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魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~  作者: 空地 大乃
第三章 マゼル学園入学編

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第393話 魔力0の大賢者は、ゴーレムに逆襲される?

「――負けましたわ。まさかここまで立て直すなんてやりますわね貴方」


 Zクラスの勝利が告げられた後、イスメリアが僕に声を掛けてきた。どうやらイスメリアに認められたようだよ。


「ありがとう。僕たちもいい勝負が出来たと思っているよ」

「そうだね。僕も後ちょっとだったんだけどしてやられたよ」

「マゼルがいなかったら危なかったかもね」


 ドクトルとメドーサはBクラスの強さを実感したようだね。僕も正直危なかったよ。


「マゼル。さっきはありがとう」

「ちゅ~」


 アリエルとファンファンも近づいてきてお礼を言ってくれた。


「マゼルお前何かしたのか?」

「ハハッ、そんな大したことはしてないよ。アリエルが頑張った結果だからね」

「マゼル……」


 アリエルの瞳が潤んだ。あれ? 僕何かしちゃった?


「えっと、何か悪いこと言っちゃった?」

「違う違う! そうじゃなくて」

「貴方、さては鈍感ね」

「そうなんだよねぇマゼルは本当鈍感」

「女子からもそう思われていたんだな」


 アリエルになにかしちゃったかなと慌てる僕の側でイスメリアとリミット、それにガロンが何か話していたね。気が動転しちゃってよく聞こえなかったけど……。


「今回は負けましたが、次の試合では勝ってみせますわ」

「うん。楽しみにしてる。アリエルとの連携も良かったし、クラスメート同士仲もよさそうだったしね」


 僕がそう伝えると、イスメリアがアリエルの方を見た。


「――そうね。今日の試合は認めて上げてもいいですわよ」


 イスメリアの言葉でアリエルの顔がパァ~っと明るくなった。良かったこれで今後は仲良くやれるかもね。

 

「おいお前ら、いつまでも喋ってないで試合が終わったらとっとと行くぞ」


 イロリ先生から声が掛かった。試合が終わったら僕たちも旧校舎に戻らないとだからね、て、あれ?


 何か妙な気配を感じて振り返ると、起動停止していたゴーレムたちがピクッと動き、かと思えば六体のゴーレムが一斉にこっちに向かってきたよ!


「お、おいどうなってるんだこれ!」

「ゴーレムが襲ってきたぞ!」

「まさか、暴走しているの!?」

 

 ユイル先生が緊迫した声を上げた。どうやら想定外の動きのようだね。


「キャァアア!」

「イスメリア!」


 一体のゴーレムがイスメリアに襲いかかりアリエルが正面に立った。イスメリアを守ろうとしているようだね。だけど咄嗟のことで詠唱も出来ていない。


「ハァアアァアアアアア!」


 僕は二人とゴーレムの間に割って入り襲ってきたゴーレムに拳を浴びせた。ゴーレムが粉砕されて倒れる。


「ふたりとも大丈夫?」

「大丈夫です。流石マゼル! ゴーレム退治もありえます!」

「ちゅ~!」

 

 うん。よかった無事みたいだね。


「マゼル! まだ終わってないぞ油断するな!」

 

 アズールの叫び声、今度は二体のゴーレムが同時に僕に襲いかかってきてるね。


「悪いけど止まってもらうよ」

 

 体内の電気を拳に集束させてゴーレムを殴った。電撃が隣のゴーレムにも連鎖して二体が煙を上げて動かなくなった。



「こちらも終わりましたとお伝えします」


 メイリアの声がした。見ると他の二体のゴーレムはメイリアが倒してくれたみたいだね。そうなると後一体だけど、あ!


「先生!」


 残りのゴーレムがイロリ先生に向けて拳を振り下ろしていた。


「たく、面倒クセェ」


 だけど先生が面倒くさそうに呟き手を翳すと、ゴーレムの体に透明感が増していき――


「――放て突き出す鉄杭、メタルパイル!」


 続いてユイル先生の詠唱が響き渡り、かと思えば上空から降ってきた鉄杭がゴーレムに突き刺さり砕け散った。


 先生たちは流石だね――ゴーレムに襲われてもなんてことがないように対処していたよ。とにかくこれでゴーレムの暴走は静まったね――

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