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25話目 実地訓練をリードするのは誰なんだ

集合場所でおばちゃんに手を繋がれてと言うか、がっちりと逃げられないように拘束されてしまった。

そして、その直後に今度は魔牛♀爆乳帝にもう一方の手を拘束されてしまった。


上半身が拘束されていて自由がきかない。

あっ、魔牛♀爆乳帝様の乳がプルンと揺れるのが訓練着の上からも丸わかりだ。

下半身でfreeになっている御子息様が暴れだしそうです。

かなりやばいです。

上半身の自由がきかないから前かがみになれません。

なんとか御子息様が暴れる前に・・・・、そうだ、九九を唱えるしかねぇ。


「あのぉ、シュリさん。

お淑やかな大男さんチームにいるんじゃなくて、自分の小隊に戻ってちゃんと指揮をした方が良いと思うんだけど。

火力バカ共から目を離すと勝手に魔物に突撃してしまうわよ。」

「ジェンカ、その点はで大丈夫だ。

ちゃんとカラーリードを引き継いだからな。

こうやって持っているから、こいつらは勝手に突撃できねぇよ。」


あっ、確かに反対の手には色とりどりのリードを持っているな。

その先は火力バカ共の首輪に繋がっている。


「それに、俺がリードを持っているとなぜか大人しいんだよな。

勝手に突撃するようなことはしないぞ。

ジェンカがリードを持って指揮していた時には勝手に突撃してたんか。

まぁ、首が締まって前には進めないとは思うがな。」


えっ、おばちゃんだと勝手に突撃しそうになって、魔牛♀爆乳帝様だとおとなしいの?

あの火力バカ共がか?


"この魔牛めぇ、そんなに自慢したいか。"


んっ、自慢。

確かに訓練着のボタンが全部締まんなくて、谷間が覗けそうだよな。

動くとブルンブルンしているのが分かるし。

あっ、そう言うことか。


"リュウ君にはそう言うゲテモノは見なくていいの。

私の方を見ていればいいの。

後でちゃんとチラリじゃなくて、フルオープンでば~んと見せてあげるから。

なんなら触っても良いんだよ。

兎に角、魔牛の乳からは目を離しなさい。

眼が腐り落ちるわよ。"


視線をリードの先に向けると火力バカ共がズボンの前に手をかざしてかなり前かがみになっていた。

チラリ見ただけで火力バカ共の御子息様が制御不能なほどお暴れになっているので、ダッシュで突撃何てとても出来る状態じゃなかったんですね。

そうなると、まずは出来るだけ早く御子息様を宥めないとまともに行軍できませんな。

よし、お前らも俺と一緒に空を見上げて、九九を唱え続けるんだ。


俺もご子息様が暴れ出したらまずいから、おばちゃんの方に視線を戻した。

そして、九九を心の奥底で唱えた。

ふぅ~っ。危なかった。


"ちょっとぉ、リュウ君、それってどういうことなのぉぉぉぉぉぉ、恕"


あっ、まずい。

おばちゃんの空いているはずの手から鉄パイプの鈍い光がちらりと見えた。


俺はあわてて、数歩先に立っているお淑やかな大男さんの方を見た。

そこには背中のはずなのに、なぜか、幼稚園になっていた!!


お淑やかな大男さんの背中にギュッとしがみ付くだんまり童帝様。

それを何とか追い払おうとして、だんまり童帝様の手を引きはがそうとする凶暴幼女。

まぁ、何だ、幼稚園児のケンカと言うか、どちらかと言うと凶暴幼女がおとなしい童帝様をいじめているように見えんな。

んっ、いじめは良くないぞ。

こういうことは幼稚園児の内からきちんと教えないとな。


「こら、凶暴幼女。幼稚園児仲間のリンダちゃんをいじめるのは良くないぞ。」

「この弩阿呆、誰が幼稚園児だ。

俺は花も恥じらうseventeenだと何度言ったら覚えるんだ。

あっ、弩阿呆にそんな難しいことをいっても無駄か。

お前に何か知的な事は全く期待していねぇからよぉ。

その代わりこいつをペーターの背中から追い出すのを手伝え。

弩阿呆のくせに、女の子を二人も侍らして、ニヤニヤするなんて100万年はえぇぞ。」


「何が花も恥じらうだ、この青っ鼻垂らしたガキがぁ。

そんな偉そうなセリフは小学校と中学校を卒業してから言え。

あっ、身長制限で入れてもらえませんでしたかぁぁぁぁ、残念でちゅねぇぇ。」


それを聞いた凶暴幼女は顔を真っ赤にして、戦場を放棄して、身長よりも長い杖を振りかざして俺の方に詰め寄ってきた。

お淑やかな大男さんの背中の争奪戦はもう放棄したのか。


「勘弁なんねぇ、そこに直れやぁぁぁぁ、弩阿呆がぁ。怒

これで弩阿呆のどたまをぶったたいて、俺よりも小さくしてやんよぉぉ。」

「ボルバーナ、お淑やかな大男の背中はリンダに譲っていいのか。

お淑やかな大男の背中幼稚園から、今は親子で公園をのんびり散歩の様子に代わってんぞ。

まさか、お淑やかな大男からリュウに乗り換えたんじゃねぇよなぁ。

だめだからな、もうリュウの手は二つとも塞がってんだからな。」

「かんちげぇすんな、シュリちゃん。

こんな恕阿呆となんてどうこうしたいと思うわけねぇだろうがぁぁぁ。

頭を物理的にへこましたら、直ぐに戻んだよ。」


その時、後ろから叫ぶような声が聞こえた。

これは俺たちを前かがみにさせる大隊の二大巨頭、いや、巨〇の持ち主のエレナ教官ではないか。


「準備が出来たなら、出発しますよぉぉぉ。

日が傾く前には第17師団の最前線基地に到達する予定よぉぉぉぉ。

最後まで気を抜かないで、訓練を遂行するようにぃぃぃぃ。

それじゃ、第一中隊、しゅっぱぁぁぁぁぁぁつ。

第2、第3中隊もそれぞれの行軍位置に向けてしっぱぁぁぁぁぁぁつ。」


大隊本部の出発の指示に、学校の宿泊合宿のようなだらだらした雰囲気から軍の行軍のキリリとした空気に代わるのが分かった。

大きな脅威は想定されないとはいえ、ここは既に戦場なんだということをいやが上にも思い出させてくれた。


"この魔牛♀しつこいわね。

まだ、リュウ君の手を離さないの。

そんなに引っ張ってもらいたいなら、鼻輪を着けて、ロープで引っ張ってやろうじゃないの、わたしが。"


おばちゃん、それって、行軍じゃなくて牛の散歩になっちゃうから。

んっ、散歩させてもらっている牛にリードを持たれている火力バカ共って、どんだけ立場が低いんだ、この中隊で。


"エン君よりはましじゃない。

一応、飼ってやっても良いよってことでしょ。

エン君の場合は、「こんな汚物をどこで拾ってきたの、絶対家の敷地に入れちゃいけません。今すぐ元の場所に戻してきなさい、懐かれたらどうすんの。ブルブル」って感じよね。

そんな奴らのことをどうするか考えるより、リュウ君を魔牛♀から引きはがす方がよっぽど重大な問題よ。"


放牧するの?


"放しても離れて行くわけないわよね。しつこく付いてきそう。"


「土壁チームは中隊前方に移動して。

いつでも防御系スキルを発動できるようにしておいて。

リンダ小隊長はそのすぐ後ろで防御系魔法の転写準備とスナイパーさん用に幾つか弾を生成しておいてね。」


行軍しながらおばちゃんが土壁チームの肉壁ちゃんたちとだんまり童帝様にそう指示を出した。

だんまり童帝様は一つ頷き、横でまだ喚ている凶暴幼女の手を取って強引に引きずり降ろすと、自分もお淑やかな大男さんの背中から下りて、先に進んで行くスナイパーさんの後をとことこ追って行った。

以外と素直なんだよな、だんまり童帝様は。

まぁ、お淑やかな大男さんの背中から凶暴幼女も引きはがすのを忘れてはいないがな。


「火力バカ共は中隊本部の後方で待機。

いつでも攻撃態勢に入れるように準備しながら、お淑やかな大男さんチームに着いてきて。」

「ええっ、俺だけリュウの手を離すのかよぉ。」


「しょうがないでしょ、リュウ君は弩阿保なんだから手を離すとふらふらどっかに行って、気が付いた時には魔族軍のど真ん中って言うことも考えられるから。

中隊長の私がしっかりと導いて挙げるの、中隊長としての当然の役割よ。」

「えぇぇぇっ、ジェンカだけずれぇ。

わかった、俺がリードを着けて、火力バカ共と一緒に導いてやれば良いんじゃねぇか。」


"魔牛♀めぇ、牛のなりそこないのくせに我儘言ってないで、とっとと後方で毒草でも食んでろやぁ。"


「中隊長も中隊の指揮に集中してよ。

もう、しようがない。

弩阿呆で弩スケベな奴のリードは小隊長の私が持ちます。

あっ、言っとくけどリュウ君、私の3m以内に近づかないでね。

阿保がうつるといけないから。」


阿保ってうるの?


"確実に移るわよ。

だから、隠れ乳牛の言う通りに3m以内に近づいてはだめよ。

私の隣に居なさい。"


それだと魔牛♀爆乳帝様が後ろに離れて行かないんじゃ。


"もう、わがままな魔牛めぇ・・・・・・"


「全員、戦闘態勢に移れ。」


どうしたおばちゃん、戦闘態勢って。

まさか業を煮やして、魔牛♀爆乳帝様を枝肉にするつもりじゃ。


ここまでの成果

魔力回復: 21%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 25時間31分

(どうしたおばちゃん、戦闘態勢って。

緊急事態にアドレナリンが放出され、クールタイムが短くなったぞ。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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