表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/215

肉壁の戦い 肉壁ちゃん新兵になる 1話目 最悪の結末

新章が始まりました。


第5章 肉壁の戦い 肉壁ちゃんは派遣さん


引き続き、お楽しみください。


おばちゃんの機嫌がめちゃくちゃ悪い。

いつもはどこかに隠しているばっちゃの形見を今日はいつでも抜けるように腰に下げてある。

こんな教会本山、人類軍の総本山のど真ん中に敵が出てくるはずがないのに。

いつでも切ってやる、直ちに全ての毛根を絶ち切ってやると言わんばかりの黒いわかめが全身から立ち上げている。


触らぬ神に祟りなし。

今日の俺は大人しくおばちゃんに従うことにしている。

朝ごはんをあ~んして食べさせられるという幼児並みの扱いを受けても、おとなしく口を開ける。

旅団の寮の玄関を出るときも手をつないだままだ。

毛根と永久に、いや、首が体と生き別れにならないようにするために最大限の注意を払っているところなのだ。


これから旅団司令部に出頭するために第104独立旅団の宿舎の門を出たところで、「よっ亅っと声を掛けてきたエンの頭の天辺からきれいさっぱりと髪の毛とおそらくはすべての毛根が一瞬で刈り取られていた。

凶暴幼女のジャンプしてからの踵お股バンバンをされていたにも拘らず辛うじてご子息様の魂がち~んするのを逃れたのに、おばちゃんの抜刀術から毛根を守ることが出来なかった。


ショックで崩れ落ちるエンにおばちゃんは追加攻撃を発動。

「お前がそんなだから・・・・・・、一生、修道院に入って出てくんな。

それともここで、その首と胴体が永遠におさらばするのがいいかぁ、えぇぇっ。亅と吐き捨てていた。


エン、お前はおばちゃんにきちんと言わなければならないことがあるだろうが。

俺にも言うことがあるだろうが。

旅団の皆にも言わなければならないことがあるだろうが。

「よっ亅じゃないって。

そんなことじゃぁ自分の首を両手で抱えて夜逃げすることになるぞ。

行き先は当然、地獄だぁぁぁぁ。


第27師団本隊が戦闘を終了させて久々の勝利の喜びに湧いている師団の最前線基にお俺たち第104独立旅団の面々は帰投した。


んっ、何かを忘れている気がするが、まぁ、忘れるくらいだから大した用事ではないに違いない。


捕虜となった魔族兵3人は気絶しているか怪我をしてまともに移動できないことから、腐女帝様が彼女らに風属性魔法の浮遊を掛けて軽くしてから抱えるようにして丁寧に基地に連行した。

ちなみにイリーナはグロいギャルさんが、アーラさんはスナイパーさんが運んでいた。

そして、おっさんには首に火力バカ共とおそろいのリードを着けて、リードの扱いに慣れた魔牛乳帝様が引っ張っていた。

その後ろをトボトボと火力バカ共が付いて行く姿はとても作戦が成功した部隊、久しぶりの勝利を第27師団の手にもたらした部隊とは思えない光景だった。


エンは再度俺が麻痺させてから、両足の甲に刺さった金属製の杭をエイッとばかりに弩S腐女帝様が何の遠慮も躊躇もなく引き抜いて、水属性魔法で治療をおね・・・・

えっ、俺が舐めて癒せってぇ。

あぁっ、こいつはここに捨てて行きましょう。

運が良ければゾンビにならずに肉体は戦場の土に還り、魂は衆合地獄へとこいつにとっての心安らかな場所に行けるでしょう。


俺が提案するエンを放置する案を聞いた奴は、腐ったネタが一つ消滅することを恐れたのか、しぶしぶ治癒魔法を掛けていた。

そして、魔牛乳帝様に分けてもらった色違いのリードをエンの首に付けて、俺に持たせた。

あっ、エンを基地まで引っ張って行けと言うなら浮遊魔法を掛けてもらえますかと言ったところ、奴はにやぁ~と笑って、「愛の重さを感じろ亅と言い放ちやがった。

まぁ、仕方がないので基地までズルズルとエンを引き摺って帰って来たけどな。

腐った考えの奴は、その様子をずっとメモを片手にガン見していたけどな。


ネタにする要素何てどこにあるんだか。


いろいろハプニングだらけの初任務であったが、何とか無事に第27師団の最前線に帰ってきた俺たちは、散々に苦しめられた魔族の偵察部隊の隊長と副隊長、副官という標的の幹部を撃破、しかも捕虜として連行してきたという戦果に湧く第27師団の将兵に歓待されたのだった。

イリーナたち捕虜は第27師団の最前線基地に到着後に、俺たち第104独立旅団からその知らせを聞いた第103独立旅団の隊員が彼女らを引き取りに来た。

第103独立旅団は諜報や裏工作部隊と聞いているので、おそらくは部隊内にいる尋問のプロに引き渡されることになるのだろうか。


第103独立旅団とともにイリーナたち捕虜が転移魔法陣に乗って姿を消すのを見送った後に漸くエンが目を覚ました。

俺の転写スタンを2度も食らって、今日中に目を覚ますとはG様以上の生命力を持つヤツめ。


そう、今ら思えば奴がG様程度の生命力、俺の転写スタンを受けて2日ぐらい気絶したまま動かなかったらこんなことにはならないはずだったのに。

おばちゃんがばっちゃの形見を振り回しながら無双し、毛根の永久消失や首チョンの危機に陥ることは無かったのに。


エン、修道院に行くつもりが無かったら、これから門前町に行ってヅラを買って来い。

もう、永久に頭のてっぺんの毛根は戻ることは無いだろう。


魔族兵の捕虜たちが独立旅団司令部に連行された後に目を覚ましたエンは突然、暴れ始めた。

あぁ、こんなことなら腐女帝様にエンの足を治療してもらうんじゃなかったと直ぐに俺は後悔した。


俺のイリーナと新・愛人はどこだと、寝ていた男性用官舎の部屋のドアをけ破り、久々の祝勝に湧く第27師団の最前線基地内を目を血走らせながら彼女らを求めて大声を出しながら走り周り始めたのだ。

最前線基地は祝勝ムードということで第27師団の将兵の一部は酒を飲んで良い気持になっているところに、そんなエンが乱入して暴れ始めたのだ。

酔っ払いと狂人が交わったらどうなるか。

もう、お分かりだろう。

ハチャメチャな騒動に発展。

けが人は出るわ、憲兵もその騒ぎに乱入するわで、収拾の付かないことに。

負け続けてこの頃は卑屈になっていたところに、今日は久々に勝ったと言う開放感にも似た心持の第27師団の将兵に次ぎ次とその騒ぎが伝染したのであった。


その結果、皆が騒ぎに疲れて静かになった頃には第27師団の最前線基地内はけが人と破壊しつくされた装備品が散乱しているような状況になった。

その後に初めに騒ぎを起こした者たちは憲兵により第9軍団のベースキャンプに強制送還され、牢獄に監禁。

次の日に彼らは第27師団の最前線基地の修理代と厳しい叱咤を受けることでようやく放免されることとなった。


監禁された第27師団の将兵は貯金や、金のない者はボーナス払いで何とか修理代を捻出していたが、毛根の治療で常に金欠のエンは修理代を払えるはずもなく、新兵の夏のボーナス、所謂寸志程度では修理代にはとても足りない。


そこで、久しぶりの第27師団の勝利に貢献した功績と敵のエース部隊の幹部を捕獲した功績により出されるはずだった俺たち第104独立旅団への特別報奨金が第27師団の最前線基地の修理代、エンの保釈金に流用されることが旅団司令官のツルの一声で決まったのだ。

そしてさらに、中隊長のおばちゃんも部下の騒ぎを止められなかった責任を問われて参謀本部より譴責処分に。

おばちゃんは女子用宿舎に居て、男子宿舎の騒ぎなんて止められるはずもないのに、責任者出てこいの一言で叱られる羽目になったのだった。


エンが今日保釈されて第104独立旅団の宿舎に帰って来たのだった。


そして、一番迷惑を被ったおばちゃんへのエンの最初の一言が「よっ亅じゃな、温厚な俺でも首チョンしたくなるぜ。← 今ここ


ここまでの成果

魔力回復: 15% + 15%(ボーナス♡) + 35%(ボーナス♥)

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 19時間22分

(おばちゃん、ここは堪えてくれ。いつでも首はチョン出来るから。)

(叱られるだけならまだしも、特別報奨金を取り上げられるなんてぇぇぇ、絶対に奴の首をはねてやるぅぅぅ、怒怒怒(おばちゃんターン))

(えっとぉ、弩阿呆君。

弩スケベ君と一緒に抱き合いながら首を刎ねられるところを見せてよ♥。(腐女帝様ターン))

(俺をこれ以上巻き込むなぁ。

エンだけ地獄に行けやぁぁぁぁ。)


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


感想や評価、ブックマークをいただけると励みになります。

よろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ