いざ!決戦!?(そして、最終回)
僕達は、食屍鬼の前にいた。
食屍鬼は、高い再生能力があるから、
「気をつけなよ」と、刃に言われた。
食屍鬼を倒す為に戦う。
僕は、走った。ダッ!ダッダッダッダッ。
「おい!」と、刃の声が聞こえたが。走った。
殴った。バンッ!!霊力を込めた為か?食屍鬼の顔が吹っ飛んだ。だが、2秒で再生。プシュッ!
そして、また、殴る。バンッ!再生。殴る。バンッ!
このように、連続で、殴った。20回くらいかな?
殴り続け、遂に再生出来なくなり、消えた。
そうだ、食屍鬼にも、限界があると考え、殴り続けたのだ。
流石に、刃に引かれたが。ショック。
そしから、僕達は、いつも学校で会い、時々、一緒に戦った。
式神も使えるようになり、僕は、あれから、かなり成長したと思う。
そして、3年くらい経ち、高校生になったのだ。
◆
そんなある日だった。
「式神!炎の章!!爆炎」
と、いつもの様に、1人で悪魔を倒していた。
すると、パチパチパチと。どこからか拍手が聞こえてきた。
「誰!?」
「素晴らしいですね…。零さん。」
その者は、女性だった。
黒の長髪で赤いチャイナドレスを着た、モデル体型の美人だった…。
「誰なの?」
「名乗ってませんでしたね。私の名は、天童 春麗。
「あなたが、よく知っている、刃の師匠ですよ…。」
「刃の師匠!?」
「ええ。師匠ですよ。少しだけ稽古してあげましょう…。」
「願ったり叶ったりね。是非、刃の師匠と相手したかったからね! 」
「フフフ。威勢はいいわね。来なさい…。」
「望むところだ!
「式神!炎の章!業火炎!!」
と、天童春麗に向かって、炎が噴き上がる。
その炎は、直ぐに、天童春麗を包んだ。
しかし、その炎の中に、人影が動く…。
「無駄よ…。」
と、天童春麗が僕に、向かってきた。
物凄いスピードで…。
「式神!地の章!絶壁!!」
と、物凄く高い壁を作ったが…。
天童春麗は、それを軽く乗り越えた。
「式神!風の章!旋風!!」
と、空中にいる天童春麗に向かって、強い風を浴びさせた。
だが、僕が作った壁を蹴って、その風を難なく避けた。
僕は、直ぐに後ろを向くが…。
「チェクメイトですよ。かわい子ちゃん…。」
と、首元に刀を向けられた。
「どうやら、そのようだね…。」
僕は、悔しかった。
負けることは分かっていたが…。
とても、悔しかった。
なぜなら、全くダメージを与えられなかったから…。
でも、それ以上にある気持ちが粘えた。
その気持ちは…。
「僕を師匠にしてください!」
天童春麗の師匠に、なりたかったのだ…。
結局、師匠にはしてもらえなかったが…。
時々、稽古をしてくれると約束してくれた。
ついでに、刃のことも教えてあげるとも、言ってくれた。
「それでは、帰りますね。かわい子ちゃん…。」
「約束守ってくれよ!春姉。!」
「そちらも、刃には内緒で頼みますよ…。」
こうして、この物語は幕を閉じたのだ。