは頑張ったと思います!」


 申し訳無さそうに戻ってきたガロンを皆で励ました。勝負事だからね。絶対に勝てるわけではないのだし気持ちを切り替えていけたらと思うよ。


「よっしゃ! 安心しろガロン。俺が次に繋ぐぜ」

「頼んだぞアズール」


 ガロンに肩を叩かれ中堅のアズールがリングに上った。Dクラス側から出てきたのは金髪の男子、ライジだった。


「やれやれZクラスなんか相手じゃ勝って当たり前だっての」

「お前か。丁度いい。さっきからテメェの態度にはイライラしていたんだ」


 ライジの発言にアズールが挑戦的な笑みを零していたよ。さっきまでのライジの発言にはアズールにも思うところがあったのかもね。


「フンッ。アズールだったか。お前のことは知ってるぜ。自分の魔法で自分に火を付けて熱がるバカがいるってもっぱら有名だからな」

「そうか。お前は俺に喧嘩を売ってるんだな。よくわかったぜ」


 アズールの気が立っているのがこちらから見ていてもわかる。アズールは感情が高ぶるとライジの言うように体が発火してしまうようだから気を付けないといけないかもね。


「中堅戦開始だ」


 試合開始の合図と共にアズルが飛び出した。距離を詰めながら詠唱する。


「染め上げる朱、唸れ業火、赤腕の一撃――」

「爆ぜる地面、仕込む脅威、炸裂せよ衝撃――」


 ライジも詠唱を始めた。魔法戦だから当然両者とも魔法で決めようとする。


「フレイムナックル!」

「トラップマイン――」


 アズールの右腕が燃焼した。でもこれは感情の高まりによるものじゃない。魔法の効果だね。一方でライジも魔法を行使したけど、一見すると何も変化がなさそうだけど――そう思った直後ライジに向けて疾駆していたアズールの足元が爆ぜた。


「グォッ!」

「ハハッ、引っかかったな。俺の地雷魔法に!」


 ライジが笑い声を上げた。地雷魔法、それが彼の魔法か――

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