表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~  作者: 空地 大乃
第三章 マゼル学園入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

341/502

第339話 魔力0の大賢者は全校集会を終える

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

 王国では冒険者登録されていたけど、この魔法学園都市でどうかはわからないけどね。


 どちらにしても、もし冒険者として活動することがあるとしても学園の定めたルールに則ってやろうとは思うけどね。


「一部のクラスには血の気が多い生徒がいるようだからな。見習いとはいえ冒険者として活動出来るようになったら存分に力を発揮すると良いだろう。もっともやりすぎて迷惑を掛けられては困るがな」


 周囲がドッと湧いた。今の話は僕たちに対しての皮肉が籠もっている気がしたよ。


「何だか馬鹿にされてる気がして気分が悪いね」

「うむ……」

 

 ドクトルとガロンも顔を曇らせていた。他の皆も似たような気持ちだと思う。


「フンッ。だったらしっかり冒険者の仕事ってのをこなして見返してやればいいだけだろうが」

「あらアズールにしてはいいこと言うじゃない」

「うん。アズールにしてはね」

「玉にはいいことを言うものだな」

「よしわかった喧嘩をうってるんだな」

「まぁまぁ」


 皆が言いたいことを言った結果、アズールがムッとしていたけど抑えて貰ったよ。


「――これにて今回の全校集会は終了とする。後輩にあたる特別学区の生徒も含めて今後も向上心を持って取り組んでくれたまえ」


 こうしてリカルドの挨拶で締めくくられ全校集会は幕を閉じた。クラスごとに会場を後にする。一年でZクラスの僕たちは最後となった。


「先生これからどうするんですか?」

「あん。適当に戻るぞ」


 メドーサに聞かれイロリ先生が答えた。確かに午前中の授業があるだろうから旧校舎に戻るしかないよね。


「先生。それなら食堂にお昼を買いに行っていいですか?」


 リミットがお腹を押さえて質問した。まだお昼には早いから旧校舎に持ち帰ろうという考えなようだね。


「――だったらお前らは勝手に戻ってこい。面倒事は起こすなよ」


 そう言い残してイロリ先生が先に戻ってしまったよ。僕たちだけ残されたわけだけどね。


「あの先生協調性なさすぎない?」

    

 そう言ってメドーサが目を細めた。


「本来ならすぐに戻るべきだとお答えします。私も先に戻りますと考えを述べます」

「えぇ! メイちゃん一緒に買いにいかないの?」

「私には関係ないことですからとお答えします」

「……私も戻る」

 

 そしてメイリアとシアンも先に帰ってしまったよ。


「付き合いわるいわね」

「まぁ本来なら戻るのが正しいのだろうけどな」

    

 不満そうなメドーサにガロンが指摘していた。


「でも、買い物していいなら私もシグルとメーテルの食事を購入しておきたいです」

「許可はもらったからね。それにまだ休み時間だから今のうちに購入しておくのがいいかもね」

 

 アニマがシグルとメーテルを撫でながら買い物を希望した。ドクトルも言っているけど休み時間ではあるからね。


「じゃあ急いで食べ物を確保しよう!」


 リミットが声を上げて皆で食堂に向かうことになったんだけど、この気配―― 


「ごめん。その前に僕お手洗いに行ってくるよ。皆先に行ってていいから」

「おう。何だクソか?」

「アズールあんた本当にデリカシーがないわね」

「あはは……」


 そして皆と別れてから僕はさっきから僕たちに向けて殺気を放ってる相手の下へ向かった。


「一体どういうつもりですか? 先輩」

「ハハハッ。やっぱり気づいたか。流石だなぁ後輩」


 そこにいたのは遊園地でも会ったギャノンだった。どうやら僕が気づくのを想定して殺気を向けていたようだね。一体何の目的があるのか――

コミカライズ版単行本最新7巻が好評発売中です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ