1.新生活ここから始まる
初めましてkoyokoyoです。
私の初めての作品となります。
まずは読んでいただけると幸いです。
森の中に一人、目覚めてから早一時間歩いているがいつ抜けることができるだろうか。木々で擦り傷ができている。いつになったらここを抜けられるのだろうか。
そもそも起きる前の記憶がない。自分が何者なのかも分からない。
ただ分かっていることはこの森を抜けなければいけないということ。
さすがに疲れて、少し休憩することにした。
気づいたら夕暮れになっていた、寝てしまったのだろう。
なにか重たいことに気づいた。女の子が俺を枕にして寝ている。
「重たいから起きてくれないかな。」
言葉をかけ肩を揺らした。起きる気配も無い。
正装な服を身に纏っている、シスターだろうか。それより重いから早く起きて欲しい。
彼女の頭を地面に置き、辺りを探索することにした。
何もいないことを確認し、元の場所へと戻ったら彼女が起きていた。
眼を擦りながら大きく口を開けあくびをしている。
何処となく儚げで手を離したらすぐに消えてしまいそうな子に見えてしまった。
うっかり見惚れてしまいそうだ。
「何処に行ってたの?」
戻ってきたことに気づいたようで、近くに寄ってきた。
「辺りを探索してきただけだ。」
ドライに聞こえてしまただろうか、まあいいかと思い座った。
そもそもこの子はなんで普通に声をかけてきているんだろうか。
お互い名前を知らないのは不便だ。何も気にしないかのように質問攻めをしてくる。
「そういえばキミの名前は?」
「タケル」
彼女は笑顔で頷き笑顔で手を引っ張った。
「私はイレーナ、よろしくねタケル。」
手を引っ張られて、少したった。
目先に明るい光、街へと着く頃には彼女は静かになっていた。
最後までお読みいただきありがとうございました。