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桂花END3~日常~


さらさらさら


柔らかな日差しの中、一刀は愛娘の鞘花と共に小川へと散歩に来ていた。


「ねえととさま。さや、おひるねしたい」

「ん、じゃあお城に帰ろうか?」

「うんう、ここでおひるねする。ねえととさま、こもりうたをうたって」

「子守歌?鞘花はもう赤ちゃんじゃないだろ」

「だってさや、ととさまのこもりうたがだいすきなんだもん♪」

「でも、帰らないとかかさまが心配するぞ?」

「ううっ、グスッ」

「うっ……し、仕方ないな。鞘花は本当に甘えん坊だな」

「えへへ、あまえんぼうでいいもん、ナデナデもして」

「はいはい、まったく」


ナデナデ


「えへへ」


       



         ♪さ~らさら、さ~らさら、


          小川のせせらぎ、


          ちゅ~んちゅん、ちゅ~んちゅん、


          小鳥が歌う、


          ひゅ~うひゅう、ひゅ~うひゅう、


          そよ風ふいて、


          き~らきら、き~らきら、


          木漏れ日光る、


          森の木陰でぼくたちは、


          仲良く一緒にあそんでる、


          動物たちも駆け回る、


          に~こにこ、に~こにこ、

          

          みんなは笑顔、

        

          ぽ~かぽか、ぽ~かぽか、


          暖かい日ざし、


          な~でなで、な~でなで、


          大きなおてて、


          す~やすや、す~やすや、


          おひるねしてる、


          さ~らさら、さ~らさら、


          小川のせせらぎ、


          さ~らさら、さ~らさら、


          せせらぎのこもりうた~♪






くうくう、くうくう


「やっぱり此処にいたのね」


鞘花が一刀の膝で眠りについた頃、桂花が溜息を吐きながらやって来た。


「ああ、何か用事があるのか?」

「お昼寝の時間なのに城にいないから、探しに来たのよ」

「ごめん、帰ろうと思ったけど」

「どうせ、鞘花が此処でお昼寝したいって駄々を捏ねたんでしょ」

「あの目をされると断れなくてさ」

「ああ、あの目はねぇ~、それより今の歌は?」

「鞘花がねだるから作ってみたんだ」

「そう、じゃあ今度は風の子供にも聞かせてあげなさい」

「ふ、風の子供?それって…」

「ええ。今、城で風が大はしゃぎしてるわよ。華琳様は複雑そうな顔をしてたけどね」

「はははは……」

「しばらく寝むらせてもらえないだろうから覚悟しとくのね」

「は、ははははは……はぁ…」


くうくう、くうくう


(ここはあたたかい、ととさまがいて、かかさまがいて、さやはとてもしあわせ)


さらさらさら


小川はまるで子守唄を歌うかの様にせせらぎを奏でていた。



~Fin~



(`・ω・)これにて、桂花END三部作は終わりです。


一応……


後、作中の歌は自作だから大丈夫……だよね?

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