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37話目 作戦中なのにほぼ休憩時間なことに一言

"弩スケベで弩阿呆ってのは、エン君のためにある言葉だったんだ。

まぁ、これで奴も終わったわね。

学生と言えども軍籍にある者が命令違反、敵前逃亡、強制わいせつ。

どれ一つ取っも人生最後の河を渡るにふさわしい罪なのに。

いきなり3個もよ。"


命令違反だけだったら、毛根断絶、ザビエル弟、修道院に一生幽閉、己の罪を悔い改めますで済んだかもしれないのにな。

確実に詰んだんな。

幼馴染とこんなことで今生の別れとなるとは思いもよらなかったよ。


"リュウ君は何も悪くないから、気に病まないでね。

悪いのは弩スケベな心に忠実だったエン君よ。

それであのような形でチームから隔離しなければならなくなって、何かまずいことをやらかしそうになった時にその場で注意・指導できる味方が居なくなってしまったからなのよ。"


スケベが身を崩すという典型的な例だな。

来年から肉壁の穴の教科書の資料集の末ページに乗せるべき事例だと思うな。


それぞれエンの行末に思いを馳せているのか、皆黙り込んでしまった。

あっ、エンとの永遠のお別れで最もスッキリしそうな、弩S腐女帝が口を開いた。

ちょっと表情がうれしそうなのは俺の勘違いか。


「まぁ、起こったことは仕方ないわね。

私たちではどうしようにも対処できない場所での出来事だしね。

汚物君の老い先極短い行末よりも、残される私たちが今の状況にどう対処すべきか考えないとね。

ジェンカちゃん、エレン教官とは繋がったんでしょ。

大隊本部から私たち第2中隊への指示とか伝言とかはなかったの?

ないとすると、このまま待機と監視で良いのかな。

索敵は汚物君がマジで真の汚物になったから、余り広範囲には無理ね。

強大な敵がどこに潜んでいるかわからないからバラバラになって索敵に行かない方が良いと思うし。」


「エリカちゃん、大隊本部からの指示はこの場に待機し、周囲、特にアイスフィールドがあった付近は重点的に監視をしろって。」

「じゃ、予定通りに大隊本部と第3中隊が合流するまでは、監視の継続ということで良いか。」


「エリカちゃん、ボルバーナちゃん、他にも指示があってね、ちょっとそれ何って言うか、信じらなんない指示が出ているのよ。」

「おばちゃん、信じられない指示ってなんだ。

アイスフィールドがあった場所に突撃して、隠れた魔族を誘き出せって指示か? 」


「そんなんだったら、まだ意味が分かるんだけど。」


おばちゃん、そんなに渋い顔をするとしわが消えなくなんぞ。


"そうなったら、あの弩スケベで弩阿呆の汚物を私の手で、少なくても一生修道院送りにしてやるわ。"


また、エンの話なのか?


「ジェンカちゃん、大隊本部のその信じられない指示って何なの。」

「は~っ、エン君を元いた監視場所に戻して、広範囲の索敵をさせろというのよ。

その上で、周囲に敵の存在が確認できなかったら、私たちの中隊の1個小隊を持って、アイスフィールドがあった場所を詳細に調査しろって。」


「えっ、汚物君は何のお咎めもなく、原隊復帰させるって言うのが大隊本部の考えなの。」


この世のものでないものを見てしまったような驚愕に打ち震える弩S腐女帝様。

凶暴幼女はどこからか出したのか心の友のロープを持って、上が始末をつけらんねぇなら俺がやってやるというような使命感に燃えた目をしていた。


「てかっ、大隊本部としてもエン君の扱いに困っているらしいわ。

囚人として第1中隊が第17師団の最前線基地に連行するにしても、移動スピードが落ちるだろうし。

第1中隊の最重要な使命はこの事態を第17師団に少しでも早く届けることだし。

というか、もう第1中隊は出発したらしいんだけどね。

それを今から追いかけるにしもエン君、護送対象と一緒じゃ移動速度は上がらないから今更追い付けないわよね。

そうなると、エン君一人の護送のために大隊の戦力を分けなければならなくなるわね.」


「じゃぁ、大隊本部で監視すれば良いじゃないか、おばちゃん。」

「あんまり"元"チームメイトのことを悪く言いたくないけど、誰も汚物君の監視なんかしたくないわよね。

特に女子は目の端に居たら寒気がするからね。」


悪く言いたくないって、初めからエンに対しては弩Sぷっりが半端なかったんですけど腐女帝様。


「と言うことで、今日のところは遠くに隔離することが一番良いってことで、元に戻るように説得したようなの。

ロングソードをエン君の首に当てながら。」


元の鞘に戻るか、首と胴体が離婚するかの選択を迫られたってことか。

まぁ、普通なら一択だよな。


「と言うことは、今日のところは何もなかったことにしておくけど、第17師団基地に着いたら覚悟しとけってことだよな。」

「最前線に引っ立てられて、目前に展開している魔族の部隊に竹槍持って裸単騎特攻か、基地の棟の天辺に鎖でつながれて永久に索敵か、運が良ければ教会本山の礼拝堂の後ろにある修道院でその生涯をかけて弩スケベ根性を粛正するって所かな。」

「ジャンカちゃん、もし汚物君が間違ってここに近寄ってきたらヤッちゃっても良いって指示は出てないの。」

「各自の判断に任せるって、大隊本部もいい加減よね。」


おばちゃんの言葉を聞いた弩S腐女帝様と凶暴幼女の目があやしく光るのを俺は見逃さなかった。


「そんなこんなで、大隊本部と第3中隊はここ、集合場所に今から急ぐって。

第1中隊は第17師団の最前線基地に情報を伝達に出発したし。

私たち第2中隊は魔族が居た場所とここ集合場所の周囲を警戒するってのが、大隊の意向ってとこね。

あっ、待って。

丁度、弩スケベから索敵の報告が来たわ。

周囲に確認できる敵や魔物はいないって。

何もなかったようにしれっと言ってくるところが腹立たしいわね、全く。」


「ジェンカちゃん、弩スケベのことはもうほっとこうぜ。

どうせ老い先が極短期なんだからよ。

それよりも周囲の安全が確認できたら、行くんだろ。」

「そうね、行こうか、あそこのアイスフィールドのあった場所の調査に。」

「予定では汚物君を除くお淑やかな大男さんチームとシュリちゃん、リンダちゃんで行くんだったのよね。」

「アイスフィールドと氷漬けの魔族がいなくなったから、火属性の魔法は必要ないわね。

と言うことで、シュリちゃんはここで引き続き、火力バカ共の躾と集合場所の確保をお願い。」


「おおっ、良いぜ、わかった。」


魔牛乳帝様は手に持ったリードを時々引っ張りながら答えた。

リードを引っ張るたびに"ぐぇっ"と、蛙が馬車に引かれた時のような音が聞こえるのは仕様なんで,仕方ないんですよね。

良かったな、火力バカ共。

優しく遊んでくれるご主人様が出来て。

憧れの巨〇持ちだし。


「それとリンダちゃんもここでお留守番しながら、集合場所の整地を土属性魔法でお願い。

ここで今晩は野営する予定だって。」


おばちゃんの幼児をあやすような優しい言葉に童帝は小さくうなずくと大人しくお淑やかな大男さんの背中から下りて、スナイパーさんの隣まで歩いて行った。


さすがおばちゃん、ちっちゃい子をあやすのがうまいな。


"リュウ君との間に6男3女をもうけて、家族でサッカーチームを作るのが目標なんだら。これぐらいは子供をあやせないとね。

リュウ君も頑張って下半身を鍛えて、私の希望をかなえて頂戴。

マジで枯れるまで、ぎっくり腰になってでも下半身に働いてもらわないとね。"


・・・・・・


「そうだよ、おめぇはスナイパーさんに面倒を見てもらっていればいいんだよ。おんなじチームなんだから。

ペーターに寄ってくんな。」


おばちゃん、この凶暴な幼女の躾もお願いします。


ここまでの成果

魔力回復: 21%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 26時間46分

(エンの問題が解決?して、漸く事態が進展しそうだな。

前に進めそうな気配でスキルUP。

おばちゃん、凶暴幼女の躾をおねぇ。)

(ボルバーナちゃんはお淑やかな大男さんチームで一番早く生まれたお姉ちゃんなんだけど。(おばちゃん談))

(驚愕な事実を突きつけられた俺はクールタイムが伸びたのを悟った。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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