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15話目 エルフの生き方なんて俺に関係ねぇ

しかし、暑いなぁ、ここは。


"だからこっち、私の隣に来れば日陰で大分暑さがしのげるわよ。"


いま俺たちはエルフ軍第2師団のベースキャンプにいる。


エルフ族は見掛けは人類とほとんど変わりない。

見掛けではっきりとした違いと言えば、若干耳が尖っていること。

更に言いたくはないが、人類で言えば最高クラスの美女とイケメンだ。

美女は良いが、♂はチんでも良いと思う。

そして、男女ともに背が高くすらっとした体形をしている。

♂はもっと太れ。

欲を言えば美人エルフさんはあの部分がもう少しぷにょっと・・・・・


"はんっ、メロン級どころか白桃級もいないわね。

あっても精々温州ミカンかな。

良いこと、ポチ、君には私と言うプリンスメロン級がいつでも揉み放題だからね。

顔に騙されちゃだめよ。

プリンプリンの程よいメロン級を堪能していればいいから。"


エレン教官や魔牛乳帝様にはさんざんでかい乳はどうのと言っておきながら、エルフ♀相手だとマウントを取るおばちゃん。


"あんっ、何か言ったかぁ、ポチ(怒)。

程よい大きさ、見た目、揉みごたえ、形の維持、いろいろな観点からプリンスメロン級が最も優れていることが立証されているのよ。

プリンスメロンが正義なのよ。"


立証? 誰が?


"いまここでよ。

さっ、リュウ君、遠慮なく私に付いているプリンスメロン級を揉んでみて♡。"


あぁぁぁっ、人類とエルフ族の身体的特徴は以上にしてだなぁ、次に・・・・


"早よ、揉め、揉みしだけ、ポチ♡。"


・・・・・・・

乳の話はもう終わったんだ!

良いよな。


次にエルフ族の能力だな、んっ、これで問題ないよな。

何と言ってもエルフ族の特徴は、老若男女に関わらず全員が自分で魔法が発動できる魔法術士様様なことだ。

すげぇなぁ、エルフ族は皆さま御貴族様と言うことですか。

肉壁ちゃんって何? 、なんかそれ激まずそうって言う感じですよね。


そして、その多くが風属性魔法術士になっているのだ。

土属性魔法術士は風魔法術士には数では劣るけど、まぁ、そこそこはいるらしい。

そして、人類軍に派遣されている雷神様のように水属性魔法を使える者もいることはいるが人数はかなり限られているとのことだ。

まぁ、水属性魔法術士がエルフ族それなりの数が居たならば、突如ニャンコ軍の加勢に現れた魔族部隊に黒い霧を出されても、直ぐには無理かもしれんが、人類軍から情報を得ておいおいは十分な対処が出来たはずだもんな。

それに捨てるほど風属性魔法術士はいるんだからな。


"それに人類とは違って、使い捨てても良い魔力タンクとなる肉壁ちゃんがいないのも特徴ね。"


そう、エルフ族には肉壁ちゃん、転写魔法を使える者がいないとのことだ。

そういうわけで黒い霧の中でも発動可能な魔法、哀れな肉壁ちゃんへの神様からの唯一の贈り物であるスキルを持っている者はいないらしい。

あっ、ちなみにエルフと人類のハーフが生まれたらどうなるのかな。

転写魔法も風属性魔法も使えるなんて言ったら水属性魔法を転写してもらって、双子の風神・雷神様のように疑似的な雷属性魔法が使えたりしてな。


"そういう場合は往々にして、属性魔法も転写魔法も使えない人類で言えば一般庶民、エルフ族で言えば残念な子が出来上がるっていうパターンじゃない。

そんなのがもし徴兵されたら、エルフ一族らしく? 木の枝をナイフで削って槍にして、雄叫びを上げながら特攻しか使い道がないわね、囮として。

だから、リュウ君は♀エルフ兵の色香に迷っちゃだめよ。

君が考えるそんな都合の良い子供なんて♀エルフ兵との間にできないんだから。

特攻囮要員にしかできないなんて生まれてくる子供が不憫すぎるでしょ。

それに、あんなまな板よりも私のプリンスメロンを堪能していた方がリュウ君も満足できるでしょ。

もちろん私は、盛りの付いたエルフ野郎なんて眼中にないから。

リュウ君へ一筋だから。"


まな板って、さっきは温州ミカン並みって言っていたよな。

いつの間に胸が凹んだんだ。


"おっほん、そうそう、それにエルフ族は炎と闇魔法術士はいないんだったよね。

何でも愛する草木を痛めつける炎と成長に必要な光を遮る闇はエルフ族の敵だって。"


なるほど、エルフ族は草木と共に生きる種族か。

水と土、日の光により草木は育つ。

んっ、風は?

風属性魔法術士が一番多いんだよな。


"ん~っ、風で種を飛ばしたり、雲を運び入れ雨を降らせたり、逆に雲を払って陽を出させたりじゃないの。"


草木と共に生きるんだったら風属性魔法術士よりも水や土魔法術士が一番多くいなきゃぁいけないような気がすんだけど。


"それはきっとエルフの生き方に関係しているんじゃないのかなぁ。"


エルフ族の生き方?


"そう。

場所に捕らわれずに、気の向くままに今いる木に飽きたから向こうの木へ移り住むような感じかな。"


住む場所に拘らず、気に入った場所で気楽に生活するために、フラフラと引っ越しを繰り返すってことか。


"場所だけでなく、他人との関係にあまり縛られたくないのかもね。

リュウ君、エルフ族の寿命は人類よりもかなり長いって、500歳までは余裕で生きるらしいわよ。"


えっ、人類なんて70歳まで生きれば村の生き字引、長老様と言って崇められるのにか。

エルフは人類の7倍も余裕で生きるのか。


"そうらしいわよ。

だからあまり土地や人に縛られちゃうと生きていくことに疲れちゃうのかもね。

変化がないとマンネリ化して、ただ生物として生きているだけで、エルフとして生きているって充実感が得られないのかもね。

逆に獣人族は、種族によりばらつきはあるけど、人類よりも短いと言われているわよ。"


そっかぁ、ニャンコたちはしょっちゅう盛りを付けておいて、所かまわずバンバン子作りしないと種族が衰退してしまうのかぁ。


"そうよ。

それは人類も同じよね。

バンバン子作りしないとね。

漸く結論が出たようね。"


結論って?


"わかったているくせにぃ、知らないふりして、いけずなんだからぁ。

さっ、ポチ、行くわよ。

今日はまずは宿舎に入って、精の付くモノをとにかく腹一杯食べて、明日の朝には目の下にクマが、陽の光が黄色く見えるまで「今晩」するわよ。"


しまったぁ、エルフ族について語り合っていると思ったら、その真の狙いは「今晩」に巧妙に誘い込むことだったのかぁ。

さすがおばちゃん、第104独立旅団の実戦部隊の指揮官だぁ。

全く気が付かない間にうまく誘導されていた。


まずいぞ。

腹一杯食った夕飯後の幸福感に包まれた惰眠時間が失われようとしているじゃないか。

ここはもう一度話を「今晩」への爆走路線からエルフ族の特徴についてに戻さねばなるまい。


えっとぉ、エルフ族は長生きで、余り場所とか他人に縛られるとその内に退屈になるというか生き難くさから風のような生き方を好むんだよな。

それで、風属性魔法が得意になったんだよなぁ。

俺も転写風属性魔法が強くなりたいよなぁ。

空を飛べるようになるかもしれないしなぁ。

今晩は「今晩」に縛られずに風のように過ごしてみようかなぁ。


"ポチはニャンコの仲間でしょ。

本能の赴くままに生きなさい。

どすんと構えて、私を押し倒して。

御子息様も絶対にニャンコのような生き方が良いはずよ。

ねっ、御子息様? "


おばちゃんが俺を無視して、御子息様を手懐けようと画策している。


おばちゃん、今晩頑張るんじゃなくて、ニャンコ軍団との戦いに頑張んないとまずいんじゃないのか。

今晩頑張ると作戦に支障が・・・・・・


"今晩も頑張って、作戦も頑張れば良いのよ。

目標を達成しないと特別報奨金どころかボーナス査定がやばいからね。

良いわね、ポチ。

作戦で手を抜いたらお小遣いを半減、アンパン1個になるからね。"


ひぇぇぇぇぇ、俺の唯一の生き甲斐がぁぁぁぁぁぁぁぁ。

今晩なんて頑張っていらんねぇ。

やっぱり、今晩は飯食ったらすぐに寝ます。

そして、明日からの作戦に備えます。


"じゃぁ、夕食後にアンパン1個あげたら「今晩」頑張れる? "


へっ、痛いところを付いて来たなぁ、おばちゃん。


ここまでの成果

魔力回復: 5% + 20%(ボーナス♡) + 35%(ボーナス♥)

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 19時間22分

(アンパン1個で釣られる安い奴だと思うなよ、おばちゃん。)

(なんだぁ、いらないのかぁ。

しようがない、近所の野良にゃんこにでもくばるるかぁ。(おばちゃんターン))

(ふふふふふっ、その野良にゃんこを襲って、縛り上げて、奪い取っちゃる。)

(あっ、ジャンカちゃん。野良にゃんこじゃなくて、弩スケベ君にあげて。

弩阿呆君が襲い掛かる気に満ち溢れているから。

あぁぁ、今晩が楽しみねぇ。

弩阿呆君と弩スケベ君が組んず解れつするさまをじっくりと観察できるなんて♥。(腐女帝様ターン))


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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