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42話目 窒息するがなぁ

「いつまで見せつけてんだよぉ。このバカップルがぁ。」


呆然として俺に抱き付いたままだったおばちゃんが腕をあわてて放した。

恥ずかしそうに顔を赤らめて、下を向いてしまった。


俺たちに声を掛けてきた背の高いショートカットの美少女?、イケイケねぇちゃんは胸で制服がはち切れそうなんですが。

そこは間違いなく少女ではないですな。

エレン教官とタメを張りそうなものをお持ちですな。

ふんっ、と踏ん張るとブラウスのボタンが飛んで、ボヨ~ンとエンの崇拝するあれが飛び手出て来そうです。

これが爆帝か。やはり爆弾を胸に抱えておりました。


その隣にはうざそうな目をこちらに向けている美少女が。

肩までのストレートヘアーがきれいです。

おぉっ、遠目ではわかりませんでしたがこちらもかなりのもの、肩が凝りそうなものをお持ちですね。

でも、全体的に線が細いためか、爆乳帝様ほどは目立ちませんね。

隠れ〇乳ですか、私は嫌いではありませんよ。


そして、二人の後ろには。銀髪の小柄で色白の、目の焦点が定まっていないような、影の薄い薄幸そうな美少女がぼーっと立っていました。

座敷童か雪ん子様だ。

胸は・・・・・・。

まぁ、凶暴幼女と五分だな。

氷の断崖絶壁、つるんと滑っちゃいそうだよなぁ、あっ、氷帝様だったか。


えっと、おばちゃん、何気に足を踏んづけるのはおやめください。


"そんなに小玉スイカが良いの。

網掛けメロンが良いんだ。

わかったわ、私も明日からもぎたてを入れてくるからね。"


あっ、偽物には価値がありません。

それに小玉スイカは秋には売っていないと思います。


俺が真剣に? にやけていると隠れ巨〇帝様の方が俺の顔を見て、ハッとしたような驚きの顔をしておりました。


「シュリちゃん、こいつさっきの串刺し男じゃないの。」


その言葉に爆乳帝様が首を傾げて。


「こいつがかぁ、ほんとかぁ、エリカ。

てめぇ彼女の目前で俺とエリカの胸をガン見して、何か納得したようにうなずいている弩スケベなやつがかぁ。」


えっ、俺が弩スケベだとう。

いくら爆乳帝様様でもちょっとそれは聞き捨てならんな。

魔法術士育成学校本校の助平のレベルを確認しなければ。

来年から肉壁の穴本校で、俺が今のエンの様に弩スケベ認定されてしまうからな。


俺は真剣ににやけた顔を-にやけにして、はっきりとした口様で爆乳帝様に問いかけた。


「あのぉ、たいへん失礼ですが、胸をガン見しているのがスゲべだとすると、毎日パンツの色を聞いてくる男はどういう扱いでしょうか。

田舎者なもので都会のお嬢様様の助平事情を教えていただけないかと思いまして。」

「てめぇ、胸をガン見だけじゃなくて、俺のパンツも見ようというのか。

良い度胸してんじゃねぇか、命を懸ける覚悟があんだろうな。」


いえ、あなたは良い弩胸です。

それに俺はエンと違って、パンツを崇拝しているわけではありません。

命を懸けてまでブツを見たいとは思っておりません。


俺が爆乳帝様に心の中で静かに突っ込でいる一方で、目の前の爆乳帝様は腰に下げた剣を抜こうとしていた。

お隠れ帝様(意訳: 雷帝様)はG様を見る様な目を俺に向けてきて、スリッパ攻撃を仕掛けようというオーラに満ちていますな。

あっ、雪ん子帝様は・・・・・・・、まだ、ボーっとしています。


お隠れ帝様のような美少女のスリッパぺちぺちぐらいだあれば喜んで受けても良いのだが、さすがに爆乳帝様の腰のモノは身の危険を感じた。

ここは早く誤解を解かねば。


「あっ、別にあなた様のパンツを見たいわけではなくて・・・・・・。」


ここで視線を爆乳帝様からお隠れ帝様に移したのが悪かった。


「てめえ、俺んじゃなくてエリカのが見たいんか。

何故だ。

なんでエリカの方なんだ。」

「ちょっと、シュリちゃん。

それじゃまるでこいつに見てほしいと願っているみたいだよ。」


俺の後ろでもじもじしていたおばちゃんが、今のやり取りを聞いて、ついに動いたぁ。


「間に合っています。

リュウ君には私のを見せます。

何なら脱いで、リュウ君の頭に被せても良いです。

生温かい感触も堪能してもらいます。」


えっ、おばちゃんは何で爆乳帝様のパンツに対抗意識を燃やしているんだ。


「そんなに大きいお尻を入れているパンツなんて頭にかぶったらぶかぶかよ。

せっかくの生温かさがあっという間に逃げちゃうよ。隙間から。」


おっ、おばちゃんなんで胸だけじゃなくてケツがでかいということを口に出して言うかなぁ。

ほら、爆乳帝様の顔が真っ赤になったなったじゃないか。


「なっ、なっ、何てことを言うんだ。

俺のケツがでかいって。

そりゃぁ、小さくはねぇけど。

ケツがでかい方が安産なんだそぉ。

それにパンツがビヨ~ンと伸びるぐらいなんてでかくねぇぞ。

何ならそこのケツ串刺し野郎に被せてみんかぁ。」


えっ、爆乳帝様のパンツを俺が何で被んなきゃなんないんだ。


俺が爆乳帝とおばちゃんのやり取りにオロオロして、そこにさらにおばちゃんが爆薬を投下したぁぁぁぁ。


「間に合ってますぅ。

そんな使いまわして擦り切れたお古パンツを私のリュウ君に被せるなんてとんでもない。

私の新品の今年流行の勝負パンツを今から被ってもらうので、間に合ってますぅ。」


おばちゃんの煽りにさらに真っ赤になった、爆乳帝様。

胸だけでなく頭も爆発しそうになってるよ。


「今日はちゃんと新品のパンツだぞぉ。

昨日、教会本山の門前町の有名ランジェリーショップで買ってきたヤツだぜ。

ド田舎ではやっているパンツなんて、へそまで隠れるおばちゃんパンツだろうが。

そんなの被せたらこいつが窒息してしまうぜ。

俺のキュートなパンツを被せてやんゼ。

さっ、あの建物の裏で被せてやる。

こっち来い。」


爆乳帝様は俺の手を引っ張り、食堂の裏に連れ込もうとした。


「うぁぁぁぁ、爆乳女に建物の裏に連れ込まれて、無理やりパンツをぉぉぉぉぉぉ。」


俺は爆乳帝に引っ張られて叫んだ。


「あっ、それだとリュウ君のパンツが建物の裏で痴女に脱がされて奪われそうになっていると聞こえるんだけど。」

「そんな他人事のようなことを言っていないで、助けてくれぇ、おばちゃん。

痴女から脱ぎたてのパンツを頭に被せてられて、窒息死させられそうになっているかわいそうな男子高校生を助けてくれぇ。

立場の弱い肉壁ちゃんを魔法術士の猛女がいたぶっているんだぞ。

セクハラのパワハラだぁ。」


その時、今度は雪ん子帝様が動いた。


ぺしっ。


痴女で猛女と化した爆乳帝様の頭を小さな手で叩いた。


「ちょっとぉ、シュリちゃんどうしたの。

本当にこんなGのような奴にせっかく手に入れた新品を被せようとしているの。

もっと自分を大事にしなきぁ。

直ぐ熱くなって、見境を無くすのは悪い癖だよ。」


お隠れ帝様にとっては俺の存在はGと同等ということか。


「エリカ、リンダすまねぇ。

つい。

お前にも悪かったな、強引に腕を引っ張って。」


素直に謝る爆乳帝様。

できればその胸に引きずり込んでムギュッとしながらの謝罪が良いんですけど。


"そんなにしてほしいなら、寮に帰ってから私の勝負パンツを被せてあげるね。

もちろんその場で脱いでね。"


パンツじゃなくて、胸にむぎゅっと・・・・・、あっ、無理しなくていいです。


"ちょっとぉ、リュウ君それどういうことぉ。"


おばちゃん、黙って見つめ合っているとまた変な誤解を生むよ。


"初めの方の誤解なら、望むところよ。"


初めの方の誤解、って何だ。


"良いの、もう気にしないで。

カップルだって、でへへへへへ。ボソ"


ここまでの成果

魔力回復: 4%

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 51時間35分

(パンツで窒息させられそうになって、スキルdown。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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よろしくお願い致します。


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