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6話目 一家離散の危機

今度は雷帝、お隠れ様までご登場ですか。

お隠れ様の参戦により、俺たちの集団はよりいっそう目立ってしまった。

一部の生徒は足を止めて、何をしているんだろうと遠巻きにではあるが、俺たちを事を観察している者も出始めた。

まあ、魔法学校の女の子たちはエンを見つけると脱兎のごとく走り去ったが。


エン、良かったな既に有名人だぞ。

そんなエンと火力バカ共はプルンブルンする爆乳帝の巨〇を一瞬でも見逃すまいと瞬きもせずにガン見している。

こいつらの血走った目が、取り巻く女生徒の恐怖をさらに誘っているようだ。


「エリカさん、と言うことはシュリさんとリンダさんは私たち"お淑やかな大男さん"チームに出すはずだった招待状を、どこで間違ったのかこっちの"土壁の不落城"チーム宛に出しちゃったということなのね。」

「ジャンカちゃん、そういうこと。

ソンバトの肉壁ちゃんチームのプロフィールをよく確認すれば良かったのに。

リンダちゃんがこっちの大男さんの背格好から土壁の不落城だと勝手に勘違いしたことが原因ね。

シュリちゃんはそれに引きずられて、同じ間違いをしたってところね。

私はこいつがいるところなんてやめた方が言ったのに、招待状の解禁日にとっとと送っちゃっているんだもの。」


雷帝様はそう言いつ、エンの方をギロリとにらんだ。

エンはそれには気付かずに、相変わらず爆乳帝の揺れすぎるあそこをガン見。

まあ、見ている分にはうるさくなくていいけどな。


「そういうわけだ、リュウ。

俺とチームを組んでくれ。

あっ、そっちの土壁たちの皆にはには申し訳ねぇ事をしたな。

俺とリンダの早とちりで迷惑を掛けちまったみたいで。」


素直に頭を下げるミノタウルス♀爆乳帝様。

えっと、前かがみになると、やばっいっす。

谷間がはっきりと。

あっ、エンと火力バカ共がなぜか一緒に前かがみになっているし。

一方の土壁の不落城のリーダーとスナイパーさんは問題ないというように、目元を緩ませて頷いていた。


土壁のリーダーが招待状らしき手紙をおばちゃんにわたし、続いて、小さな包みを俺に渡そうとしている。

スナイパーさんは同じように招待状をおばちゃんに手渡した。

俺に渡してきたものは何だ。


えっとぉ、ミノタウルス♀爆乳帝様が期待に目を輝かせているんですけど。

何故かそれにつられて胸が大揺れ。

やべぇ、俺も前かがみに。

エンと火力バカ共は完全に土下座状態だ。

収まるまでしばらく体を起こせないだろうな。


"リュウ君、それを受け取っちゃダメ。

前かがみになるのはこの際仕方ないとしても、それを受け取っちゃダメなの。

すぐミノタウルス♀爆乳ケツでかに返しなさい。

リュウ君にとって、それに私たちの将来の地味な駄菓子屋生活にとっても毒にしかならないの。"


駄菓子屋の毒にしかならない?

駄菓子屋の隣に大手の食品卸売り兼直売所が出来るみたいなことか。

それほど破壊力を秘めたものなのか、この片手で持てるぐらいの小さな荷物が。

まさが、爆弾かぁ。


「リュウ、早く受け取れって。」


爆乳をゆさゆさしながら迫りまくるミノタウルス♀様。

さらに、土壁のリーダーが小荷物を俺に差し出し、首をクイクイ動かして受け取りの催促。

おばちゃんは受け取らないように鬼の形相。


一体この荷物は何なんだ。


「いったいこの中身は何なんだ。

土壁のリーダー、取り敢えず中身を開けてみてくんないか。」


俺の言葉を聞いたリーダーは恐怖に慄いた表情になり、ブツをスナイパーさんに引き渡した。

自分で開けらんないブツを人に押し付けるんじゃねぇ。

やっぱり爆弾じゃないか。


"爆弾かじゃないけど、それを受け取ったら最後よ。

もう、普通のリュウ君ではいられないの。

招待状なら断れるからまだしも、そのブツを受け取ったら、そう、一生牛飼いになっちゃうの。

駄菓子屋の店長にはなれないのよ。"


牛飼い?

牛追いのホルンでも入っているのか。


その時、またまたお隠れ様が動いた。


「シュリちゃん、それってまさかあれ?

この弩スケベにあれを上げようとしたの。

それって、飛んで火にいる夏の虫ってことよ。

だめよ、女の子の大切な物をほいほいあげちゃったら。

乙女の宝物でしょ。

ぼ~っとつ立ってないで、リュウ君も受け取りを断って。」


女の子の大切なブツなんだ。

じゃぁ、爆弾じゃないな。

やっぱ、ホルンか。ミノタウルス♀を操る。


"もう、わかったわ。

雷帝もそう言っているし、私が返しておくね。

ちゃんと角が立たないように返却するから安心して。"


宜しくお願いします。

ところで、何が入ってたの?

乙女の宝物って。


"ポチ、お黙り。

お前には関係ないもの。

どうしても欲しかったら、昼休みに私のをあげるから。"


珍しくオロオロしているスナイパーさんから例のブツをひったくるように受け取ると、ミノタウルス♀爆乳帝様の目の前に掲げた。


「リュウ君はこんなのいらないって。ブカブカして被れないって。」


被る? ブカブカ? ミノタウルス♀爆乳"ケツでか"様?

あぁぁぁぁぁぁぁっ、ブツって、あれだったかぁ。

数カ月たってもあの話って有効だったのかぁ。

招待状とセットのプロフィールとしては強烈なすぎるアピール度だな。


"お尻がこんだけ大きいのよってね。

バンバン子牛を生産できますって。"


おばちゃんも、またミノタウルス♀爆乳帝様に毒吐いてるし。


「そうか。

やっぱり新品が良いんだよな。

他人の手に渡って、汚されたヤツなんていらないよな。

わかった、放課後に門前町に行って買ってくる。

明日まで待ってろ。」

「シュリさん、新品かどうかという意味じゃなくてそういうプロフィールの提示は必要ないっててことなんですよ。」


「プロフィールはいらないか。

リュウは俺のすべてを知っているかぁ。何でも知っているのか。

でへへへへ、そうかぁ。

俺ことをそんなに気にいってくれたのかぁ。

よし、わかった。

もうそこまで気に入ってもらったら、俺も覚悟を決めなきゃな。

そんなに俺に惚れたんなら、俺がリュウを招待するんじゃなくて、俺がリュウの所に嫁いでやるよ。」


「えっ。」俺

「がっ。」おばちゃん

「シュリちゃん、今の正気? 嫁ぐの。チームに入れるんじゃなくて。」お隠れ様


そんな16~17歳でミノタウルス♀安産で子牛をバンバン生産様に嫁いで来られたら、牛小屋がパンクしてしまいます。


"そうよ、わかっているじゃない。

リュウ君の甲斐性じゃ、私と共稼ぎで子供を3~4人養うのがせいぜいよ。

毎年、子牛を生まれたらあっという間に食費だけで破産、そして、一家離散が確実よ。

それにリュウ君の実家も当てにできないんでしょ。

一家離散の野垂れ死にが確定じゃない。

ちゃんと断って。"


「シュリさん。

いやぁ、今から嫁いで来られたら一家離散の家族全員野垂れ死にしそうだから、取りあえず今は嫁ぐのはなしで。」

「そっかぁ、一家離散の野垂れ死には嫌だな。

取り合えず、嫁ぐのは保留するぜ。

でも、お前のチームには入れてくれんだろ。」


鼻息荒く、胸をさらにブルンブルンさせて俺に迫るミノタウルス♀爆乳ケツでか安産で子牛をバンバン生産帝様。


後ずさる俺。


「がっ。」


何かにぶつかって、転倒する俺。

そこには雪ん子帝様が仁王立ちしていた。


ここまでの成果

魔力回復: 15%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 33時間2分

(えっ、ミノタウルス♀爆乳ケツでか安産で子牛をバンバン生産帝様に迫られて、一家離散の上に野垂れ死にの危機だぁ。

あまりの思いがけない展開にスキルdown。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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