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魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~  作者: 空地 大乃
第三章 マゼル学園入学編

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第325話 魔力0の大賢者、目立ってたらしい

「確かに遊びに行くのは自由だ。だがお前ら昨日は遊園地で魔獣相手に随分と派手に暴れたらしいな」


 全員を見回すようにしながらイロリ先生が言った。もしかしてと思ったけどやっぱりその事だったんだね。


「むぅ、確かに昨日は魔獣を止めようと動いたが――」

「で、でも先生! そうしないと被害が大きくなってしまうし……」


 先生の言葉にガロンとアニマが反応した。確かに昨日は緊急事態だったしどうしても体が先に動いてしまった部分もあるよ。


「俺たちは魔獣を止めたんだぜ? それなのに何が問題なんだよ」

「そうよ。何なら感謝状でももらいたいぐらいよ」


 アズールとメドーサが先生に文句を言った。それを見た先生が嘆息する。


「だとしても学生のお前らが動くと色々面倒なことになるんだよ」

「ですが先生、魔獣が暴走していて来ていた来場者もパニック状態でした。だから少しでも助けになればと思って皆も動いてくれたと思うのですが」

「マゼルの言うとおりだと思う。僕も間違ったことはしていないと思います」

「そうだよ。それとも先生は皆を見捨てておけばよかったと言うの?」


 僕の意見に賛同する形でドクトルとリミットも追随してくれた。それに大して先生の反応は――


「別に何もするなとは言ってない。お前らのやることにいちいち口だって出すつもりはない。だがな、やるなら目立つな! 今もいったように面倒なことになるだけなんだからな。魔獣を止めるならマスクでも装着して学生ではありませんとでも書いておけ!」  


 えっと、そっちの方が目立つような……。


「全くお前らがいかにも学生ですって顔で活動するから、朝から問い合わせがきてやがんだよ。リカルドもその対応に追われる形で俺も呼び出されたわけだ。たく面倒なことこの上ない」

「えっと、それはクレームが入ったということなんですか?」

 

 気になって聞いてみた。昨日の反応見るに喜ばれていたとは思うんだけど……。


「詳しくは知らん。興味もない。だが面倒なことにリカルドがお前らも呼んでこいと言ってるんだ。だからお昼には本校舎につれていくからな。はぁ面倒だ」


 先生が後頭部をさすりながら愚痴るように言ったよ。ふぅでも理事長がね……。


「……全員参加?」


 ふと、シアンから質問が飛んだ。そうかシアンは遊園地には行ってないもんね。


「全員だ。メイリアもな」

「……先生がそう言うなら従いますとお答えします」


 メイリアが答えた。メイリアも結局昨日は遊園地に来てくれていたんだよね。


「でも先生。シアンは昨日私たちと一緒じゃなかったし魔獣の件には関わってないんだよ」


 先生に向けてリミットが意見する。確かにシアンは寮に残っていたからね。


「だとしてもだ。連帯責任という形で問われるんだよ。お前らも今後の為に良く覚えておくんだな」

「シアンちゃんなんだかごめんね」

「……別に、いい」


 リミットが謝っていたけどシアンは納得してくれたみたいだ。とばっちりを受けた形で確かに申し訳なくもあるけどね……。


 とにかく僕たちはお昼になってから理事長に会うために本校者に行くことになったんだ――

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― 新着の感想 ―
[気になる点] この学園都市じゃ預かってる他国の王族貴族の子供を 自分達の管轄するレジャー施設での不祥事で荒事に関わらせた事より 学生関与の事柄の方が重要なのか? [一言] こんなまともな教育どころか…
2023/11/19 12:25 クウノスキー
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