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戯曲・引きこもり少女vs引き出し屋  作者: ロッドユール
14/16

やっぱり、死・・

引き屋「やっぱり、死・・」

かなえ「・・・」

引き屋「やっぱり、死ぬしかないですよね・・」

かなえ「ええ・・」

引き屋「どう考えても」

かなえ「ええ」

「やっぱり、そこに行きつきますね」

「ええ、絶対他に行けませんね」

「ほんとやばいよね。僕たち。なんかやばい結論にしか行きつかないというか・・」

「はい・・」

「でも、やっぱり、どうしてもそこにしか行きつかないんだよね」

「ええ、どういう方向からどう考えても結論は絶望なんですよ。絶対に行きづまってるんです。抜け道はないんですよ」

「うん・・」

「・・・」


 沈黙・・


引き屋「この間・・」

かなえ「はい」

「この間、三十歳の男と十八歳の女の子が、マンションの部屋で練炭自殺したっていう記事を見ましたよ・・」

「・・・」

「二人は見知らぬ間柄だったそうです・・」

「・・・」


 沈黙・・


引き屋「すみません・・」

かなえ「いえ・・、流れとしてはそっち行ってますよね」

「ええ・・」

「・・・」


 沈黙・・


かなえ「この間・・」

引き屋「えっ」

「この間、ニュースで、長年引きこもっていた五十代の息子を父親がハンマーで頭を殴って殺したっていうのをやってましたよ」

「・・・」

「息子は長年引きこもりをこじらせて・・」

「・・・」


 沈黙・・


かなえ「すみません・・」

引き屋「いえ・・、まさにリアルですね。僕の現実では・・」

「・・・」


 沈黙・・


引き屋「明るい未来とか・・」

かなえ「はい」

「想像できませんよね」

「ええ、真っ暗闇ですね。太陽のない宇宙のような。ほぼブラックホールのど真ん中ですね」

「世の中は平和なんですけどね」

「ええ、ほんと平和です。きれいに空が晴れ渡るように平和です。そして、豊かです」

「・・・」

「・・・」


 沈億・・




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