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第294話 魔力0の大賢者、昼食後に遊園地?

 戻った後、妹のラーサから心配そうにどこに行っていたのか聞かれたけど、答えは、気になることがあったから、と返す程度に留めておいた。


「とにかく腹減ったし集合場所に行ってからお昼にしようぜ」

「おう! 腹減ったな!」


 アズールがお昼に触れるとモブマンがアズールの肩に手を置いて同調していた。


 アズールとモブマンいつの間にか仲良くなったんだね。


 元々モブマンもネガメも気のいい性格だから友だちも出来やすいと思うんだよね。


「うんうん。やっぱり腹ごなしは必要だよね」

   

 リミットもお昼と聞いてテンションが上ってそうだよ。


 そして僕たちは待ち合わせ場所に先ず向かって皆と合流。


「あら? 結局杖は買わなかったのね」

「ちょっと今日は決められなかった感じで」

「ま、そうすぐに決めるものでもないだろうしな」


 メドーサやガロンと話した後、お昼を食べるためにレストランに向かって皆で食べた。

 

「ふぅ。お腹一杯」

「お前、本当よく食べるな」


 リミットの食欲にアズールが目を細めていた。なにせ何枚もの皿が積み重なっているしね。


 見ていて気持ち良いぐらいの食べ方だったよ。それでいてリミットは食べ方が綺麗なんだよね。


「……この後は皆で魔導遊園地に行くということでいい?」

「ビロス遊園地楽しみ~!」

「遊園地に行くことはありえるのです!」

「ちゅ~♪」

「お兄様。面白そうですね」

「うんそうだね」


 ラーサの機嫌がとてもいいよ。遊園地が楽しみなんだろうね。僕も初めてだし気持ちはわかるよ。


「大賢者様。遊園地は是非私と一緒にまわりましょう!」

「え? え?」

 

 フレデリカから誘いを受けてしまったよ。結構ぐいぐい来るから戸惑ってしまうよ――


「フレデリカ。先輩にあまり迷惑を掛けるものではないのだよ」


 グリンがフレデリカに向けて言った。


「私は迷惑を掛けるつもりなどありませんわ」

「先輩は人気がある。それなのに独り占めなど出来るわけがないのだよ。全く困ったものなのだよ。先輩この子の事は気にしなくて良いので」

「ちょ、勝手に話を進めないでよ!」

「アイラ先輩。どうですか? この僕と一緒にまわるというのは」


 フレデリカとグリンが話している隙にシルバがアイラに話しかけていたよ。


「皆で一緒に行く。その意味わかってる?」

 

 だけどアイラの対応がキツイ。目つきも凄く険しいよ!


「えっとそれはそうですが、ちょっとぐらい」

「意味、わかってる?」

「は、はい。ごめんなさい……」


 結局アイラの眼力にシルバが耐えられなかったようだよ。


「こえぇ。アイラは本当マゼル以外に厳しいよな」

「寧ろアイラを口説こうとする勇気が凄いです」


 モブマンとネガメがそんなことを話していた。二人のアイラのイメージって……。


「うふふ。マゼル様に向かって後輩という立場でありながら随分と馴れ馴れしいですね~」

「イスナ様。店が氷漬けになってしまいます。落ち着いてください」


 何故かイスナの座ってる椅子が氷漬けに! 氷の精霊が見えるし!


 ふぅ。とにかくお昼も食べ終わったし僕たちはいよいよ魔導遊園地に向かうことにしたんだ――






◇◆◇

sideクラーク


「あの連中はここに入っていったな。はは、随分と子供っぽい奴らだな」

「そ、そうですよね。だからもう帰りませんか?」

「あん。何ふざけたこと言ってんだ。本当に殺されたいのか?」

「ヒッ!」


 うぅなんだってこんな事に。ただでさえ怪我してるってのによぉ。一体こんな危ない奴が遊園地まで来て何の用があるってんだ――

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