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44話目 聞け、衝撃の事実を

「シュリちゃんは強い相手と力比べするのが大好きだもんね。

弩スケベリュウ君の巨大なアイスランスをその剣で、魔法防御なしで受けて見たいんだよね。」


そういうことでしたか。

ケツでじゃなくて、剣で受けるのですか。

えっと、パンツとはなんの関係もないですよね。


「そうなんだ。さっきの演習でお前のアイスランス、お前の持つ巨大な槍に惚れちゃたんだよな。

同学年の肉壁ちゃんであれだけぶっ太いアイスランスなんて見た事ねぇぜ。

なっ、いいだろ。一発頼むぜ。」


そんな爆乳をゆらゆらさせながら一発してくれと言われると男だったら誰だってね、前かがみ状態になっちゃうよ。


"リュウ君、散々私を食べてってと誘っているのに、なぜ前かがみにならないの。"


ノーコメントで。


「ちなみにさっきのアイスランスはレベル3か4あたりか。」

「あれは火力バカ共のケツに突っ込んだのはレベル3ですよ。」

「リュウ、俺とお前の仲なんだ、そんな先輩に対するような丁寧な話し方は止めてくれ。

普段通りに頼むぜ。」


パンツが取り持つ仲ですか。


"だめぇ、パンツの仲になって良いのは私とだけ。

わかった、リュウ君。"


ノーコメントで。


「あれはここの幼年魔法学校のよっちゃんがレベル1のアイスランスを演習前に覚えたんで、演習の時に転写してくれたんだよ。

それを発動時にレベル3上げたんだ。」

「リュウ、それはすげえな。アイスランスなんて言う中級攻撃魔法のレベルを2も上げられんのか。

どんだけ魔力が高けぇんだ。

やはりここは一発、俺とやろうぜ、早く♡。」


だから、爆乳を揺らせ鼻息荒く、頬を赤らめ目を輝かせて、♡マークを出しながら迫ってくんのは止めれぇぇぇ。


"いやならちゃんと言えば。

あんたと一発なんてできませんって。"


いやぁ、一発やるのは良いんだけど。迫ってくるのは止めてってこと。


"じゃぁ、私と一発やっちゃうのも良いんだよね。"


ノーコメントで。


「じゃぁ、リンダちゃんのアイスランスを転写したらレベルはいくつになるの。」

「リンダのアイスランスは確か、レベル4だったような気がすんぜ、エリカ。

そうだよな、リンダ。

リュウがリンダから転写されたアイスランスを発動すると6か或いは7まで上がるかもな。

直径70cmのアイスランスだぞ。

それって、もう、ランスじゃねぇな、尖った氷の丸太だな。」


噂の雪ん子帝様はなぜか無言のままお淑やかなお大男さんと見つめ合っていた。

どうした、サイレンティスト同士、何か惹かれ合うものがあったか。


「リンダさんがアイスランス・レベル4を持っているんだったら、別にリュウ君に発動してもらわなくても、その辺に腐るほどいるただの肉壁ちゃんに頼めばアイスランス・レベル3なんていつでも体験できるんじゃないのかな。」

「俺はリュウの転写魔法が受けたいんだ。」

「それにアイスランス・レベル3を連射するほどの魔力を持っている肉壁ちゃんなんて同学年になかなかいないもんね。」

「エリカ、わかってんじゃねえか。

リュウ、と言うことで一発、二発、何なら気のすむまで体力の続く限り何発でも発射して良いぞ。」


魔力じゃなくて、体力?


「そっかぁ。ファイヤーランスやウォターランスのレベル3だったら連射できるけど、水属性魔法の上位魔法である氷属性魔法を発動するためにはより大きな魔力が必要だったわね。

普段、リュウ君と訓練しているから、普通の肉壁ちゃんの魔力量と言うものの感覚が狂っていたのかも。

まぁ、さすが"私の"リュウ君ということね。」


「今のに、なんかわかんねぇけど、超イラっと来た。

"私の"というところで。」


やばいミノタウルス♀爆乳帝様のご機嫌が悪くなってきた。


「えっと、じゃぁ、今日のすべての演習が終わったら、演習場を借りてアイスランス・レベル3を発動するので受けてもらえるかな、シュリさん。」

「だから、さん付けじゃなくて、シュリと呼んでくれ。

まぁ、ありがとうよ、リュウ。

対戦楽しみにしているぜ。

リンダも頼むぜ。

後でリュウにおまえのアイスランス・レベル1を転写してしてやってくんねぇか。」


"リンダちゃんにアイスランス・レベル3を発動してもらえばいいのに、帰ってから本校の訓練場で。

何でここでやっちゃうことになってんの。"


おばちゃん、我慢するんだ。

俺たち肉壁ちゃんが魔法術士、ましてやあの3帝様様様の頼みを断れるはずなんてないんだ。

返事はすべて、"はい、喜んで"の一択だ。


「リンダちゃん、どうしたの。見つめ合ったまま微動だにしないで。」

「この大男が気に入ったのか。

珍しいじゃないか、リンダが男に興味を持つなんて。

漸く春が来たか、ガハハハハハッ。」


"ミノタウルス♀爆乳ケツでかはいつも春だよね、頭が特に。"


おばちゃん、爆乳帝に毒吐き続けてないか。


"ノーコメントで。"


「おい、そこのちっちゃいの、何かペーターに用か。

面ち切ってんじゃねぇぞ。」


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」


黙って見つめ合ったままだ。

しかし、ちっちゃいのって。

よりによって、お前が言うかぁ。

凶暴幼女の方が雪ん子帝より拳一分はちっちゃいと思うんだけど。


「こらぁ、俺を無視すんじゃねぇ。

何とか言ってみろ。」


その言葉に反応したかのように、雪ん子帝が動いた。

感情が抜けているような目をしながら、鷹が野兎を捕まえるがごとく、素早く動いたのだ。


「えっ、リンダちゃん、どうしちゃったの急に、そんなことして。」

「てめぇ、何つうことをしやがんだぁ。」


雪ん子帝様の取った行動は雷帝エリカ様様と凶暴幼女が叫ばずにはいられないほど唐突なものだったのだ。

何とお淑やかな大男さんの首が3つになった。

右肩からは凶暴幼女、左肩からは雪ん子帝の首が生えているように俺には見えた。

そう、雪ん子帝様は凶暴幼女の様にお淑やかな大男さんの背中に摑まっていたのだった。

えっとぉ、お淑やかな大男さんの背中って、美幼女に人気なのな。


「こらぁ、そこのちっこいの早くペーターの背中から降りろ。

ここは俺だけの聖域だ。

勝手に入り込むんじゃねぇ。」


激おこの凶暴幼女様。

でも、エンにやるように、気に入らなからと言って木に吊るすとか磔にするのはおやめください。

仮にも相手は魔法術士様、それも3帝と言われる高貴な希少種様様なんだからな。


俺は外交? 問題になりそうな雰囲気を察して、はらはら、ドキドキしながら事の成り行きを見守っていた。


「リンダ、この大男の背中が気に入ったのか。

おっきくて安心できるか。

あはははははっ。

俺はリュウのおっきい槍が気に入ったけどな。

リュウ、早く向こうで一発やろうぜ。ワクワクしてきたぞ。」


「だ・か・ら、そういう誤解を受けるようなことは言わないでって。」

「誤解? 何がだ。

俺とリュウが一発模擬戦することで何か誤解を受けるのか。」


"ミノタウルス♀爆乳ケツでかに何を知的な事を期待しているの、リュウ君。

脳みそはノミぐらいの大きさなのよ。

栄養はすべて乳とケツに回っているのを知らないの。"


相変わらず爆乳帝に厳しいな、おばちゃん。


「シュリちゃん、リンダちゃん、何かこの肉壁ちゃんチームが気に入ったようね。

だったら、招待状でも送ったら。

来年、この肉壁ちゃんたちが無事に肉壁ちゃん本校に進級することが出来れば、同じチームを組めるかもよ。

そうしたら、飽きるまで一緒に居られるわよ。」


「おぉっ、それは良いな。リュウとずっと一緒か。

毎日、何発でも好きなだけできるってことか。

よし。帰ったらさっそく。」

「・・・・・・(一瞬、何の感情も感じられない目に光が入った)」


"ミノタウルス♀爆乳ケツでかの招待状なんて速攻で破り捨て、灰にして、ドブに捨ててやるぅ。

あっ、ノミの脳みそでは字は書けないか。"


「ちっこいやつの招待状なんていらねぇからな。

速攻でエンのスケベに喰わして、なかったことにしてやるぅぅ。

今はとにかく、すぐペーターから離れろぉぉぉぉぉぉ。」


おぃっ、君たち、あの3帝様からの招待状になんてことをするつもりなんだ。

よ~く、考えるんだ。大出世のチャンスなんだよ。

あの3帝様とチームが組めるんだよ。

エリート街道まっしぐら、俺たちの未来は明るいと腰に手を当ててお月様に叫べるんだよ。


"お黙り、ポチ。返事は? "


ワン!!


そして、ついにおばちゃんが動いた。

どうしても、招待状を受け取らないために。


「リンダさん、シュリさん。

私たちチームに招待状を送ることを考えてくれるようで、ありがとう。

3帝様と呼ばれるあなた方にそこまで考えていただけるなんて、私たちは肉壁ちゃんとしてこの上ない幸せを感じています。」


どっ、どうしたんだ、おばちゃん。

さっきの念話とは真逆のことを言ってないか。


"ポチは黙って、返事はいらないわ。"


ウゥ~ッ。


「えっと、そんな皆さんに一つ知らせておかなければならないことがあります。

後で瑕疵担保責任を問われかねないので。

実は私たちのチームは大きな秘密を抱えています。」

「ジェンカどうした。

まさか、リュウが男が好きだとか。

それはさすが引くぞ。」


なぜかお隠れ帝様の目が光った。


「シュリさん、そんなのは大した問題ではありません。」

「リュウ君が男の子が好きだというよりも衝撃的な、破壊力抜群の秘密だというのね。

シュリちゃん、リンダちゃん。招待状を出すのはそれを聞いてからにした方が良いわよ。場合によっては私が・・・・・。」


「おおっ、でっ、秘密って何んだぁ。」

「・・・・・・・・・・・・」


おばちゃんがない胸を前面に張り出して言い放った。


「ここにいないうちのチームメンバーが女子生徒と若手の女講師に毎朝、パンツの色を聞いて回るのを日課にしています!! 」


「げぇっ。」

「なんということ。」

「・・・・・・(目が!!)」


ここまでの成果

魔力回復: 1%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 87時間9分

(おばちゃんの破壊力抜群のカミングアウトで俺のスキルまでもが大幅down。)


次回より新章が始まります。

第2章 肉壁の学び 肉壁ちゃん本校に進級す



活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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よろしくお願い致します。


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