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4話目 ミノタウルス♀爆乳帝様が御降臨

誠に勝手ながら、今後の更新は火、木、日曜日に変更させていただきます。

更新時間は20時のままです。


今後もよろしくお願いいたします。


「まぁ、他人様のチームのことを気に病んでもしょうがないから、取り敢えず集合場所の教室の方に行こうよ。

まずはクラス分けを見ないとな。」


俺の言葉にサイレンティストチームがなずく。

火力バカ共はどうでも良いと言わんばかりに、そろって鼻をほじっていた。


「10か所の肉壁の穴からそれぞれ100人ぐらいの肉壁ちゃんが集まってくるんだよな。

1000人の肉壁ちゃんかぁ。すげぇ数だよな。

横に並べたら肉の壁ができるよな。」

「1クラス50人としても20クラスだよね。」

「ジェンカちゃん、在学する2年で全員の顔と名前を私、覚えられるかな。皆に覚えてもらえるかな。」

「心配すんな凶暴幼女。

少なくてもエンと火力バカ共は直ぐに皆に覚えてもらえると思うぞ。

エンは今日中、火力バカ共は初演習の次の日には知らない者がいないという状態になると思うぞ。

まぁ、そのついでに仲間のお前も覚えてもらえんだろ。少なくても顔は絶対だ。」


「幼女言うなぁ。

何度も言うけどなぁ、リュウの弩阿呆よりも俺の方がちょっとだけ年上なんだぞ。

俺はもう直ぐ17歳、花のセブンティーンだ。」

「何が花のセブンティーンだ、7歳の幼児体形のくせに。」

「エンてめぇ、やっぱり明日の朝日は礼拝堂の屋根で磔にされながら見てぇらしいな。」


「おい、何かちょっと変じゃないか。

エンを見て、指をさしながらひそひそ話している女子が一杯いるぞ。

特に魔法学校の女の子はエンの顔を見るとダッシュで逃げて行くんだけど。

さっきはイケメンに群がっている女子しか目に入いんなかったからわかんなかったけどな。

エン、一体何したんだ。

入学前に既に有名人じゃないか。マイナスの意味で。」


「ふふんっ、もうそんなに有名なのか。

リュウ、有名人の俺と同じチームに居ることを誇れよ。」


「誇れる雰囲気じゃないんだけど。

どちらかというと他人様、全く無関係だということにしたいんだけど。」


"リュウ君、安心して。

エン君がチームに迷惑に掛けるようなら秘かに礼拝堂の職員に転籍させるから。

10年ぐらいはそこで懺悔の日々を送ってもらうから。"


あいつがおとなしく懺悔の日々を送るとは思えないんだけど。


"ふっ、リュウ君は教会の暗部を知らないからね。

暗部はどんなやんちゃなやつでも大人しく、従順な信徒に変身させる方法をいくつでも持っているらしいのよ。"


教会の暗部って、なんでおばちゃんがそんなことを知っているの。


"私の家は抜刀術の道場をしていたのよ。

ふっ、まぁ、いろんなお弟子さんがいたわね。"


まさか、その弟子の中にその手のお方が・・・・


"それ以上は知らない方が良いわよ。聞けば後悔するわよ。

リュウ君は私との楽しい愛の駄菓子屋経営を夢見ていればいいの。

世の中の暗い部分は私が何とかするからね。"


「でっ、エン。お前はここで既に何かやらかしていやがるんだろ。

みんなお前を避けてんぞ、特に女子が。

お前のことはどうなっても構わねぇが、俺たちまで避けられているように見えんのが気に入んねぇな。」

「エン、お前、本校に来るのは初めてだよな。

それなのにみんなに避けられているなんてな。

本当に何をやらかししたんだ。

ソンバトの肉壁の穴での演習見学会では、磔にされているか斥候職として木に隠れているかだったんで、魔法学校の本校の生徒とは接点がなかったはずだよな。」

「ソンバトの幼年魔法学校の生徒から噂が広がったんじゃないの。」


肝心のエンは火力バカ共と一緒に肉壁ちゃんや魔法学校の女生徒のスカートから伸びた足をいやらしい目で追っていた。

エン、お前のそんな態度が問題になっているのがわかんないのか。


「そういえばエン、この一週間姿が見えなかったけど、春休みで実家に帰っていたのか。」

「あぁっ、俺は一週間前からここ教会本山の門前町にいたぞ。」

「えっ、ここに居たのか。何してたんだ。」

「毛根の治療。」

「なるほど、おばちゃんのばっちゃの形見で根こそぎ持ってかれた毛根を再生していたのか。

さすが教会本山の門前町だな。そんなもんまで治せるんだ。」

「いっやぁ、治療費を工面するのが大変だったぞ。

これまでためた貯金をすべて叩いた上に、親に出世払いで借金までしちゃったよ。」


エンが出世払いだぁ。

二度と貸した金が還ってこないってことだよな。


「だから、ジェンカ、もう二度とその大刀でザビエル君の兄弟にするのはなしな。

頼むよ。」


エンは今度は通りすがりの女生徒の胸をガン見しながら、手だけはおばちゃんを拝むように合わせていた。

こいつ、人にものを頼むときもスケベなことが頭のほとんどを占めてやがる。


「いいわよ。エン君がスケベな事をしないで、ここに居る間は大人しくしているならね。

このばっちゃの形見も抜く必要がなくなるから。」


まぁ、明日の朝は十字架に磔されるのが確定だから、今日の午前中に毛根とのお別れを済まして置けよ、エン。

エンにスケベを自重しろと言っても無駄なので、口に出しては言わないでおいた。


「おまえ、一週間、その門前町の毛根治療院に籠っていたわけじゃねぇんだろ。

治療以外に何してたんだ。」

「あぁ、肉壁の穴本校と魔法学校の本校を見学(意訳: 中へ入って行く女生徒たちを視〇)しに来てた。

まぁ、もっともまだ進級前なんで中には入れてもらえなかったから、咲き始めた桜の木の下から門の中を(意訳: 風でスカートが舞い上がるのを期待して女生徒の足を)覗いていただけでけどな。」


「えっとぉ、一応聞くけど、まぁ、絶対違うとは思うけど、中を覗いていただけなの、エン君。」

「んっ、見ていただけだよ。

俺の記憶ではな。」


エンの記憶? 覚えている限りってことか。

覚えていない本能で行動したところは記憶にございませんって言うことか。

いやな予感がするな。


その時、校舎に向かう道を歩いていた俺たちの前に立ちはだかる者がいた。

そのシルエットは女生徒?

でも、その乳は牛?

いや、そのケツはミノタウルス。

そう、なんと爆乳帝様が道のど真ん中に仁王立ちに立ち塞がっていたのだ。


「こいつか、このところ毎日門の前に現れて、新年度の準備を手伝いに来た魔法学校の女生徒に話しかけて、事も有ろうかパンツの色を聞いて回っていた野郎は。」


顔が激おこです。

怒れるミノタウルスと言うか、鬼が立ち塞がっております。

そんなミノタウルス♀激おこ爆乳帝様の勢いには逆らえるはずもなく、忖度した俺はそっとエンの背中を押して、エンの身を激おこ爆乳帝様に捧げることにした。


「あっ、リュウじゃねぇか。久しぶりだな。

あぁっ、と言うことはこいつが例の、お前のチームんとこの激スケベか。」


激おこ爆乳帝様のターゲットがエンから俺に移ってきそうな予感が。


「こいつじゃなく、リュウだったらパンツの色ぐらいは見せてやんのによ。

何なら脱ぎたてをプレゼントしてやっても良いんだぞ。」


朝っぱらからこのミノタウルス♀爆乳帝様は何をおっしゃっているのやら。

考え方の根本にあるものがエンと似てねぇか。


「シュリさん、遠慮しておきます。

ぶかぶかの布なんてハンカチにも、大きな穴が3つも開いているから風呂敷にもならないから。

ハンカチ用のパンツは私が朝渡したから。」


おばちゃん、何言ってんの。

そんなもの貰ってないよ。もらっても、扱いに困るけど。


"あとであげるから。

替えのパンツを寮から取ってきたらね。"


「なんだジェンカにもう貰っているのか。

じゃぁ、明日は俺のをもらってくれよ。良いだろ。」


また、パンツ抗争ですか。

そんなものを押し付けられる俺の身にもなってくれぇ。

どうしてもあげたいんならパンツ大好き聖人の、エンに・・・・・・。

いや、こいつに渡すのはなんかイラっと来るな。

こいつにもらわれるぐらいなら俺が。


"リュウ君は私のだけにしなさい。いいわね、ポチ。

ミノタウルス♀爆乳ケツでか帝のパンツはエン君の方が良いわよ。

面積が私のより2倍だからエン君の満足度は4倍になるはずよ。"


エンに女の子のパンツを渡したらなんか負けなような気がする。


「ところで、リュウ。

俺の招待状の返事を聞いていなんだが。

せっかくこうして会ったんだから、ここで聞かせてくれねぇか。」


えっ、ミノタウルス♀爆乳帝からの招待状?

なにそれ。

聞いてないけど。


ここまでの成果

魔力回復: 18%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 28時間33分

(えっ、ミノタウルス♀様から俺たちに招待状が来てたのかぁ。

初めての招待状に舞い上がってスキルがUP。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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よろしくお願い致します。


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