7/8
家族
幼い頃から家族同然に仲良しの男女二人。
その関係から卒業したい男の子。
俺は今日、幼馴染みのあいつと幼馴染みを卒業するつもりだ。
あいつだって俺の事をきっと異性として見てくれている。
「栞、俺と付き合ってくれ」
「ご免、隆、私、貴方の事は家族としか思えないんだ」
こうして俺は振られた。
だが諦めるつもりはない。
再チャレンジだ。
「栞、俺と付き合ってくれ」
「ご免、やっぱり家族にしか思えないんだ」
「爺ちゃんと婆ちゃん、またやってるよ」
「仕方ないのよ、あれがあの二人の愛情確認なんだし」